\20代・30代の397名に聞いた/ 【第1回】ライフデザイン世代の幸福感調査 順調なのに虚しい20代・30代が抱える“漠然とした不安”
【20~39歳・397名】 このままで良いのかなと不安を感じる人は約9割 ――“ここち|等身大の「ここちいい」探究所”が幸福感のリアルを分析
自分のここちよさを探究するWEBメディア・“ここち|等身大の「ここちいい」探究所”を運営する合同会社Na-Chord(所在地:東京都足立区、代表:畠山 烈)は、20代~30代の男女を対象に、幸福感についてのアンケート調査を実施し、その結果を公開しました。
アイキャッチ|等身大の「ここちいい」探究所
【調査結果について】
●今の生活に「漠然とした虚しさ」を感じる人は約8割(76%)
今の生活に「漠然とした虚しさ」を感じることはありますか?
今回の調査では、全体の76.0%が「今の生活に漠然とした虚しさを感じる」と回答しました。その背景には、いくつかの要因が考えられます。
たとえば、就職や転職、結婚、出産といった「人生の選択」が次々と目の前に現れる時期でありながら、「何が正解かわからない」という迷いや、「このままでいいのか」という将来への不安を抱えやすい世代でもあること。また、周囲の期待に応えようと無意識にがんばりすぎていたり、自分の“やりたいこと”と“やるべきこと”の間で揺れていたりすることも、心の空白につながっているのかもしれません。日々の中でふと訪れるこの“虚しさ”は、何かが欠けているサインではなく、「自分自身の本音と向き合おう」という心からのメッセージかもしれません。
●仕事がうまくいっていると感じている人は約4割(38%)
現在の仕事はうまくいっていると感じますか?
調査では、「現在の仕事がうまくいっている」と感じている人は全体の約38%**にとどまりました。 一方で、「どちらとも言えない」と答えた人が33.2%、「あまりうまくいっていない」「全くうまくいっていない」と答えた人も合わせて28.6%という結果に。
この数字から見えてくるのは、多くの20代・30代が“仕事が順調かどうか”を明確に言い切れない曖昧な手応えの中にいるという現実です。キャリアの基盤を築くべきこの時期は、日々の成果が見えにくかったり、自信と不安が入り混じったりしやすいタイミング。特に「まあまあうまくいっている」と答えた34.2%も、「順調」と断言できるほどではないという、どこか控えめな自己評価がうかがえます。
一見、問題なくこなしているように見えても、その内側には「このままでいいのだろうか?」「もっとできるはずでは?」という小さな揺らぎが潜んでいるのかもしれません。
●プライベート(生活・人間関係など)は充実していると感じている人は約5割(55%)
プライベートは充実していると感じますか?
今回の調査では、「プライベートが充実している」と感じている人は全体の約55%という結果になりました。裏を返せば、半数近くの人が、生活や人間関係にどこか満ち足りなさを感じているという結果です。
「まあまあ充実している」と答えた45.5%の声からは、一定の満足感はありつつも、「何かが足りない」「もっとこうありたい」といった、心の奥にある小さな違和感が透けて見えます。
20代・30代は、仕事・人間関係・住まい・家庭など、人生の選択肢が一気に広がる時期。だからこそ、「本当の意味で自分らしい暮らしとは?」「誰と、どんな関係性でいたいのか?」といった問いに、ふと立ち止まる場面も多いのかもしれません。
表面的には問題がなくても、内面では“自分の輪郭”を探している最中──。
この数字は、そんなライフデザイン世代の繊細な心の動きを映しているようにも感じられます。
●あなたは「人から見ると順調そう」に見えると思う人は約5割(51%)
あなたは「人から見ると順調そう」に見えると思いますか?
調査では、「人から見ると順調そうに見えると思う」と答えた人は約51%にのぼりました。
半数以上が、周囲から“順調に見えているだろう”と感じている一方で、自分自身の実感とはズレを感じている人も少なくないのではないでしょうか。
「順調そうに見られるけれど、内心は不安でいっぱい」
「評価はされているけど、本当にこれでいいのかモヤモヤしている」
そんな、“外側と内側のギャップ”は、20代・30代の繊細な悩みに共通する傾向のひとつです。ライフステージが進むにつれて、肩書きや成果で判断される場面も増えていきます。そのなかで、「ちゃんとしている自分」を演じ続けることに疲れてしまう瞬間もあるかもしれません。
でも、本当は“順調であること”よりも、“今の自分に正直であること”の方がずっと大切。他人のまなざしから少し距離をとって、自分の声に耳を澄ませてみる。そんな時間が、内面の「順調さ」を育ててくれるのかもしれません。
●「このままでいいのかな?」と不安になることがある人は約9割(89%)
「このままでいいのかな?」と不安になることはありますか?
今回の調査では、約89%もの人が「このままでいいのかな?」と不安になることがあると回答しました。中でも「よくある」と答えた人が約半数にのぼり、20代・30代の多くが日常的に将来への迷いや立ち止まりを経験していることがわかります。
この問いかけは、決して特別な悩みではありません。むしろ、目の前の仕事や暮らしをこなしながらも、どこかで「自分らしい選択ができているだろうか?」「本当に望む方向に進んでいるのだろうか?」と、人生の軸を確かめようとする心の動きとも言えます。
社会の変化が激しく、正解が見えにくい今の時代において、「このままでいいのか」と立ち止まることは、むしろ自然で健やかな反応なのかもしれません。不安そのものを否定するのではなく、その違和感を手がかりに「自分にとって本当に大切なものは何か」を見つめ直すきっかけにしていく。そんな丁寧な向き合い方が、これからの“等身大の幸福”をつくっていく鍵になるのではないでしょうか。
●不安の主な内容
不安の主な内容を教えてください
「なんとなく不安」の正体は?──ライフデザイン世代が抱える4つの主なテーマ
「このままでいいのかな?」という漠然とした不安。その背景にある具体的な内容を尋ねたところ、上位にはキャリア(56.4%)、健康や老後(52.1%)、結婚や家庭(43.8%)、自分の存在価値(37.8%)といった、人生の根幹にかかわる項目が並びました。
また、「特に理由はないけれど不安」と答えた人も1割以上(10.8%)いました。理由のない不安こそ、日常のなかに潜む生きづらさや立ち止まりのサインかもしれません。
こうした結果からは、20~30代が“過渡期の世代”として、正解のない人生を一歩ずつデザインしていくために、日々心のバランスを探っている様子が浮かび上がります。
【今後の取り組み】
“ここち|等身大の「ここちいい」探究所”では、現代社会に生きづらさを感じる人にとって「ただいま」と言える場所を目指し、オンライン・オフライン問わずさまざまな対話の場をひらいています。朝活、写真イベント、スポーツ企画なども、今後順次展開予定。心に少し余白が欲しいとき、ふらっと立ち寄れる場として、活動を広げていきます。最新情報はLINEで配信中。ご登録お待ちしております。
【会社概要】
会社名 : 合同会社Na-Chord
所在地 : 東京都足立区西新井7-5-20-305
代表者 : 畠山 烈
事業内容: メディア運営・ウェルビーイング支援事業 ほか
URL : https://coco-chi.com/
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