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    シニアの買い物意識とメディア接触に関する調査

    ~買物への意欲は60代がピーク、4年前と比べて今の60代は買い物意欲が高い  4年前と比べシニアのメディア離れが進み、特にテレビ離れが顕著~

     株式会社日本能率協会総合研究所(略称:JMAR)は、2014年6月、全国に居住する夫婦2人暮らしのシニア(50歳~79歳)600名を対象として「シニアの買い物意識とメディア接触に関する調査」を実施致しました。2010年に実施しました前回調査と今回調査との比較を行い、下記のような実態が明らかになりましたのでご報告致します。

    図1


    ■商品を購入する際の行動や考え
     第1位は「周りの人がどんなにすすめても、自分が商品の品質に納得しなければ買わない」

    <全体傾向>
    商品を購入する際の行動や考えを尋ねたところ、「周りの人がどんなにすすめても、自分が商品の品質に納得しなければ買わない」が1位(75.2%)であった。

    2010年と比較して増加した考えや行動は、「新商品が発売されても、買い慣れた既存商品を購入することが多い」(7.3ポイント増加)、「一流品とは、多くの場合、値段が高いものだ」(5.0ポイント増加)であった。

    <年代別傾向>
    50代:「商品について知りたいことがあると自分で調べる」が1位(79.5%)、「商品の品質と価格が見合っているかじっくり検討する」、「周りの人がどんなにすすめても、自分が商品の品質に納得しなければ買わない」がともに2位(75.5%)であった。

    60代:「周りの人がどんなにすすめても、自分が商品の品質に納得しなければ買わない」が1位(72.5%)、「商品について知りたいことがあると自分で調べる」、「これまで買ったことがない商品を買うときは慎重になる」(72.0%)がともに2位であった。2010年と比較して増加した考えや行動1位は、「より良い商品がないか、日頃から探している」(5.0ポイント増加)。減少した考えや行動1位は「これまでに買ったことがない商品を買うときは慎重になる」(11.0ポイント減少)

    70代:「周りの人がどんなにすすめても、自分が商品の品質に納得しなければ買わない」が1位(77.5%)、「これまで買ったことがない商品を買うときは慎重になる」(73.0%)が2位、「一流品とは、多くの場合、値段が高いものだ」(63.0%)が3位であった。2010年と比較して増加した考えや行動1位は、「新商品が発売されても、買い慣れた既存商品を購入することが多い」(10.5ポイント増加)。減少した考えや行動1位は「商品を買う前に、その商品の評判を知ろうとする」(11.5ポイント減少)

    各年代の特徴を整理すると、50代は、商品について知りたいことがあると自分で調べ、品質と価格が見合っているかをじっくり検討する傾向であった。60代は、よりよい商品がないか、日頃から探しているアクティブな傾向にあった。70代は、新商品が発売されても、買い慣れた既存商品を購入することが多い、それほど意欲的ではない傾向にあった。


    ■今後家庭において増えそうな(増やしたい)支出は「旅行」、「医療サービス」、「趣味(旅行以外)」
     2010年より増えそうな支出は「医薬品」、「医療サービス」、「光熱・水道」

    <全体傾向>
    今後家庭において増えそうな(増やしたい)支出を尋ねたところ、「旅行」が1位(56.2%)、「医療サービス」が2位(38.8%)、「趣味(旅行以外)」が3位(36.5%)。

    2010年度と比較してポイントが増加した支出は、「医薬品」が1位(6.5ポイント増加)、「医療サービス」が2位(6.3ポイント増加)、「光熱・水道」が3位(4.0ポイント増加)。

    今後家庭において増えそうな(増やしたい)支出は、どの年代でも「旅行」、「医療サービス」、「趣味(旅行以外)」が上位3項目であった。また2010年と比較して「医薬品」、「医療サービス」のポイント増加が見られた。このことから、健康を気遣いながら、旅行や趣味を楽しみたいシニアの特徴が確認された。


    ■1日あたりの平均メディア接触時間が長いメディアは、「テレビ」が1位
     2010年度と比較して、「携帯電話でインターネットやメール」が増加傾向

    <全体傾向>
    1日あたりのメディア接触時間を尋ねたところ、「テレビ番組・テレビCMを見る」が1位(174.1分)。2010年と比較して増加した時間は「携帯電話でインターネットやメールを見る」(2.7分増加)のみ。全体的にメディア接触時間が減少しており、メディア離れが進んでいる様子が見られた。特にテレビは大きく接触時間が減少していた。

    <年代別傾向>
    50代はテレビの接触時間が短い。また携帯電話でのインターネットやメールは、年代が上がるにつれて接触時間が短くなる傾向であった。ラジオ、通販カタログ、雑誌については、年代が上がるにつれて長くなる傾向であった。


    【調査概要】
    調査タイトル:シニアの買い物意識とメディア接触に関する調査
    調査内容  :◆商品購入時の行動や意識
            ・買い物意識(22項目)
            ・初めて買う商品の購入のきっかけ
            ・今後支出の増えそうな(増やしたい)費目(25費目)
           ◆メディア接触や買い物・サービス利用頻度の行動実態
            ・1日に費やすメディア接触時間(8項目)
            ・買い物場所・サービスの利用頻度
           ◆フェイス(属性)項目
            ・性別、年齢、職業、居住地域
            ・世帯収入(一ヶ月)
            ・世帯の費目別(19費目)支出(一ヶ月)
    サンプル属性:夫婦2人で生活している50~79歳の方
    有効回答  :男性50代:100人 女性50代:100人
           男性60代:100人 女性60代:100人
           男性70代:100人 女性70代:100人  合計:600人
    実施時期  :2014年6月12日~2014年6月23日
    調査方法  :日本能率協会総合研究所 モニターリサーチシステムを利用したFAX調査


