日本初!医療VRが日本救急看護学会の研修教材に正式採用!外傷...

日本初!医療VRが日本救急看護学会の研修教材に正式採用!外傷救急に必要な最高水準の知識と経験値をVRで

〜 日本の外傷死亡総数の約36%が「適切な処置なら救えた命」~

 株式会社ジョリーグッド(東京都中央区、代表取締役:上路健介、以下 ジョリーグッド)は、開発・提供する臨床実習VRプラットフォーム「オペクラウドVR」が、一般社団法人 日本救急看護学会(東京都中野区、代表理事:山勢博彰、以下 日本救急看護学会)に導入されたことを発表いたします。
 また、「オペクラウドVR」を用いて制作するVRコンテンツが、最高水準の知識と経験値が求められる救急看護師の育成を目的とした同学会主催の研修コースにて、教材として正式採用されることが決まりました。医学関連学会でVRが教材として採用されるのは“日本初”となります。
 日本の外傷死亡総数のうち、「適切な処置なら救えた命」が約36%を占めるとされる中、本取り組みでは、日本救急看護学会と全国各地の医療機関が連携して救急現場での外傷看護教育VRを制作し、日本の救急看護の教育水準を向上させると共に、1人でも多くの命を救える看護人材を育成していきます。
 なお、2022年夏頃には実証研究授業も行い、救急看護領域におけるVRの教育効果も実証していきます。

【参考】
「外傷診療におけるVR遠隔臨床学習プラットフォームの構築に関する研究」(AMED研究事業)
本取り組みは、ジョリーグッドが採択されたAMED研究事業に日本救急看護学会が新たに参画し、進行していくプロジェクトです。
採択事業詳細:https://www.amed.go.jp/koubo/07/01/0701C_00007.html

■「適切な処置なら救えた命」と「自動車事故減少による外傷看護の教育機会減」

 厚生労働省研究事業の調査結果によると、全国救命救急センターの外傷による総死亡症例の約36%が適切な処置を施せば助かると推定される外傷死亡とされており、救命現場に関与する医療従事者の育成、そして外傷初期看護の質の向上が急務とされています。
 一方で、近年は自動車の安全性能が急激に向上したことで、これまで搬送患者の大多数を占めてきた自動車による多発外傷(重症な外傷)患者の発生数、死亡者数は激減しており、救急現場としても喜ばしいことではある反面、看護師の現場での診療経験やOJT教育を受ける機会が減っていることも事実です。
▲出典:厚生労働省研究事業 「救命救急センターにおける重症外傷患者への対応の充実に向けた研究」
▲出典:厚生労働省研究事業 「救命救急センターにおける重症外傷患者への対応の充実に向けた研究」
▲出典:警視庁 「自動車事故発生件数と死亡者の推移」
▲出典:警視庁 「自動車事故発生件数と死亡者の推移」

■制作予定の外傷看護教育VR

 WEB版の外傷初期看護セミナーや特殊外傷セミナーに加え、従来の対面研修用のVRコンテンツを制作予定です。VRのメリットを最大限に活かして、学習効果を高める研修デザインの構築を進めていきます。

①医師との連携や予測的な視点、および準備と介助など看護の視点を重視したVRコンテンツ(心嚢ドレナージ VR、胸腔ドレナージ VR、FAST VRなど)
②外傷初期看護場面・特殊外傷場面を想定した受け入れ準備・初期対応 VR、気道・呼吸の観察と評価 VR、家族対応やチーム医療 VRなど

■外傷看護教育VRに期待すること(コメント)

日本救急看護学会 代表理事 山勢 博彰 氏
日本救急看護学会 代表理事 山勢 博彰 氏
「本学会は、主に臨床看護師を対象とした多岐に渡る教育セミナーを実施しています。外傷初期看護コース(JNTEC)、トリアージナースコース、ファーストエイドコースなどは実践的な教育内容となっており、救急医療現場の質向上に貢献しています。臨床実践教育で重要なのは、リアルな体験を通した学びです。今回導入した「オペクラウドVR」は、講義やシミュレーション演習のみでは得られない実施者目線のスキルを体験できるもので、よりリアルな学習が期待できます。今回の「オペクラウドVR」による教育評価を経て、他の実践的教育コースにもこのVRプラットフォーム取り入れることができたらと考えています。」

■一般社団法人 日本救急看護学会(http://jaen.umin.ac.jp/

 日本救急看護学会は、国民の保健・医療・福祉に寄与するため、救急看護の進歩、発展、普及を図ることを目的して設立された学会です。本学会はこれらの目的を達成するため、救急看護学の研究及び教育研修や内外の関係団体との協力活動など、様々な事業を行っています。

■オペクラウドVR(https://jollygood.co.jp/opecloud

 オペクラウドVRは、医療施設に高精細360度カメラとサーバーを常設してあらゆる症例を簡単に高精度VR化し、術者目線の技を360度視点で体験学習できるVR臨床教育プラットフォームです。必要機材の設置から撮影・編集レクチャーをジョリーグッドが行い、臨床実習VRをセルフ制作することができます。
 本サービスは、コロナ重症患者で需要が増した人工心肺ECMOのトレーニングや、臨床実習ツールとして医科大学をはじめとする教育機関や研究センターへの導入の他、医療機器メーカーの安全教育など、全国各地の医療機関で豊富な導入実績を誇っています。

導入・問い合わせはこちら:https://opecloudvr.com/contact/

■株式会社ジョリーグッドについて(https://jollygood.co.jp/

 ジョリーグッドは、高精度なVRソリューションと、VR空間のユーザー行動を解析するAIによる医療福祉向けサービスを開発するメディカルテクノロジーカンパニーです。VRやAIなどのテクノロジーにより、医療教育、障害者支援、精神疾患治療など、人の成長や社会復帰を加速し、医療の進化や人の生きがいを支えるサービスを様々な研究機関や企業の皆様と共に展開しています。

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