子ども死亡原因第2位の小児がん、治療薬はわずか65製剤 遅れ...

子ども死亡原因第2位の小児がん、治療薬はわずか65製剤  遅れる小児がん治療、改善の第一歩は「一般生活者の小児がん認知度向上」  小児がん認知度向上&患者・家族支援サイト「I'm Home!」オープン

 株式会社 博士タロー(所在地:神奈川県小田原市、代表取締役/薬学博士:長谷川 豊)は、「小児がん」の脅威を一般の方々に広く知っていただくための、また小児がん患者・家族を支援するためのサイト『I'm Home!』( http://www.ChildhoodCancer.jp )をオープンしました。

「I'm Home!」では、1983年以降、我が国で掲載された医学文献および販売医薬品を調査し、小児がん以外の治療薬と比較し、小児がん治療の現状を報告しています。また12月3日より、2011年「I'm Home!」オリジナルカレンダーを販売いたします。


≪サイト開発背景≫
【1】子ども死亡原因第2位の「小児がん」治療薬は、関節リウマチ治療薬の479製剤に対し、わずか65製剤と、開発の遅れが顕著

 小児がんは子どもの死亡原因第2位の疾患で、小児がんは毎年2,000~3,000人の子どもに発症し、1万人以上の子どもが現在治療を受けています。年々、小児がんによる死亡率は減少してきていますが、完全治癒に至る例は非常に少ない疾患です。この原因の一つは、小児がん治療薬が開発されず、優れた効果と高い安全性を示す治療薬が少ないことにあります。

 平成19年度小児悪性新生物患者登録では、診断名だけで214疾患もの悪性腫瘍が登録されています。しかし、薬効主成分82種類、479製剤もの治療薬が販売される「関節リウマチ」と比較して、小児悪がん治療薬は16種類の薬効主成分、65製剤しか存在しておりません。子どもの死亡原因第2位にもかかわらず、開発の遅れが際立っています。

【2】開発促進には、患者・家族以外の「一般生活者の後押し」が必要不可欠

 治療薬の開発において問題視されているのが、「ドラッグラグ(※)」です。開発はしたものの実際に治療薬が試される、いわゆる治験段階に入って期待する効果が得られなかったりと、ドラッグラグが治療薬増加に歯止めをかけている原因になっています。
 2010年11月、ようやく政府は小児がんの専門委員会を設置することを決めましたが、効果的な治療薬を素早く開発し、使用される段階に至るには、医者と治療薬研究者の協力が不可欠です。しかし、小児がんは死亡率が高い疾病であるにも関わらず、患者数が少ないことにより治療薬開発に投資されずにいます。また、近年、小児科医不足が加速し小児がん専門医の数も十分ではありません。

 この状況に変革をもたらすには、医者と治療薬研究者が協力することはもちろん、「一般生活者=社会全体」が小児がんの怖さや、現在の治療体制状況に問題があることを理解し、社会的に治療薬開発促進機運を高める必要があります。

このように、小児がん治療や治療薬開発を推し進めるという機運を盛り上げるため、まず“一般の方々の認知度”を高めるべく、このたび本サイトを開発・オープンするに至りました。

※「ドラッグラグ」とは
 新たな薬物が開発されているにもかかわらず、治療薬として実際に患者の診療に使用できるようになるまでの時間差や遅延が生じること。また、海外では承認され使用されているが、日本ではなかなか承認が下りないことを指す場合もある。これらは主に、規制当局による承認の遅れに起因するものを指すことが多い。

≪サイト概要≫
サイト名: I'm Home!
URL   : http://www.ChildhoodCancer.jp
オープン: 2010年11月15日
内容  : 小児がんに関する基本的な情報
      治療薬の効果
      小児がんに関する参考文献の紹介 など

■2011年 カレンダー購入はこちら
http://www.ChildhoodCancer.jp/Calendar2011.aspx

≪今後の展開について≫
小児がんの患者やその家族など、小児がんに直接関わっている方々はもちろん、関わりない方々にも、小児がんを知っていただけるようなコンテンツをさらに展開してまいります。


【運営会社 概要】
会社名: 株式会社 博士タロー
代表者: 代表取締役/薬学博士 長谷川 豊
所在地: 〒250-0011 神奈川県小田原市栄町2-9-46 オービックビル3F
URL  : http://www.ChildhoodCancer.jp

カテゴリ:
サービス
ジャンル:
医療
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