青森・八戸でユネスコ無形文化遺産「八戸三社大祭」が7月31日...

青森・八戸でユネスコ無形文化遺産「八戸三社大祭」が 7月31日(月)から8月4日(金)まで4年ぶりに通常開催!

青森県八戸市では、五穀豊穣を願う祭礼行事「八戸三社大祭」が2023年7月31日(月)~2023年8月4日(金)の日程で開催されます。

八戸三社大祭は発祥300年以上の歴史と伝統を誇る行事で、市民によって連綿と引き継がれてきた、八戸を代表する夏祭りです。通常開催は4年ぶりとなります。

おがみ神社、長者山新羅神社、神明宮の三神社の厳かな神輿行列と、神話や歌舞伎を題材に各山車組が制作した27台にも及ぶ山車の合同運行は豪華絢爛な山車絵巻です。神輿行列では虎舞や大神楽など多彩な民俗芸能が目白押しで、八戸の歴史と伝統が凝縮された5日間となります。期間中の人出は100万人以上で、青森県で開催される夏祭りの中でも有数の規模です。


八戸三社大祭 ポスター


■行事日程


行事日程表


■山車は市民による手づくり!2つとない渾身の力作

八戸三社大祭は、山車が練り歩く全国各地の祭りの中でも、毎年山車を作り替えるという点で珍しいお祭りです。毎年お題を変えて、各山車組に所属する市民が労を惜しまず山車制作に励みます。本番まで約2か月間、大人は本業と掛け持ちしながら深夜まで山車づくりを、子どもたちは学校へ通いながら夕方はお囃子練習に情熱をかける、市民が一体となって祭りは実現しています。

そのようにして作られる山車の最大の見どころは山車に施された仕掛けです。多くの山車は、前部と中央部が横に広がり、後部が高くせり上がる等の仕掛けが施されており、通常は高さ4m・幅4mの山車が、高さ10m・幅8mの大きさになります。合同運行中は横に広がったり、縦に人形が上下したり、道路の形状に合わせて自在に変形します。広いところで全容が披露されたときには、沿道からどっと大きな歓声が上がります。

山車によってはライトや煙で演出するものもあり、とても市民が作っているとは思えない、十人十色、変幻自在な山車に驚くこと間違いありません。


鬼の口から煙を吐く仕様の山車


背面が光る仕様の山車


■日によって見どころが変わる!5日間の楽しみ方

・前夜祭/後夜祭

前夜祭・後夜祭には山車運行はなく、中心街の大通り及び八戸市庁前市民広場に山車が展示され、山車とお囃子の競演が祭りの始まりと終わりを盛り上げます。

山車の全容や仕掛けをじっくりと見ることができ、人形の表情や衣装・小物の多彩さなど細部にわたる魅力をお楽しみいただけます。


大通りに並ぶ山車と多くの見物客


・お通り/お還り

お通りとお還りの見どころは、三神社による古式ゆかしき神輿行列です。各神社ごとに行列が成され、お通りは先頭から神明宮、おがみ神社、長者山新羅神社の順に、お還りは神明宮、長者山新羅神社、おがみ神社の順に続きます。各行列の最後尾には附祭の山車が数台ずつ連なり、目まぐるしく移ろう迫力の景色に目を奪われます。

見どころは神輿行列によってガラッと変わる雰囲気です。神明宮の行列ではリヤカーで引かれる「巫女行列」や男の子が裃を身にまとう「子供裃着」など、可愛らしい子どもたちの活躍が特徴的です。他にも江戸時代から始まったとされる「駒踊」を見ることができます。法霊山おがみ神社の行列は、祭りの伝統を最も強く感じられるのが特徴。力強い一斉歯打ちで知られる「法霊神楽」や、滑稽な動きで沿道の観客を沸かせる「虎舞」、笹の葉を片手に可愛らしい踊りを披露する「笹の葉踊」など多種多様な民俗芸能が堪能できます。長者山新羅神社は武家的要素が色濃いのが特徴で、鎧兜の武者による「武者押」など勇壮な行列が続きます。他にも「虎舞」や「大神楽」、「八戸徒打毬」が組み込まれています。列の最後は「華屋台」が通り、日本舞踊の師匠たちが八戸小唄などの踊りで華を添えます。


巫女行列


虎舞


・中日

中日はライトアップされた山車の夜間運行が行われ、27台にも及ぶ山車が一つの列になって中心街を練り歩きます。夜空を背景に浮かび上がる色鮮やかな山車にお囃子や太鼓、笛の音が響く幻想的な光景はこの日しか味わえません。


ライトアップされた山車


■八戸三社大祭のはじまり

享保5(1720)年、凶作に悩む八戸の有力者たちが法霊大明神(現在のおがみ神社)に天候の回復と豊作を祈願したところ、無事に秋の収穫を迎えることができました。その御礼として、八戸藩の許可の下、武士や町人から寄進を募って神輿を建造し、享保6(1721)年、長者山三社堂(現在の新羅神社)に神輿渡御をしたことが、八戸三社大祭のはじまりと言われています。

やがて、八戸藩の有力な商人が買い入れた人形を載せて担いだ「屋台」など、町民で編成した行列が参加するようになり、まちの安泰や豊作を祈願する大規模祭礼として発展してきました。

八戸三社大祭は、300年以上の歴史と伝統を持ち、2004年2月、「八戸三社大祭の山車行事」として重要無形民俗文化財に指定、さらに2016年12月ユネスコ無形文化遺産に「山・鉾・屋台行事」の一つとして登録されました。


■お問い合わせ先

・八戸三社大祭運営委員会・事務局 一般財団法人VISITはちのへ

TEL    :0178-70-1110

公式サイト:八戸三社大祭(VISITはちのへサイト)

      https://visithachinohe.com/stories/hachinohe-sannshataisai/


・八戸三社大祭本部臨時電話(期間:7月31日~8月4日)

TEL:0178-47-0080

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