ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン調べ、年末年始商戦の販売動向~家電等販売は07年1週目に前年比111%(数量ベース)、112%(金額ベース)
サービス
2007年1月18日 15:00報道関係者各位
プレスリリース 2007年1月18日
ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン株式会社
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家電等販売は07年1週目に前年比111%(数量ベース)、112%(金額ベース)
~牽引役は数量で大型テレビ・携帯電話、金額で高機能白物家電~
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ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン株式会社(所在地:
東京都中野区、代表取締役:平野 享一)はこのたび、家電量販店における
2006年末から2007年始にかける年末年始商戦の販売動向を発表した。
■概要
【量販店家電売上全体】
年末商戦は前年を割る販売であったが、年明けから販売数量、金額共に
前年を超える規模で好調に推移した。
2007年1月1日週の販売は数量ベースで対前年111%、金額ベースで112%。
【液晶テレビ】
年初に40インチ以上大型モデルが前週比で20%弱の大幅値下げ。
【白物家電4品目*】
金額成長が前年に比べ+6%、中でも15万円程度の高額洗濯機が好調。
【パソコン】
薄型テレビの影響により苦戦、年末年始を通して前年を下回る。
【携帯電話】
MNPによるキャリア間移動は期待ほど多くなかったものの、端末販売数量が
好調に推移。
*白物家電4品目:洗濯機、冷蔵庫、掃除機、オーブン電子レンジ
同社調査によると、2006年末から2007年初めの年末年始商戦で家電販売は
年末苦戦、年始好調で推移した。販売規模は06年12月18日週から07年1月8日
週の4週間合計で、数量ベースで対前年101%、金額ベースで98%となり、
数量では昨年並み、金額では昨年を割る結果となった。
図は12月の3連休から1月の3連休を含む4週間の商戦における全体と主要商品の
対前年比である。
【家電量販店における家電関連製品の販売 数量金額前年比】(対前年同週%)
┏━━━━━━━━━━┳━━━━━┳━━━━━┳━━━━┳━━━━━┓
┃ ┃06/12/18週┃06/12/25週┃07/1/1週┃ 07/1/8週 ┃
┣━━━━━━━━━━╋━━━━━╋━━━━━╋━━━━╋━━━━━┫
┃全体(数量) ┃ 93┃ 95┃ 111┃ 104┃
┣━━━━━━━━━━╋━━━━━╋━━━━━╋━━━━╋━━━━━┫
┃全体(金額) ┃ 89┃ 90┃ 112┃ 102┃
┣━━━━━━━━━━╋━━━━━╋━━━━━╋━━━━╋━━━━━┫
┃液晶テレビ(数量) ┃ 130┃ 121┃ 169┃ 139┃
┣━━━━━━━━━━╋━━━━━╋━━━━━╋━━━━╋━━━━━┫
┃白物家電4品目(数量) ┃ 96┃ 96┃ 112┃ 102┃
┣━━━━━━━━━━╋━━━━━╋━━━━━╋━━━━╋━━━━━┫
┃パソコン(数量) ┃ 74┃ 68┃ 94┃ 91┃
┣━━━━━━━━━━╋━━━━━╋━━━━━╋━━━━╋━━━━━┫
┃携帯電話(数量) ┃ 99┃ 100┃ 127┃ 117┃
┗━━━━━━━━━━┻━━━━━┻━━━━━┻━━━━┻━━━━━┛
家電全体では概ね昨年レベルで推移した年末年始商戦だが、商品別にみると
様相が異なる。年末年始通して好調なのは液晶テレビ、年始に好調なのは白物
家電と携帯電話である。
*但し、2007年1月1日週の前年比較対象である2006年第1週目は1月2日~1月8日
であり、元旦が含まれていないことに留意。
以下は主要商品別の販売動向。
【液晶テレビ】
年末年始商戦は数量面では終始好調に推移した。一方価格下落は続いており、
年始の初売りで大型液晶テレビ価格が大幅に下落。特に40インチ代の下落が
著しく、12月最終週と比較して平均価格で42インチが16%、45-46インチが
17%下落した。これに対して一番売れ筋の32インチは6%の下落に留まった。
薄型テレビメーカー各社は2006年に入ってから40インチを超える大型テレビに
注力しており、初売りの目玉商材として多く用いられた。
2007年はシャープの亀山第2工場など第8世代とよばれる最先端ラインが稼動し
始め、効率よく大型パネルを生産できる体制が整う。そのため、大型を得意と
するプラズマテレビとの価格競争が加速し40型超の大型テレビが消費者にとって
ますます手の届きやすい商品となるだろう。
【白物家電】
年末年始4週間で、4品目(洗濯機、冷蔵庫、掃除機、オーブン電子レンジ)の
販売数量は微増、金額は6%の成長。中でも洗濯機、冷蔵庫、掃除機では
2006年からの傾向である高額商品の好調が続いた。品目別の対前年比は以下。
┏━━━━━━━━━━┳━━━━━┳━━━━━┓
┃品目 ┃数量 ┃金額 ┃
┣━━━━━━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃洗濯機 ┃ 98%┃ 106%┃
┣━━━━━━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃冷蔵庫 ┃ 104%┃ 106%┃
┣━━━━━━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃掃除機 ┃ 105%┃ 114%┃
┣━━━━━━━━━━╋━━━━━╋━━━━━┫
┃オーブン電子レンジ ┃ 96%┃ 94%┃
┗━━━━━━━━━━┻━━━━━┻━━━━━┛
