京都・四条大宮のkumagusukuの跡地にクリエイティブ複合施設『sōma』、2025年11月14日(金)オープン!
“食べられる写真展”がコンセプトのデザートレストラン『総造』を核に、飲食・ギャラリー・ライブラリ・コワーキングを兼ね備えた新たな文化拠点へ
「ギャラリー八角」や「かもがわクリエイティブベース」など場づくりを手掛ける建築士・西山涼二 (以下、西山)は、京都・四条大宮の「kumagusuku」跡地に、クリエイティブ複合施設『sōma』(ソーマ)を2025年11月14日(金)にグランドオープンします。

1. シンボルは “土偶”!? 身体性と愛嬌を表現した、施設と共に育てていく存在に
ロゴのモチーフは“土偶”です。somaという言葉は、ギリシャ語で“身体”を意味します。AIが加速度的に進化し、スマホやパソコンの中で完結することも多い中で、今一度、身体性のある体験にフォーカスし、そこから得られる知を大切にしたい―――そんな思いを込めています。土偶は、おそらく、人が“願い”を託した最初の創造物のひとつ。そのフォルムは実に身体的で、どこか愛嬌があります。あくまで“人”が中心であるsomaという場所のロゴとして、この姿がふさわしいと考えました。「somaくん」として、マスコット的に展開していく可能性も含めて、この場所と一緒に、ロゴも育っていってくれたらと願います。
2. “リビングギャラリー”をコンセプトに、新しい場の在り方を目指す
somaは、“リビングギャラリー”をコンセプトに、作品を展示するだけでなく、制作や会話、偶然の出会いが日常的に生まれる“生きたギャラリー”を目指します。ギャラリーとは本来、作品を飾るだけでなく、“問いを投げかける場”でもあります。ここでは「つくる」「見せる」「残す」という行為が、日常のなかで交差しながらにじみ出し、施設全体が現在進行形の“生きたギャラリー”として機能していきます。

そのために、以下の空気感が滲むような運営を進めていきます。
1 | つくる空気感
kumagusuku時代に建築に埋め込まれた作品。今回の改装で新たに埋め込まれる作品。そして、これから展開されるギャラリーでの展示や、ライブラリに追加されていく誰かの試作サンプル。コワーキングスペースで無造作に広げられたスケッチやアイディアのメモ。そうしたものが、「つくることが日常に溶け込む風景」を描き出します。
2 | いい店の空気感
主宰者自身が施設内に拠点を構え、日々現場に居る存在として場に「重力」を持たせます。“いい店”と呼ばれる場所には、たいていの場合、核となる人が居て、育っていく“場の空気”がある。そんなあり方が、企業的な場づくりとは違う、柔らかな引力を生むと考えます。
つくることが日常である風景と、人のつながりが育っていくオープンな場が同時に存在することで、作ること・見ること・残すことが相互に行き来し、境界を横断していく。そんな流動的で多層的な構成が、soma全体の在り方となります。
3. 4つの機能で形成される“立体的なギャラリー”
somaには、以下の4つの機能が備わっています。それぞれが独立しているというよりは、質の異なるエリアが連なって、ひとつの“立体的なギャラリー”を形成するような関係性です。

1 | 飲食店
施設の顔となるのは、デザートレストラン『総造』(そうぞう)。“食べられる写真展”をコンセプトに、写真家が撮った一枚の写真からインスピレーションを得て、パティシエがデザートを創作するというユニークなプロジェクトです。


2|アトリエ / ギャラリー
平日は制作のための作業場となり、週末には展示のためのギャラリーとして一般に開かれる半屋外空間。定期的なマーケットイベントなども開催予定です。

3|ライブラリ
建築やデザインに関する書籍・雑誌のほか、紙や布、タイルといった素材サンプル、実験的な小作品などが並ぶ場所。だれかが置き去った試作の断片やラフに積み上げられた書籍が、インスピレーションの源泉となります。

4|コワーキングスペース
開放的な窓辺、静かな小上がり、屋外テラス、浮遊感のあるロフト……黙々と作業を進めたり、打合せを重ねたり、用途や気分に応じて席を選べる、多様な居場所のある空間となります。
会員プランの詳細は、下記よりご確認ください。

4. 施設概要
名称:sōma(ソーマ)
所在地:京都市中京区壬生馬場町37-3(kumagusuku跡地)
オープン日:2025年11月14日(金)
営業時間:10:00 - 18:00(会員は24h利用可)
構成機能:飲食・ギャラリー・ライブラリ・コワーキング
主宰:西山涼二(一級建築士 / さんかくアーキテクツ代表 / 合同会社八角代表)
5. プロジェクトの主宰者

西山涼二
1987年、広島生まれ。京都大学建築学科卒業。ゼネコン現場監督、世界一周、設計事務所勤務を経て、2018年に一級建築士事務所「さんかくアーキテクツ」を開設。住宅と小店舗を中心に手掛ける。京都芸大の非常勤講師や、重要文化財・聴竹居のガイドスタッフも務める。設計業と並行する形で、『ギャラリー八角』(2020年~ / 京都御所)、『かもがわクリエイティブベース』(2023年~ / 京都・鴨川沿い)を立ち上げ、自ら運営。
6. グランドオープンに合わせ、POP-UPイベントを開催!
somaのグランドオープンに合わせ、ギャラリースペースにてPOP-UPイベントを開催します。
「Botanical fusion exhibition」
日時|2025年11月14日(金)~16日(日) 10:00-18:00
場所|soma内 ギャラリースペース
*入場無料
【植物に導かれ、布とハーブが響き合う。心地よさを紡ぐ二人展】
京都をベースに活動する、かわかみ茶葉店とmine_corplusの二人でユニークな展示を開催。布作家の想いを映すように調合したハーブティと、端切れをハーブで染めて再構築した作品を展示販売。植物を愛する二人の感性が響き合う、香りと色彩をお楽しみください。

7. お問い合わせ
sōma主宰 西山涼二
soma.kouin@gmail.com