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あさのあつこ「おいち不思議がたり」シリーズ累計45万部突破、身重の主人公が謎解きに挑む『紅色の幻』6/9発売

NHK BSでドラマ化された人気シリーズ最新作

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2025年5月12日 10:00
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株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、2025年6月9日にあさのあつこ著『紅色の幻――おいち不思議がたり』を刊行いたします。昨年の日本歴史時代作家協会賞において「シリーズ賞」を受賞したあさのあつこさんが、江戸深川を舞台に、死者の声が聞こえる娘おいちの成長を描く青春「時代」ミステリーの第七弾です。本書の刊行に先立ち、5月9日には第六弾の『渦の中へ』を文庫化。シリーズの累計発行部数は45万部を突破しました。

ドラマ化された人気シリーズ

本シリーズは2024年8月に「弥勒」(光文社)、「闇医者おゑん秘録帖」(中央公論新社)の両シリーズとともに、第13回日本歴史時代作家協会賞「シリーズ賞」を受賞。同年9月には、NHK BSで連続ドラマ化され、放送をきっかけに原作本を手に取る読者も増えています。
主人公のおいちは、「女性のための医療」を目指しながら、仕事と家庭の両立に焦ったり悩んだりと、葛藤を抱えながら成長します。著者のあさのあつこさんは「この小説で書かれている女性の困難さは、江戸時代だからではなく、今にも通じるものです。女性が人生を切り拓いていくとき、様々な問題に直面します。結婚し、子供が生まれて、積み上げてきたキャリアをどうするのか、時代は違えど、根っこの部分は同じだと思います」と述べ、おいちを通して現代の女性へのエールを送っています。

少女だった主人公が母になる『紅色の幻』

16歳だったおいちも20歳になり、今回文庫化された『渦の中へ』で飾り職人の新吉と結婚。最新刊の『紅色の幻』では身重になりながらも仕事に取り組む大人の女性へと成長しています。不安や恐怖を感じたときは、大きくなるお腹にたびたび話しかけ、心を落ち着かせるおいちが描かれるなど、読者まで子どもの誕生が待ち遠しくなる展開になっています。

【『紅色の幻』あらすじ】
――夫の新吉が、帰ってこない。不安に襲われたおいちが、調べていくと、新吉が言伝を頼んだ職人が、殺されていたことがわかる。しかもその懐には、風鈴がしのばせてあった。おいちは身重であることも忘れ、岡っ引の仙五朗とともに、謎の解明に乗り出す。子を授かっても仕事に邁進するおいちに迫る不穏な気配……。

「おいち不思議がたり」シリーズについて

著者略歴

あさのあつこ
1954年、岡山県生まれ。青山学院大学文学部卒業。小学校の臨時教師を経て、作家デビュー。『バッテリー』で野間児童文芸賞、『バッテリーⅡ』で日本児童文学者協会賞、『バッテリーⅠ〜Ⅵ』で小学館児童出版文化賞、『たまゆら』で島清恋愛文学賞を受賞。著書は、現代ものに、「ガールズ・ブルー」「The MANZAI」「NO.6」のシリーズ、時代ものに、「おいち不思議がたり」「弥勒」「闇医者おゑん秘録帖」「燦」「天地人」「針と剣」「小舞藩」「えにし屋春秋」「おもみいたします」のシリーズなどがある。

最新刊『紅色の幻』

書名:紅色の幻――おいち不思議がたり
著者:あさのあつこ
定価:2,310円(税込) 
判型・製本・頁数:四六判・上製・320ページ 
ISBN:978-4-569-85939-2
発行:PHP研究所
発売日:2025年6月9日

文庫ラインナップ

『おいち不思議がたり』924円
『桜舞う』990円
『闇に咲く』968円
『火花散る』968円
『星に祈る』990円
『渦の中へ』990円