『2021年卒薬学生・就職活動の意識調査~2020年6月版~』 ~「就活に新型コロナウイルスの影響あり」が 3月調査に比べ3割減少・WEB選考の通常化によるものか~

医療・介護・福祉業界の経営支援を行う株式会社CBホールディングス(本社:東京都港区、代表取締役:鈴木 尚之、以下CBホールディングス)は、2021年3月に大学を卒業予定の薬学生に向けて「就職活動の意識調査」を行いましたので調査結果を報告します。

なお、本調査は就職活動の情報解禁となった3月にも実施しています。前回の調査結果は、5. 前回の調査結果をご確認ください。


1. 調査概要

調査手法  :インターネットアンケート(無記名式)

有効回答数 :59名

調査実施期間:2020年6月23日(火)~6月28日(日)

調査対象者 :2021年3月に大学卒業予定の6年制大学に通う薬学生

※調査内容をご利用いただく際は必ず「株式会社CBホールディングス調べ」とご記載ください。


2. 「2021年卒薬学生・就職活動の意識調査」調査結果概要

(1)6割以上(64.4%)の薬学生が新型コロナウイルス感染症の拡大により「就職活動に影響があった」と回答

(2)7割以上(72.8%)の薬学生が「WEBでの説明会・面接等を経験した」と回答

(3)半数以上(55.9%)の薬学生が「就職活動を終了した」と回答

(4)7割以上(71.2%)の薬学生が「内々定を持っている」と回答

(5)7割以上(72%)の薬学生が選考に進む機関を「4社以内に絞る」と回答

(6)6割以上(67.8%)の薬学生が「選考に進む医療機関・企業が決まっている」と回答


3.調査結果詳細


(1) 新型コロナウイルス感染症の拡大により就職活動に影響はありましたか?


・6割以上(64.4%)の薬学生が新型コロナウイルス感染症の拡大により「就職活動に影響があった」と回答


図1:新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて就職活動に影響はありましたか


前回の3月調査では9割の薬学生が「影響あり」と答えましたが、今回は6割程度にとどまりました。減少したひとつの要因として、3月以降、多くの医療機関・企業がWEB形式の選考を導入し、薬学生にとっても、WEB形式の選考が通常化した可能性があると考えられます。

「影響あり」と答えた学生のうち、約6割の薬学生が「就職活動のスピードが遅れた」と回答しました。大学によっては併願が禁止されているため、1社の選考に時間がかかることで、不採用だった場合にさらに時間を要してしまうという意見がありました。薬学生のひとりからは「3月から2ヶ月以上選考に時間がかかり、結果不採用だった。今から募集している会社を探すことが困難。併願を可能にするなど、次の行動が取りやすいように改善してほしい」という声が寄せられました。


(2) 現在までにどのような就職活動を行いましたか?


・7割以上(72.8%)の薬学生が「WEBでの説明会・面接等を経験した」と回答


図2:どのような形式の選考に参加しましたか


薬学生からはWEB形式の選考について、前向きな意見が寄せられました。中でも「移動しなくて済むため助かった」「個人的な質問もできた」等の現地に行かずに気軽に参加できるからこその強みが挙がりました。また、自宅にいられる時間が増えたことから「自己分析がゆっくりできた」という意見もありました。

一方で、会場での説明会・対面での面接を経験した学生からは、交通の利便性や雰囲気を確かめるために「現地に行って良かった」という声も挙がりました。


(3)現在、就職活動をしていますか?


・半数以上(55.9%)の薬学生が就職活動を終了したと回答


図3:現在、就職活動中ですか


(4)現時点で内々定を貰っていますか?


