【再生可能エネルギー関連事業 久慈地域再生可能エネルギー循環プロジェクト】 太陽光発電所の本格稼働および共同実証事業の開始について
manordaいわて株式会社(代表取締役:石川 恒介、以下「当社」)および株式会社岩手銀行(頭取:岩山 徹、以下「岩手銀行」)は、2024年7月に発表した「久慈地域再生可能エネルギー循環プロジェクト」(以下、「本プロジェクト」)に基づき、岩手県久慈市において地域の脱炭素化とエネルギーの域内循環を推進しています。
このたび、太陽光発電事業を本格稼働し、日本ガイシ株式会社(代表取締役社長:小林 茂、以下「日本ガイシ」)およびNR-Power Lab株式会社(代表取締役社長:中西 祐一、以下「NR-Power Lab」)と連携し、蓄電池を活用した再生可能エネルギー電力の安定供給と地域のエネルギー自立・レジリエンス強化を目指すハイブリッド蓄電所の共同実証事業を開始いたしますのでお知らせいたします。
1. 趣旨
岩手銀行は中期経営計画(計画期間:2023年4月~2026年3月)の重点戦略である「環境ビジネス推進強化」に向けた具体的施策のひとつとして、岩手銀行グループが主体的に関与する地域の脱炭素化および域内循環の推進を掲げています。本プロジェクトはその一環として取り組みするものです。
2. 本プロジェクトの概要
(1)太陽光発電業概要
久慈市内の太陽光発電所にて発電した再生可能エネルギーである電力を地域新電力会社の久慈地域エネルギー株式会社(代表取締役:若林 治男)を通じて、自治体、地域の事業者および一般家庭に循環させる電力事業を実施します。
●太陽光発電所概要
事業者 :manordaいわておよび岩手銀行
発電種類 :太陽光発電
発電所名称 :SUNLUMO(サンルーモ)久慈夏井発電所※1
想定年間発電量:約2,170,000kWh
(一般家庭約500世帯の平均年間消費電力に相当)
発電場所 :岩手県久慈市夏井町(3ヵ所)
(2)共同実証事業の内容等
日本ガイシの子会社であるNR-Power Labが運営するハイブリッド蓄電所にて、シェアリング機能付きハイブリッド蓄電所※2のビジネスモデル構築および再生可能エネルギーの地産地消モデルを構築し、地域のエネルギー自立・レジリエンス強化等に資することを目的に実施します。
SUNLUMO久慈夏井発電所で発電した再生可能エネルギーである電力をハイブリッド蓄電所にて充放電し、NR-Power Labが開発したエネルギーマネジメントシステムを活用し、需要変動に柔軟に対応するなど、再生可能エネルギーを安定的に活用するほか、電力需給バランスを総合的に調整するなどの検証を行います。
●ハイブリッド蓄電所概要
事業者 :日本ガイシおよびNR-Power Lab
蓄電池種類:NAS電池…1台 200kW/1,200kWh
リチウムイオン電池1…1台 312kW/1,290kWh
リチウムイオン電池2…3台 30kW/61.4kWh
SUNLUMO久慈夏井発電所
実証実験の概要
(イラストは現地の看板を掲載しております)
岩手銀行グループは今後も地域の脱炭素化を垂範し、再エネ電力および関連する経済価値等の域内循環を促進していくとともに、本実証事業を通じ関連ビジネスの創出や資金需要の掘り起こしなど地域経済の活性化を図り持続可能な地域循環型社会の実現に寄与してまいります。
※1 SUNLUMO(サンルーモ)の名前由来:SUNLUMOは、世界共通語として考案されたエスペラント語で「太陽光」を意味しています。
※2 シェアリング機能付きハイブリッド蓄電所:電力需要が最も高い場所に速やかに移設し活用できる蓄電所。蓄電池ユーザーの初期投資の負担低減のみならず、電力市場の制度変更による投資回収への影響、長納期化による機会損失などのリスクの最小化を実現します。
■会社概要
会社名 : manordaいわて株式会社
所在地 : 岩手県盛岡市中央通一丁目2-3
代表 : 代表取締役 石川 恒介
設立 : 2020年4月
事業内容: (1)営業代行業務
(2)地域デザイン拠点創出業務
(3)公民連携事業、自治体業務に関する企画事業
(4)岩手銀行グループ保有不動産活用に関する企画事業
(5)再生可能エネルギー関連事業