JMDC、RWD分析ツール「JMDC Data Mart」をリニューアル ~ 国内唯一のワンストップ分析プラットフォームが誕生 ~
株式会社JMDC(本社:東京都港区、代表取締役社長兼CEO:野口 亮、以下「JMDC」)は、製薬企業向けに提供しているSaaS型のリアルワールドデータ(以下「RWD」)分析ツール「JMDC Data Mart(以下「JDM」)」のサービスリニューアルを実施したことをお知らせいたします。
今回のリニューアルにより、保険者(健保・自治体等)由来の2,600万人規模、医療機関由来の1,000施設規模、調剤薬局由来の7,000施設規模のデータを分析可能な国内唯一のワンストップヘルスビッグデータ分析プラットフォームへと生まれ変わりました。
分析プラットフォームイメージ
■リニューアルの背景
●横断的分析ツールの不在
JDMのほか、複数のRWD分析ツールが製薬企業に向けて提供されています。しかしながら、これまで保険者、医療機関、調剤薬局の主要な3つのレセプトデータベースを1つのプラットフォーム上で分析可能なプロダクトは存在していませんでした。
●製薬企業におけるデータ利活用状況の変化
近年の製薬企業におけるデータ利活用は、単一のデータソースから結論を導き出すだけでなく、複数のデータソースを用いた多角的な分析へと変化しています。分析の目的に応じて、特性の異なるデータを使い分け、あるいは組み合わせて分析する必要性が高まっています。
今回のリニューアルはこうした背景を踏まえたものです。いずれも国内最大規模を誇るJMDCのデータベースを1プラットフォーム内で分析可能にし、高度化するニーズに応えるとともに、分析にかかる工数を削減し、お客様の迅速な意思決定に貢献します。
■リニューアルの概要と主要な分析機能について
今回のリニューアルでは、複数のデータソースを用いた分析が可能になるほか、ユーザー調査の結果を基に生み出した新たなユーザーインタフェースにより、革新的な分析体験をご提供します。
JDMでは製薬マーケティングに欠かせない様々な分析機能に加え、昨今の多様化した分析ニーズに応えるべく、地域分析機能や全年齢型分析機能など、ユニークな分析機能を搭載しています。
《JDMの主な分析機能》
●地域ごとの診療実態を可視化する「地域分析」
売上データだけでは見えにくい“地域の診療実態”を都道府県単位で可視化し、地域ごとの課題に即した戦略立案を支援します。
●後期高齢者まで全年齢のデータをカバーする「全年齢型分析」
健康保険組合由来のデータに加え、市町村国民健康保険、後期高齢者医療広域連合由来のデータをカバーすることで、がんや認知症といった高齢者に多い疾患領域も精緻な分析が可能です。
■導入企業様の声と安心のサポート体制
JDMは国内外の製薬企業30社以上でご活用いただいています。地域分析機能や全年齢型分析機能をご利用いただいたお客様からは、「売上データでは分からなかった地域ごとのボトルネックが見えるようになった」「高齢の患者さんの診療実態がクリアに見えるようになった」といったご評価をいただいています。
また、JDMでは単なるツールの提供に留まらず、プロダクトの活用を支援する体制も整えております。24時間365日即時分析結果を取得可能であるとともに、専任チームが導入から活用まで伴走する体制を整備しており、RWD分析に慣れていない方でもプロダクトを使いこなし、価値を創出できる環境をご提供いたします。
■今後の展開
JDMでは多様化する分析ニーズに応える機能を提供していくとともに、データの拡大に合わせて新たな分析軸・切り口を追加するなど、顧客価値の向上に資する機能開発を進めてまいります。
また、「データとICTの力で、持続可能なヘルスケアシステムを実現する」というJMDCのミッションの実現に向け、JDMは製薬企業様のパートナープロダクトとして、引き続きご支援を進めてまいります。
【株式会社JMDCについて】
医療ビッグデータ業界のパイオニアとして2002年に設立。独自の匿名化処理技術とデータ分析集計技術を有しています。15億7,300万件以上のレセプトデータと7,600万件以上の健診データ(2025年3月時点)の分析に基づく保険者向け保健事業支援、医薬品の安全性評価や医療経済分析などの情報サービスを展開しています。また、健康度の単一指標(健康年齢)や健康増進を目的としたWebサービス(Pep Up)など、医療データと解析力で健康社会の実現に取り組んでいます。