・7割以上(71.2%)の薬学生が内々定を持っていると回答


図4:現時点で内々定を貰っていますか


内々定を貰っている先で最も多かった機関は、大手調剤薬局(全国展開・500店舗以上)。次いで、全国展開の調剤薬局(100店舗以上500店舗未満)・一般病院・ドラッグストアが並びました。


(5)選考に進む機関は何社の予定ですか(すでに受けたを含む)


・7割以上(72%)の薬学生が選考に進む機関を4社以内と回答


図5:選考に進む機関は何社の予定ですか


3月の調査では、約9割の薬学生が4社以内に絞ると回答していましたが、3割減少しました。一方で、1社のみ選考に進む学生は3月調査と変わらず30%代となっています。大学によっては、併願を禁止しているため、単願で選考に進む薬学生もいることが考えられます。


(6) 現時点で選考を受ける機関は具体的に決まっていますか?(すでに受けたを含む)


・6割以上(67.8%)の薬学生が「選考に進む医療機関・企業が決まっている」と回答


図6:選考に進む機関は決まっていますか


・調剤薬局への就職を志望する薬学生は39%、次いで病院が30%


図7:就職先の第一志望として考えている機関を教えてください


3月の調査と比較し、「一般企業」「その他」を選択する薬学生が増加しました。その他には公務員・保健所が挙がりました。


4. 調査結果・総括


株式会社CBコンサルティング 営業部 統括 橋本 潤也


前回の3月調査では、新型コロナウイルス感染症(以下新型コロナ)の拡大を受け、就職イベントの中止や延期が相次ぐ中で「新型コロナの影響あり」と答えた薬学生は9割となりました。今回の6月調査では「影響あり」と答えた薬学生は6割にとどまりました。とどまったひとつの要因として、3月以降、WEB形式の選考を導入する医療機関・企業が多くみられ、WEB形式の選考が通常化した可能性があると読み取れます。

一方で、就職活動を継続する薬学生は約半数近く(44%)いることがわかりました。大学からの併願禁止やWEBでは対応できない現地見学の遅れによるものも影響していると感じています。薬学生からは「早く勉強に集中したい」という声も3月調査から変わらず挙がっており、引き続き医療機関・企業側の採用活動へのスピードの向上や工夫が必要になると考えています。


5. 前回の調査結果


◆2021年卒薬学生・就職活動の意識調査 ~2020年3月版~

https://bit.ly/30TDMXx


6. オンラインで薬学生と企業(薬局)をつなぐ「薬学生×企業交流会 Online」について


株式会社CBホールディングスのグループ会社で、医療・介護・福祉業界の採用支援、宣伝広報支援を行う株式会社CBコンサルティング(本社:東京都港区、代表取締役:鈴木 尚之、以下CBコンサルティング)は、オンラインで薬学生と企業(薬局)をつなぐ、「薬学生×企業交流会 Online」を定期開催しています。指定のオンラインシステムを利用し、薬学生、企業(薬局)は、各自オンラインでご参加いただきます。オンラインでも薬学生と企業(薬局)が「双方向でのコミュニケーション」をしていただくために、会全体は、CBコンサルティングの担当者がファシリテートします。

また、オンラインならではの企画として、「現場 LIVE」を実施します。こちらは、各企業(薬局)へCBコンサルティングの担当者がロケへお伺いし、疑似・店舗見学を行うことで、学生に「現場の臨場感」を感じてもらいます。薬学生と企業(薬局)との交流を通して双方の理解を深め、キャリア研究の場の提供、また、企業(薬局)の入職後のミスマッチ防止のための採用をサポートします。



■交流会概要

<対象>

薬学生、企業(薬局)

<開催日>

随時定期開催しています。詳細は、下記イベント担当までお問合せください。

<費用>

薬学生  :無料 ※オンラインイベント参加にあたる通信費用は自己負担となります。

企業(薬局):参加企業数によって異なります。詳細は、お問合せください。

<交流会の流れ>

全体の所要時間は、約2時間~3時間を予定しております。



■「薬学生×企業交流会 Online」についてのお問合せ

株式会社CBコンサルティング

薬学生向けイベント担当

TEL:0120-987-460(平日9:00~18:00)

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