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    株式会社オールアバウト

    【生活トレンド研究所レポート2014 vol.2】 「独身者の今後の人生」に関する調査を実施  ~30代男女の3人に1人が「結婚はしない」と回答、 理由は「他人と暮らすのが面倒」~  ~40代女性のマンション所持率は2割以上、男性よりも約1割高い結果に~

    調査・報告
    2014年1月30日 15:00

    株式会社オールアバウト(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 兼 CEO:江幡 哲也)が運営する「生活トレンド研究所」は、2014年第2弾のレポートとしてキャリアや住まい、マネーの専門家3名を研究員ガイドに迎え、「独身者の今後の人生」に関するアンケート調査を実施しました。

    グラフ1
    この調査では、日本政府が発表した2013年版「少子化社会対策白書」にある、“生涯未婚率”の年次推移の上昇を受け、20~40代の未婚男女が今後の結婚やキャリアなどをどのように考えているかを浮き彫りにしています。調査期間は2014年1月16日(木)~2014年1月22日(水)、首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)在住の20~49歳の未婚男女計961名から有効回答を得ました。

    ■「生活トレンド研究所」のURL: http://allabout.co.jp/trend_lab/


    【調査のポイント】
    「女性の転職」ガイド 水野 順子氏
    (1) 30代男女の3人に1人が「結婚はしない」と思っている!
      結婚しない理由は、男性「出会いがない」、
      女性「他人と暮らすのが面倒」

    「現代においては、結婚というライフイベントは『必ずするもの』という意識ではなく、“する”、“しない”を選択するライフイベントとなってきたことが感じられます」(水野氏)

    (2) 今不安なことは30代前半までは「自身の経済状態」が1位
      30代後半からは「自分の老後」がトップに代わる

    「結婚を含め、ライフイベントに対する価値観が多様化していることからも、自分自身の長期的キャリア形成を早期にかつ定期的に考える機会を持つことが必要です」(水野氏)


    「シングルのマンション購入」ガイド 大石 泉氏
    (3) 40代女性のマンション所持率は22%!
      男性よりも約9ポイント高い結果に

    「男女ともに高い40代の持ち家比率になるほどと思いました。男性は一戸建て、女性はマンションと物件種別の割合の差も興味深いところです」(大石氏)

    (4) 老後の住居の希望、20代は「新築戸建てを購入」、
      40代は「実家」が多かった

    「20代で新築戸建の割合が高いのは、別項の『いつか結婚したい』という回答の割合とリンクしていて興味深い結果です。40代は将来を現実的に見ているようです」(大石氏)


    「家計の見直し」ガイド 藤川 太氏
    (5) 一人世帯の「老後資金」、半数以上が“3,000万円以上必要”と回答

    「私が予想していたよりも、大きな金額の貯蓄が必要と考えているようです。ただ、私の経験上、これほどまでの大きな金額の貯蓄がなくても生活できます」(藤川氏)

    (6) 「健康なうちはいくつになっても働きたい」人が多数
      40代女性は半数以上が回答

    「働くことで老後の生活が楽になるのはもちろん、退職後の生活期間が短くなるので必要なお金も少なくてすみます」(藤川氏)


    1) 30代男女の3人に1人が「結婚はしない」と思っている!
      結婚しない理由は、男性「出会いがない」、
      女性「他人と暮らすのが面倒」

    今回の調査で、自分自身の「結婚」について聞いたところ、年齢が高くなるごとに、「いつかは結婚したい」と回答した割合が減少し、「結婚はしないと思う」「結婚願望はない」と回答した割合が増加傾向にあることがわかりました。
    (グラフ1 http://www.atpress.ne.jp/releases/42838/img_42838_1.gif )
    この結果に対し、「女性の転職」ガイドの水野 順子氏は、「20代女性を除き、全ての年代で20%以上が『結婚はしないと思う』、『結婚願望はない』と回答しており、現代においては、結婚というライフイベントは『必ずするもの』という意識ではなく、“する”、“しない”を選択するライフイベントとなってきたことが感じられます。
    なかでも、『結婚願望はない』は男性は20代(15.2%)から30代(18.5%)、40代(18.7%)とあまり差がでていないのに対し、女性は20代(7.4%)、30代(17.5%)、40代(26.3%)と年代が高くなるごとに大きく増加しており、女性は年代が高くなるとともに、結婚観が大きく変化していくこともうかがえます」とコメントしています。