洗濯機では11月に発売した15万円以上の日立ビッグドラムBD-V1が順調な
滑り出しをみせ、日立のブランドシェアを押し上げた。掃除機では、前年に
急増したサイクロン方式が定着し2006年間で前年を割る推移だったが、年末
には2万円程度の中価格帯モデルながら高機能を搭載した日立CV-SK8、
東芝VC-CV8Eの好調により前年比増。オーブン電子レンジは、4品目のうち
唯一金額が前年を割って推移。これまでスチームや加熱水蒸気機能を搭載した
高額商品への移行が進んできたが年末にはスローダウンし、金額の上昇に
ブレーキがかかった。
【パソコン】
年末年始4週間で、販売数量は対前年82%と苦戦が続いた。VISTA発売前の
買い控えが懸念されていたが、一番の要因は消費者の家電製品購入の予算が
薄型TVに優先されたこと。薄型TVの価格は15万円程度でありパソコンと競合
することが影響。
タイプ別では、ノートブックの平均価格がデスクトップを下回り、値頃感が
一段と高まった。これにより年初にはノートブックの数量比率がパソコン全体の
68%まで上昇(ノートブックは2006年間で64%)。
個人向けパソコン市場では価格重視の傾向が続いており、今回のVISTA投入に
よって高機能商品へのシフトが起こせるかどうかが課題となる。
【携帯電話】
年末年始は概ね好調に推移。各社の新商品投入やサービス開始により端末販売が
促進された。
キャリア別の台数シェアでは年明けからドコモが苦戦。12月に入りワンセグ
対応端末が急拡大しているのに対し、商戦期にアクオス携帯が間に合わなかった
ことが影響と考えられる。
一方で好調なのがソフトバンク。第二弾のアクオス携帯(911SH)が牽引役となり、
年明けから着実に販売数量を伸ばしている。魅力的な料金プランで契約者を
獲得する戦略が奏功している同社だが、端末販売では人気がアクオス携帯に
集中している点は気懸かり。今後の端末戦略にも注目したい。
≪GfK Japanのデータについて≫
全国有力家電量販店より、毎日POSデータを収集。モデル別であらゆる
カテゴリーの動向を調査している。多くの市場データが出荷時点を捉えて
いるのに対し、販売時点で実需を細かく追っているのが特徴である。
また、同様に総合量販店(GMS)や地域家電店、インターネットチャネルなど
からも販売データを収集。家電以外にも、ゴルフ用品やDVDソフトウエアの
販売データを構築している。
URL : http://www.gfkjpn.co.jp/
※ご不明な点が有りましたら、以下の連絡先までお気軽にお問い合わせ下さい。
ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン 株式会社
担当 : 経営企画室 纐纈(こうけつ) 潤子
TEL : 03-5350-4624
PHS : 070-5553-3377
e-mail: info@gfkjpn.co.jp
プレスリリース 2007年1月18日
ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン株式会社
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家電等販売は07年1週目に前年比111%(数量ベース)、112%(金額ベース)
~牽引役は数量で大型テレビ・携帯電話、金額で高機能白物家電~
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ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン株式会社(所在地:
東京都中野区、代表取締役:平野 享一)はこのたび、家電量販店における
2006年末から2007年始にかける年末年始商戦の販売動向を発表した。
■概要
【量販店家電売上全体】
年末商戦は前年を割る販売であったが、年明けから販売数量、金額共に
前年を超える規模で好調に推移した。
2007年1月1日週の販売は数量ベースで対前年111%、金額ベースで112%。
【液晶テレビ】
年初に40インチ以上大型モデルが前週比で20%弱の大幅値下げ。
【白物家電4品目*】
金額成長が前年に比べ+6%、中でも15万円程度の高額洗濯機が好調。
【パソコン】
薄型テレビの影響により苦戦、年末年始を通して前年を下回る。
【携帯電話】
MNPによるキャリア間移動は期待ほど多くなかったものの、端末販売数量が
好調に推移。
*白物家電4品目:洗濯機、冷蔵庫、掃除機、オーブン電子レンジ
同社調査によると、2006年末から2007年初めの年末年始商戦で家電販売は
年末苦戦、年始好調で推移した。販売規模は06年12月18日週から07年1月8日
週の4週間合計で、数量ベースで対前年101%、金額ベースで98%となり、
数量では昨年並み、金額では昨年を割る結果となった。
図は12月の3連休から1月の3連休を含む4週間の商戦における全体と主要商品の
対前年比である。
【家電量販店における家電関連製品の販売 数量金額前年比】(対前年同週%)
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┃ ┃06/12/18週┃06/12/25週┃07/1/1週┃ 07/1/8週 ┃
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┃全体(数量) ┃ 93┃ 95┃ 111┃ 104┃
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┃全体(金額) ┃ 89┃ 90┃ 112┃ 102┃
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┃液晶テレビ(数量) ┃ 130┃ 121┃ 169┃ 139┃
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┃白物家電4品目(数量) ┃ 96┃ 96┃ 112┃ 102┃
