脳の健康に作用する商品やサービスを科学的に評価する『Heal...

脳の健康に作用する商品やサービスを科学的に評価する 『Healthcare Brainチャレンジ』への参加を8月31日まで募集

~脳科学的な評価で、製品やサービスの価値の再定義を~

 ハイリスク・ハイインパクトな研究開発を進める内閣府革新的研究開発推進プログラム(以下 ImPACT)山川プログラムでは、「脳情報の可視化と制御による活力溢れる生活の実現」を目指して研究開発を進めています。
今回、『Bitbrain構想(※1)』を推進する活動として、脳の健康に作用する商品やサービスを科学的に評価する『Healthcare Brainチャレンジ』の募集を7月29日から開始いたしました。

『Healthcare Brainチャレンジ』による価値の再定義
『Healthcare Brainチャレンジ』による価値の再定義

公募サイト: https://impact.jst.go.jp/koubo/yamakawa/challenge2015

※1 Bitbrain構想
脳(Brain)の解剖学的な構造や活動パターンなどの生体情報をデジタル化(Bit化)することにより、現在の医療分野以外でも脳情報を誰もが自由に安全に低コストで活用できることを目指す取り組み。


 『Healthcare Brainチャレンジ』は、非医療分野の製品やサービスの参加を幅広く募集し、脳の健康促進の観点から革新的なアイデアについて、実際に脳情報の計測を行い、100人規模の解析結果を通じて、脳の健康に与える影響を科学的に評価いたします。これにより、脳の健康を促進するような新たな製品を発掘したり、自分の脳の健康状態にあったサービスを見つけ出したりする試みです。本チャレンジによって、例えば、ダイエット効果を目的とした運動が認知機能を向上させたり、睡眠環境に配慮した住宅リフォームが社会性を向上させたりする可能性が発見され、脳の健康という観点から製品やサービスの価値の再定義がなされると考えています。

 今年度は、理化学研究所、京都大学、東京大学の協力を得て、MRIによる脳計測を通じて、脳の構造から萎縮度などを可視化するVBM(Voxel-based morphometry)、脳の神経線維の太さを定量化する拡散MRI、安静時の脳活動をパターン化する安静時機能的MRIといった脳情報の見える化を行い、それらによる多面的な評価を行います。これら最先端の研究現場で使われてきた手法をオープンに利用頂く初めての試みとなっております。

 すでに脳科学に取り組んでいる企業だけでなく、これから取り組もうとする企業や団体等を対象としており、8月末の募集締め切り後、有識者が審査し、入選提案をホームページにて公表します。入選提案の一部は、実証活動及び脳情報計測を経た上で、来年2月にはプログラムの公開シンポジウムにて結果をアワードという形で発表する予定です。


■募集要項
1.募集期間:2015年7月29日(水)~8月31日(月) 午後6時
2.提案申込:ホームページよりお申し込みください。
       https://impact.jst.go.jp/koubo/yamakawa/challenge2015
3.書類選考:書類審査を行い、優れた提案(10~15件程度)は
       ホームページ等で入選提案として公表します。
4.実証試験:入選提案の一部(3~5件程度)は、実証活動と共に脳情報の計測、
       解析・評価を行います(9月~1月頃を予定)。
5.表彰  :実証試験の結果に基づき、公開シンポジウムで表彰します。
       (2月頃を予定)


■ImPACT山川プログラムについて
 ImPACTは、日本を「イノベーションに最も適した国」「起業、創業の精神に満ちあふれた国」とするため、従来の研究者とは異なる「プログラム・マネージャー」制度を採り入れ、大胆な裁量権と予算により、ハイリスク・ハイインパクトな研究開発を進めています。

 山川 義徳主導によるImPACT山川プログラムでは、Bitbrain構想の実現に向けて、3つの取り組みを推進しています。
 1つ目の取り組みは、ロールモデルとなる脳情報活用のプロトタイプの公開です。これにより、これまで脳科学を専門的に扱ってこなかった企業にとっても研究開発の新しい切り口が得られ、新製品や新サービスにつながると考えております。
 2つ目は、新たな価値を発見するチャレンジカップです。様々な製品やサービスを脳情報に基づいて再評価することで、これまで気が付かなかった価値を新たに発見し、共有します。
 3つ目は、脳情報活用の国際展開のための標準化です。活動の始めの段階から世界展開を見据えて、日本発の脳情報産業の創出を実現します。これらの取り組みを進めるにあたっては、日本脳ドック学会や応用脳科学コンソーシアムとの連携に加え、オープンな活動を実践していきます。

ImPACT URL: http://www.jst.go.jp/impact/
ImPACT山川プログラム URL: http://www.jst.go.jp/impact/program11.html

プレスリリース添付資料

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