    また、「シングルのマンション購入」ガイドの大石 泉氏は、「『結婚する』ことに対する『あきらめ』ではなく、『結婚しない』ことへの『確信』を感じました。結婚への憧れが強い20代から、一人暮らしの快適さを知り、満喫する30代へ。そして40代では、一人で生きることへの自信がつき、確信に変わる。ただ、大きな災害など安定や平和を脅かすことが起こると、自信が揺らぐケースもあります」とコメントしています。

    また、「結婚できるかどうかわからない」、「結婚はしないと思う」、」「結婚願望はない」理由として男性に多かったのは「出会いがないから」、「自分の収入が低い/不安定だから」で、女性に多かったのは「他人と暮らすのが面倒だから」、「出会いがないから」でした。(表1)
    この結果に対し、水野氏は、「この結果からも、男性にとって結婚は経済力ができてからすべきという意識が感じられます。家族を養うという意識だけではなく、結婚式や不動産購入など、結婚資金の準備ができ、形を整えてから結婚をしようという意識が男性には強いことも感じられます。また、男女ともに『他人と暮らすのが面倒だから』『一人でいる自由をなくしたくないから』という理由が上位にあがっており、結婚を負担に感じる人も多くいることもうかがえます」とコメントしています。
    表1:「結婚できるかわからない」「結婚しない」「結婚願望がない」理由
    http://www.atpress.ne.jp/releases/42838/img_42838_2.gif


    2) 現在不安なことは男女ともに30代前半までは「自身の経済状態」がトップ
      30代後半からは「自分の老後」がトップに代わる

    さらに、全員に対し「現在の不安」について聞いたところ、男性は40代前半まで、女性は30代前半までは「自身の経済状態」が一番多く、男性の40代後半と女性の30代後半以降は「自分の老後」が一番多いという結果になりました。(表2)
    この結果に対し、水野氏は次のようにコメントしています。
    「自身の経済状況・雇用問題と、自身のキャリアは密接に結びつくものであるものの、自身のキャリアについて不安を感じる時期は、男性では20代、女性は30代前半で上位に挙がってくるのみで、具体的に自身のキャリアについて考える機会は少ないことがみられます。
    結婚を含め、ライフイベントに対する価値観が多様化していることからも、自分自身の長期的キャリア形成を早期にかつ定期的に考える機会を持つことは、今後さらに必要となってきます。
    また、男女ともに30代後半からは『自身の経済状態』とともに『自分の老後』が上位に挙がってきています。“何歳まで働き続けたいか”という設問に対し、『健康なうちはいくつになっても働きたい』と回答した人が4割を超えてトップであるように(※後述)、継続して働き続けることができることが、不安の解消には必要であると感じます」
    表2:現在の不安
    http://www.atpress.ne.jp/releases/42838/img_42838_3.jpg


    3) 40代女性のマンション所持率は22%!男性よりも約9ポイント高い結果に。
      現在の住居の不満は「収納スペースが少ない」、
      「専有面積がせまい」など“広さ”に関する項目が多数

    全員に対し、現在の住居形態を聞いたところ、40代女性の22.8%が「持ち家(マンション)」と回答。男性40代の13.9%よりも多い結果となりました。
    (グラフ2 http://www.atpress.ne.jp/releases/42838/img_42838_4.gif )
    この結果に対し、大石氏は次のようにコメントしています。
    「男女とも40代の持ち家比率になるほどと思いました。男女ではマンションと一戸建ての割合の差も興味深いところです。事情は各々とはいえ、同じ持ち家でも、男性は終の棲家として、女性は将来の売却や賃貸運用を意識した資産としての購入という意識の違いが、データに現れたと解釈しました」

    また、現在の住居の不満や不安に対しても聞いたところ、すべての性・年代において「専有面積がせまい」、「収納スペースが少ない」といった回答が上位にあげられていました(表3)。
    この結果に対し、大石氏は、「すべての年代でベスト5に入るのが、『専有面積が狭い』、『収納スペースが少ない』という『広さ』にかかわるもの。駅からの距離といった利便性に関しては、現在の住まいに満足していることがわかります。ライフスタイルにもよりますが、一人暮らしが長くなるほど、モノが増える傾向にあり、自分で器と中身の折り合いを付ける必要がありそうです」とコメントしています。
    表3:現在の住居の不満、不安
    http://www.atpress.ne.jp/releases/42838/img_42838_5.gif


