多系統萎縮症に挑む新薬、台湾発Yoda『YA-101』第2相試験を日本で開始 順天堂医院が国内拠点として参加

日本での治験は米国、台湾に続くもの

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2025年8月13日 16:05
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Yoda Therapeutics Inc.(YODA)は本日、中枢神経系(CNS)疾患に特化したAI駆動型企業として、開発中の治療薬YA-101について、多系統萎縮症(MSA)を対象とした第2相試験を日本で開始したと発表しました。この試験は、米国および台湾での開始に続くものです。

MSAは、稀で進行の早い神経変性疾患であり、重度の運動障害と自律神経機能障害を引き起こし、患者の生活の質を著しく低下させます。現在、MSAの進行を抑制または改善するような疾患修飾療法は存在しておらず、対症療法による管理も限定的な効果しかなく、長期的な解決策としては現実的ではありません。

YA-101は、新規化学物質(NCE)であり、神経炎症を抑制し神経可塑性を高めることで、神経変性疾患の治療を目的として設計されています。本剤は2022年に、MSAを対象として米国FDAの希少疾病用医薬品指定を受けています。オーストラリアにおいて健康なボランティアを対象とした第1相臨床試験で安全性および忍容性の評価が成功裏に完了したことを受け、YA-101は第2相試験に進みました。同試験では、日本、米国、台湾の複数の施設において、MSA患者を対象にYA-101の安全性、忍容性、薬物動態および有効性を評価することを目的としています。この第2相試験は、歩行補助が必要な場合も含めた歩行能力を有するMSA患者を対象とした、無作為化、二重盲検、プラセボ対照試験です。臨床症状およびバイオマーカーの測定により、包括的な評価が可能となります。同試験は、米国のブリガム・アンド・ウィメンズ病院、UCLAヘルス、メイヨー・クリニックなどを含む6つの臨床センターおよび、台湾の国立台湾大学病院において実施されています。日本における治験国内管理人(ICCC)はEPS Corporationであり、臨床試験実施施設は順天堂大学医学部附属順天堂医院です。詳細は以下のウェブサイトをご参照ください:https://jrct.mhlw.go.jp/latest-detail/jRCT2031250249、https://clinicaltrials.gov/study/NCT06848231.

Yoda TherapeuticsのCEOであるY. Jane Tseng氏は、「日本での試験開始は、当社のグローバル開発プログラムにとって重要な推進力となります。」と述べています。「今後も、世界中の患者の皆様に有意義な治療選択肢を提供するため、焦点を絞った前向きな戦略で開発を進めてまいります。」

Yoda Therapeutics Inc. (YODA)について

YODAは、CNS疾患を対象とした医薬品の研究開発を推進するAI駆動型企業です。満たされていない重要な医療ニーズに応えるという使命のもと、革新性・有効性・安全性を兼ね備えた新たな治療選択肢の提供に尽力しています。本社は台湾の台北にあります。詳細情報については、同社のウェブサイト https://yodapharma.com/ をご覧ください。

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