お正月・クリスマスの​プレスリリース事例集|書き方で良かったポイントも解説

ハロウィンが終わると世の中は一気に年末ムードが高まります。

お正月やクリスマスは特集が組まれることが多く、メディアも積極的に情報を収集するため、お正月・クリスマス向けの商材やサービスを取り扱っている企業の方は、情報発信の絶好のタイミングであると言えます。

そこで本記事では、「お正月・クリスマス」に関するプレスリリースで反響の大きかった事例と、書き方で良かったポイントについて解説します。

プレスリリースの事例紹介

ここからは、実際に「@Press(アットプレス)」から配信され、反響の大きかったプレスリリースをご紹介します。

事例1.クリスマスケーキの予約開始

京都・宇治の老舗茶屋として知られる伊藤久右衛門は、「京都・伊藤久右衛門より新作クリスマスケーキが登場! 「宇治抹茶ノエル ドゥーブル ショコラ」9/20よりご予約開始」というタイトルのプレスリリースを配信しました。

プレスリリースには、以下の内容が含まれています。

  • 新作クリスマスケーキ『宇治抹茶ノエル ドゥーブル ショコラ』の予約開始
  • 写真とクリスマスケーキの詳しい紹介
  • 伊藤久右衛門のあゆみ

プレスリリースでは、知名度のある社名やブランド、人気タレント・キャラクターなど目を引くキーワードをタイトルに入れられるとメディアの興味関心を引きやすい傾向にありますが、本リリースも、スイーツ好きなら知っている人も多い「伊藤久右衛門」のブランド名をタイトルの頭に入れることで、記者の目に留まりやすくなっています。

さらに、ファーストビューに映える画像を使用しており、画像内に文字が入っていないこともポイントです。
プレスリリースの画像は、記者が手を加えて記事にする際も転用されることが多いので、文字入り画像は広告感を与えやすい、運営メディアのイメージと合わない、画像の加工がしづらいなどの理由で扱いにくいという声を多く聞きます。文字が入っていなければ、そのままサムネイル画像としても利用できるため、記事化を狙いたい場合は抑えておきたいポイントです。

また、クリスマスケーキは12月のイメージが強いですが、9月という早いタイミングでリリースを出したのもポイントと言えるでしょう。

雑誌を扱うメディアであれば、発売の2~3刊期前に「企画会議」という特集・掲載内容を選定する会議が行われことが多く、実際のイベント時期より早めに情報を収集する傾向にあります。特に近年ではクリスマス関連や年末年始のお取り寄せ商品においては読者が早期特典を使って「早めに注文して、安く買う」需要に合わせて、メディアが掲載のタイミングを早めています。

そのため、本リリースにおいても、メディアがクリスマスやお正月の特集についての情報を収集し始めるタイミングとマッチしており、多く取り上げられた要因となっています。

事例2.「博物館に初もうで」イベント

東京国立博物館は、「東京国立博物館で恒例のお正月企画「博物館に初もうで」を 2023年1月2日~1月29日に開催」というタイトルのプレスリリースを配信しました。

プレスリリースには、以下の内容が含まれています。

  • 2023年のうさぎの干支に合わせた干支をテーマにした作品の特集
  • 新春限定のプレゼント情報など
  • 来館案内

本記事はまず事例1.同様、メディアがお正月の特集を考え始める時期にリリースしており、記者が情報を求めているタイミングと非常にマッチしていたと言えます。

さらに「博物館に初もうで」はお正月の好例企画として20年目を迎えているため、特集記事を組みたいと考える記者にとっても定期的に記事にしやすく、恒例行事でありながら毎年内容は異なるため「新規性」もあり、レビューが伸びやすくなります。

また、タイトルには「東京国立博物館」という人気の観光スポットが入っており、年末年始の旅行やレジャーを考えている生活者に刺さりやすくなっています。

結果として、旅行系メディアやインバウンド需要を見越した海外向けのネタを扱うメディア、更には東京以外の地方メディアに多く掲載されました。

事例3.クリスマスギフト

最後に株式会社プロビジョンは「上質なパジャマ・ルームウェアブランド 【SLEEPY SLEEPY】(スリーピー スリーピー)より、 クリスマスギフトにぴったりな アンダーウェアコレクションがデビュー。 2022年11月11日(金)より販売開始」というタイトルのプレスリリースを配信しました。

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プレスリリースには、以下の内容が含まれています。

  • ブランド初となるアンダーウェアコレクションについて
  • アンダーウェアのデザインパターンや素材・着回し方について
  • クリスマスギフトの提案
  • SLEEPY SLEEPY UNDERWEAR COLLECTIONの商品の詳細
  • コンセプトと取扱店舗

本記事も配信時期や、タイトルだけでクリスマス時期にぴったりな内容だと分かります。実際、クリスマスギフトの特集の一つとしてファッション系メディアに多く取り上げられています。

また、ブランドの商品概要だけでなく、素材・着心地・着回しまで詳細に明記されていて、とても親切なプレスリリースになっています。不明点を問い合わせてくれるメディアも時々いるものの、正確な情報を届けることを使命としているメディアとしては、基本的に疑問点や不足が多いリリースは記事にするのを敬遠する傾向があります。記者の方が読んで、不明点のない情報を配信できると情報の信頼度も高まり、記事化に近づきますので是非覚えておきましょう。

さらに、本リリースの場合、実際に着用した画像も利用し着用イメージやデザインが伝わりやすく、メディアの先にいる読者にとっても分かりやすい情報になっているため、有益な情報を届けたいメディアとしても記事にしやすいリリースと言えます。

「お正月・クリスマス」のプレスリリースを作成するときに抑えたいポイント

メディア(記者・編集者)や、最終的に商品を購入する消費者の関心を掴むためには、プレスリリースの書き方を工夫する必要があります。 ここからは、お正月・クリスマス関連のプレスリリースを書く上でのポイントをご紹介します。

情報を発信するタイミングを考慮する

「お正月・クリスマス」は時期が決まっていることから、情報を収集したいタイミングもメディア毎にある程度決まっているため、狙いたいメディアの特性や情報収集のタイミングを把握し、そのタイミングに合わせてプレスリリースを配信することが重要です。

メディアも読者に需要のある情報を届けたいため、メディアが情報を欲しているタイミングとマッチしていると記事として採用されやすくなります。

タイトルに「関連キーワード」を入れる

本記事で言うと「お正月・クリスマス」に関連するキーワード、例えば「新作クリスマスケーキ」「初もうで」「クリスマスギフト」などのキーワードを入れることで、お正月・クリスマスの情報を収集しているメディアの目に留まりやすくなります。
また、知名度があるブランドや企業であれば、あわせてブランド名や企業名もタイトルに入れられると良いでしょう。

映える写真・画像を使用する

メディアには日々何万件というプレスリリースが届くため、読んでもらえるかはまずタイトルが肝心ですが、リリース内に使用されている画像も、記者が記事にするかどうかを判断する上でとても大事な要素の一つです。

メディアが記事にする際、画像がそのままサムネイルとして使用されることが多いので、映える写真が用意できる場合は積極的に使用することを推奨します。

また、メディアが取り扱いやすいように極力文字を入れていない、鮮明で分かりやすい画像を使用することも重要です。

さいごに

お正月やクリスマスなどの年末商戦は各社が活発に情報を発信する時期であり、ライバルも非常に多いでしょう。よって、いかに他社と差別化した価値の高い情報を発信できるかが記事化への鍵になります。

タイトルや写真を工夫することはもちろん、プレスリリース配信のタイミングも意識しながら、メディアやその先の読者に届くような情報を発信していくように心がけましょう。


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