布をアップサイクルするNUNOUS(R)[ニューノス]が、 「第5回エコプロアワード優秀賞」につづき、 「2022年度グッドデザイン賞」を受賞しました!

創業140年を超える染色加工業大手セイショク株式会社(本社:岡山県倉敷市、代表取締役社長:姫井明)が手掛けるNUNOUS[ニューノス]は、このたび2022年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。繊維産業で発生する繊維廃材を未活用の繊維資源として回収し、業界の枠を超えて価値化する活動に取り組んだ結果、高く評価されました。

URL: https://nunous.jp/



【審査員の評価】(グッドデザイン賞HPより)

繊維素材を再生しアップサイクルしていく展開が、繊維業界のみならず、建築やインテリアなどの他業界にまで波及していく素材の可能性を拡げている。原材料の布の色や柄を残しつつ、それが製品や材料になっていくことで、履歴をデザインに取り込んでいるところも素晴らしい。繊維という分野に閉じず、様々な分野に波及することで、アップサイクルの意識が日本に定着することになることであろう。今後の広がりを注視したい。


NUNOUS 2022年度GOOD DESIGN賞受賞


■NUNOUS(R)[ニューノス]:未活用の繊維素材を価値化する取り組み

NUNOUS(R)[ニューノス]は、自社や繊維生産各社、ファッションブランド、ホテル、一般企業や団体など様々な業種から発生する「無価値とされている繊維素材」を、「活用されていない繊維資源」として回収し、独自の特許技術(※)でアップサイクルします。特許取得の独自製法は、様々な繊維が混ざった、粉砕以外の再生手法には不向きな布にも対応。サトウキビの非可食成分から抽出したバイオポリマーを含侵させる独自製法で、布素材の美しさを引き出しました。柔らかな表面ながら堅牢な「STONE」と、丈夫でしなやかな「SKIN」の2種を素材販売。切削、抜型裁断、縫製、印刷、接着など多様な加工が可能で、二次加工を行っての部材納品や製品OEMにも対応しています。大量に発生する繊維廃材を「美しく見える化」するNUNOUSは、持続可能な社会に向けて、建築、木工、ファッション、印刷等の多分野で、未活用の繊維素材の新しい価値を創造します。※特許第6845551号


デザイナー:

セイショク株式会社 西崎誠一郎、NORIKO HASHIDA DESIGN 橋田規子、

Side 大木陽平、岡山県立大学 三原鉄平、Sobi 小尾野香織 若崎祥子、

ブラウン 玉木洋志、小野デザイン事務所 小野彩子、愛知県立芸術大学 望月未来


グッドデザイン賞ウェブサイトでの紹介ページ

https://www.g-mark.org/award/describe/54526?token=blJp29seGB



■グッドデザイン賞とは

1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動です。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれています。

http://www.g-mark.org/


Morph into a cat & kitties

NUNOUS STONE


■NUNOUS(R)[ニューノス]とは

●岡山で生まれたサステナブルな新素材

切削、抜型裁断、縫製、印刷、接着など多様な加工が可能で、ファッションにとどまらず、建築や印刷、文具などの多彩な分野で採用されています。NUNOUSは、織布、染色、縫製等の繊維生産各社、ファッションブランド、ホテル、一般企業や自治体、各種団体等、様々な業種で発生する繊維廃材を「未活用の繊維資源」として回収し、サトウキビの非可食成分から抽出したバイオポリマーを含浸させて、アップサイクル。原料となる布の色や柄を残して再生することで、素材表面に視覚的にも分かる物語性を与えます。


●特許を取得した新しいアップサイクル手法

生産される多くの繊維製品には、複数の繊維が混ざっています。私たちは、綿、麻、毛、ポリエステル等の多様な繊維が混ざった繊維素材も原料にできるアップサイクル手法(新・積層法)を開発し、2021年に特許を取得しました。新・積層法は、粉砕以外の再生手法には不向きな、様々な繊維の混ざった繊維素材にも対応しており、今まで再生に適さないとされてきた混合繊維もアップサイクルすることが可能です。


●NUNOUSの原料は2つだけ

NUNOUSが原料にしているのは、繊維廃材(未活用の繊維資源)と、サトウキビの非可食成分由来のバイオポリマーです。共に元来活用されていなかったものなので、NUNOUSの製造は廃棄物の削減に直結しています。また、NUNOUSの製造過程で発生する端材も、大きなものは再びNUNOUSの材料として使い、小さなものは協力工場で産業用の固形燃料にして、さらなる廃棄物の削減に努めています。


●自身に由来のあるアップサイクル素材

素材の色や柄を残して積層された塊から切り出された表面には、装飾材として使用可能な意匠性だけでなく、由来を顕す物語性も備わっており、「自分たちに由来のあるアップサイクル素材を創って自分たちで使う」という新しい価値となります。少量での別注生産(10kg程度)に対応できるので別注へのハードルが低く、ユーザーが積極的に繊維廃材の活用にかかわることが出来ます。企業などから未活用の繊維素材を受け入れて、オリジナルのNUNOUSにして戻す活動も行っています。NUNOUSになった未活用の繊維素材は、空間の装飾、グッズ作製等に使用されています。

URL: https://nunous.jp/collaboration/



■会社概要

商号  : セイショク株式会社

代表者 : 代表取締役社長 姫井明

所在地 : 〒710-1101 岡山県倉敷市茶屋町234

創業  : 1880年5月

資本金 : 9,800万円

事業内容: 染色加工事業

URL   : https://nunous.jp



【本サイトに関するお客様からのお問い合わせ先】

セイショク株式会社 NUNOUS事業部

TEL : 086-224-3284

mail: nunous@seishoku.co.jp

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