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┃パソコン(数量) ┃ 74┃ 68┃ 94┃ 91┃
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┃携帯電話(数量) ┃ 99┃ 100┃ 127┃ 117┃
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家電全体では概ね昨年レベルで推移した年末年始商戦だが、商品別にみると
様相が異なる。年末年始通して好調なのは液晶テレビ、年始に好調なのは白物
家電と携帯電話である。
*但し、2007年1月1日週の前年比較対象である2006年第1週目は1月2日~1月8日
であり、元旦が含まれていないことに留意。
以下は主要商品別の販売動向。
【液晶テレビ】
年末年始商戦は数量面では終始好調に推移した。一方価格下落は続いており、
年始の初売りで大型液晶テレビ価格が大幅に下落。特に40インチ代の下落が
著しく、12月最終週と比較して平均価格で42インチが16%、45-46インチが
17%下落した。これに対して一番売れ筋の32インチは6%の下落に留まった。
薄型テレビメーカー各社は2006年に入ってから40インチを超える大型テレビに
注力しており、初売りの目玉商材として多く用いられた。
2007年はシャープの亀山第2工場など第8世代とよばれる最先端ラインが稼動し
始め、効率よく大型パネルを生産できる体制が整う。そのため、大型を得意と
するプラズマテレビとの価格競争が加速し40型超の大型テレビが消費者にとって
ますます手の届きやすい商品となるだろう。
【白物家電】
年末年始4週間で、4品目(洗濯機、冷蔵庫、掃除機、オーブン電子レンジ)の
販売数量は微増、金額は6%の成長。中でも洗濯機、冷蔵庫、掃除機では
2006年からの傾向である高額商品の好調が続いた。品目別の対前年比は以下。
┏━━━━━━━━━━┳━━━━━┳━━━━━┓
┃品目 ┃数量 ┃金額 ┃
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┃洗濯機 ┃ 98%┃ 106%┃
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┃冷蔵庫 ┃ 104%┃ 106%┃
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┃掃除機 ┃ 105%┃ 114%┃
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┃オーブン電子レンジ ┃ 96%┃ 94%┃
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洗濯機では11月に発売した15万円以上の日立ビッグドラムBD-V1が順調な
滑り出しをみせ、日立のブランドシェアを押し上げた。掃除機では、前年に
急増したサイクロン方式が定着し2006年間で前年を割る推移だったが、年末
には2万円程度の中価格帯モデルながら高機能を搭載した日立CV-SK8、
東芝VC-CV8Eの好調により前年比増。オーブン電子レンジは、4品目のうち
唯一金額が前年を割って推移。これまでスチームや加熱水蒸気機能を搭載した
高額商品への移行が進んできたが年末にはスローダウンし、金額の上昇に
ブレーキがかかった。
【パソコン】
年末年始4週間で、販売数量は対前年82%と苦戦が続いた。VISTA発売前の
買い控えが懸念されていたが、一番の要因は消費者の家電製品購入の予算が
薄型TVに優先されたこと。薄型TVの価格は15万円程度でありパソコンと競合
することが影響。
タイプ別では、ノートブックの平均価格がデスクトップを下回り、値頃感が
一段と高まった。これにより年初にはノートブックの数量比率がパソコン全体の
68%まで上昇(ノートブックは2006年間で64%)。
個人向けパソコン市場では価格重視の傾向が続いており、今回のVISTA投入に
よって高機能商品へのシフトが起こせるかどうかが課題となる。
【携帯電話】
年末年始は概ね好調に推移。各社の新商品投入やサービス開始により端末販売が
促進された。
キャリア別の台数シェアでは年明けからドコモが苦戦。12月に入りワンセグ
対応端末が急拡大しているのに対し、商戦期にアクオス携帯が間に合わなかった
ことが影響と考えられる。
一方で好調なのがソフトバンク。第二弾のアクオス携帯(911SH)が牽引役となり、
年明けから着実に販売数量を伸ばしている。魅力的な料金プランで契約者を
獲得する戦略が奏功している同社だが、端末販売では人気がアクオス携帯に
集中している点は気懸かり。今後の端末戦略にも注目したい。
≪GfK Japanのデータについて≫
全国有力家電量販店より、毎日POSデータを収集。モデル別であらゆる
カテゴリーの動向を調査している。多くの市場データが出荷時点を捉えて
いるのに対し、販売時点で実需を細かく追っているのが特徴である。
また、同様に総合量販店(GMS)や地域家電店、インターネットチャネルなど
からも販売データを収集。家電以外にも、ゴルフ用品やDVDソフトウエアの
販売データを構築している。
URL : http://www.gfkjpn.co.jp/
※ご不明な点が有りましたら、以下の連絡先までお気軽にお問い合わせ下さい。
ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン 株式会社
担当 : 経営企画室 纐纈(こうけつ) 潤子
TEL : 03-5350-4624
PHS : 070-5553-3377
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