    4) 老後の住居の希望について、20代は「新築戸建てを購入」が多く、
      40代は「実家」が多いという結果に

    老後の住居についても聞いたところ、20代は男女ともに「新築戸建て」が2割程度おり、40代になると「実家」の割合が増加傾向にあることがわかりました。
    (グラフ3 http://www.atpress.ne.jp/releases/42838/img_42838_6.gif )
    この結果に対し、大石氏は、「20代で新築戸建の割合が高いのは、別項の『いつか結婚したい』という回答の割合とリンクしていて興味深い結果です。逆に、40代では『実家』という回答が高くなりますが、『今のまま実家』か『将来は実家』か、とさらに聞けば傾向が明快だったかもしれません。40代は親の将来と自分の将来を重ねて考える重要ステージです」とコメントしています。


    5) 一人世帯の「老後資金」、半数以上が“3,000万円以上必要”と回答

    全員に対して「老後に必要な資金額(年金は除外/一人で生活する時)」を聞いたところ、半数以上が3,000万円以上と回答していました。そのうち2割以上は5,000万円と、高額な値を挙げていました。
    (グラフ4 http://www.atpress.ne.jp/releases/42838/img_42838_7.gif )
    この結果に対し、「家計の見直し」ガイドの藤川 太氏は次のように解説しています。
    「私が予想していたよりも、大きな金額の貯蓄が必要と考えているようです。ただ、私の経験上、これほどまでの大きな金額の貯蓄がなくても生活できます。例えば、金融広報中央委員会によると60代の単身世帯が保有している貯蓄額の中央値(100人いたら50人目の値)は650万円です。実際にはこの程度しか保有していません。貯蓄が多くなくては生活ができないとするなら、世の中の高齢者のほとんどが生活できないことになってしまいます。貯蓄が少ないなりに節制して生活しているのが現実です。同程度の貯蓄額であれば、シングルよりも夫婦や扶養家族がいる世帯のほうが家計は厳しくなる傾向があります。世帯人数が増えればより大きなお金が必要なのは当たり前です。ただ、独身者であれば自分さえ我慢すれば何とか生活ができます。自分以外の存在がいることで、一気に家計管理が難しくなるのです」


    6) 「健康なうちはいくつになっても働きたい」人が多数
      40代女性は半数以上が回答

    また、何歳まで働き続けたいかと聞いたところ、「健康なうちはいくつになっても働きたい」と回答した人がどの年代でも一番多く、特に40代女性では半数以上が回答していました。
    (グラフ5 http://www.atpress.ne.jp/releases/42838/img_42838_8.gif )
    この結果について、藤川氏は次のように解説しています。
    「退職まで貯蓄を多く貯めることはもちろん重要ですが、それ以上に重要なことが働けるだけ働くということです。退職後の方は毎日が自由時間になります。自由時間があることはいいことですが、反面『時間を使うためにお金がかかる』人も多くなります。旅行に行く、趣味を楽しむ、ほとんどのことでお金がかかります。シングルであれば何をしたらいいか分からない人も多いようです。働くことでその間の生活が楽になるのはもちろん、退職後の生活期間が短くなるので必要なお金も少なくてすみます。また、働くことで“自由時間”を使うと、余計なことを考える必要も少なくなります。若いうちからキャリアプランを考え、お金のためというよりは、生きがいのために働きたいものです」


    ■調査概要
    調査期間:2014年1月16日(木)~2014年1月22日(水)
    調査対象:首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)在住の
         20~49歳未婚男女
         (ジャストシステム「ファストアスク」リサーチ会員)
    割付  :20代男性 158名/女性 136名、
         30代男性 168名/女性 166名、
         40代男性 166名/女性 167名
    調査方法:インターネットリサーチ


    【「生活トレンド研究所」について http://allabout.co.jp/trend_lab/
    「生活者のトレンドと未来をひも解くマーケティング・チャネル」であることをミッションに掲げ、総合情報サイト「All About」で活躍する住宅、マネー、健康、グルメ、一般消費財等、様々な領域における専門家(=ガイド)が研究員となって、企業と生活者がより良い関係性を構築するための調査、市場分析を行なっていきます。その分野における高い専門性はもちろんのこと、生活者・実務家としての考えや想いも兼ね備えた「All Aboutガイド」ならではの分析・考察を重ねることで、表面的な定量データでは捉えられない新たな潮流や課題を浮き彫りにしていきます。

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