    ●シニアの商品を購入する際の行動や考えは、「周りの人がどんなにすすめても、自分が商品の品質に納得しなければ買わない」が1位(「あてはまる」と「ややあてはまる」と回答した合計値)

     シニアの商品を購入する際の行動や考えを尋ねたところ、「周りの人がどんなにすすめても、自分が商品の品質に納得しなければ買わない」(75.2%)が1位であった。
     2010年度と比較してポイント増加した考えや行動は、「新商品が発売されても、買い慣れた既存商品を購入することが多い」(7.3ポイント増加)、「一流品とは、多くの場合、値段が高いものだ」(5.0ポイント増加)。

    図1 商品を購入する際の自身の考えや行動(時系列比較)
    http://www.atpress.ne.jp/releases/50782/img_50782_1.png

     年代別でみると50代では、「商品について知りたいことがあると自分で調べる」が1位(79.5%)。
     60代では、2010年と比較して増加した考えや行動1位は、「より良い商品がないか、日頃から探している」(5.0ポイント増加)。減少した考えや行動1位は「これまでに買ったことがない商品を買うときは慎重になる」(11.0ポイント減少)。
     70代では、2010年と比較して増加した考えや行動1位は、「新商品が発売されても、買い慣れた既存商品を購入することが多い」(10.5ポイント増加)。減少した考えや行動1位は「商品を買う前に、その商品の評判を知ろうとする」(11.5ポイント減少)。

    図2 商品を購入する際の自身の考えや行動(2014年・年代別)
    http://www.atpress.ne.jp/releases/50782/img_50782_2.png


    ●今後家庭において増えそうな(増やしたい)支出は「旅行」、「医療サービス」、「趣味(旅行以外)」。
    2010年より増えそうな支出は「医薬品」と「医療サービス」、「光熱・水道」。

     今後家庭において増えそうな(増やしたい)支出を尋ねたところ、「旅行」が1位(56.2%)、「医療サービス」が2位(38.8%)、「趣味(旅行以外)」が3位(36.5%)であった。
     2010年と比較して増加した支出は、「医薬品」が1位(6.5ポイント増加)、「医療サービス」が2位(6.3ポイント増加)、「光熱・水道」が3位(4ポイント増加)であった。

    図3 今後家庭において増えそうな(増やしたい)支出(時系列比較)
    http://www.atpress.ne.jp/releases/50782/img_50782_3.png


    ●1日あたりの平均メディア接触時間は、「テレビ」が1位。
    2010年度と比較して、「インターネットやメール」が増加傾向。

     1日あたりの平均メディア接触時間を尋ねたところ、「テレビ番組・テレビCMを見る」が1位(174.1分)、「パソコンでインターネットやメールを見る」が2位(61.0分)、「新聞記事・新聞広告を見る」が3位(36.6分)であった。
     2010年と比較して、増加したメディアは「携帯電話でインターネットやメールを見る」であった。(2.7分増加)

    図4 1日あたりの平均メディア接触時間(時系列比較)
    http://www.atpress.ne.jp/releases/50782/img_50782_4.png

    年代別でみると、50代はテレビの接触時間が短い。また携帯電話でのインターネットやメールは、年代が上がるにつれて接触時間が短くなる傾向であった。ラジオ、通販カタログ、雑誌については、年代が上がるにつれて長くなる傾向であった。

    図5 1日あたりの平均メディア接触時間(2014年・年代別)
    http://www.atpress.ne.jp/releases/50782/img_50782_5.png


    【調査資料のご案内】
    <価格>
    ・定価    :120,000円(税込129,600円)
    ・MDB会員価格:100,000円(税込108,000円)
    <調査アウトプット>
    ・調査報告書
    ・集計データ(単純集計・クロス集計)
    ・ローデータ ※CD-Rにてご納品させて頂きます。


    【株式会社日本能率協会総合研究所について】
     株式会社日本能率協会総合研究所は、お客様の課題解決を使命とする日本能率協会グループの調査・研究機関として、専門性に裏打ちされた確かなリサーチを提供しています。
     紙媒体(郵送・FAX)で調査可能な一般生活者アンケートモニターを約88,000人(約26,000世帯)保有しております。世帯でモニター登録をしているため、「小学生と母親」、「成人した子供と要介護の母親」など、様々な組み合わせの親子調査が実現します。また高齢者を対象とした調査も可能です。20年近くモニター管理・運用をしており、民間企業や大学、公共機関のお客様に長年ご利用いただいております。

    URL: http://www.jmar.biz/


    【本調査についてのお問い合わせ】
    株式会社日本能率協会総合研究所 グローバル事業部
    〒100-0004 東京都千代田区大手町2-2-1 新大手町ビル2階
    担当 : 加藤 菜美絵 稲富 健
    電話 : 03-6202-1287
    FAX  : 03-6202-1294
    E-mail: info@jmar.biz

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