ひだまり舎5周年企画、戦争・平和を考える絵本『子どもの十字軍...

ひだまり舎5周年企画、戦争・平和を考える絵本 『子どもの十字軍』を8月6日刊行

~未来に語り継ぐべき、ブレヒトの不朽の名作が、新しい絵本でよみがえる!~

ひだまり舎(所在地:東京都八王子市、代表:中村真純)は、平和を考える絵本『子どもの十字軍』(ベルトルト・ブレヒト文/はらだたけひで訳・絵)を、2023年8月6日に刊行しました。


書影


世界のあちこちでたえず紛争が起き、子どもたちを取り巻く世界も平和と言える状態ではありません。昨年2月のロシアによるウクライナ侵攻以来、とくにそれが顕著に感じられるようになりました。ブレヒトの「子どもの十字軍」は第二次世界大戦下に書かれたものですが、いまのこの世界においても、まったく劣化していません。未来に語り継ぐべき作品を、長年岩波ホールに勤務され、ジョージア映画祭の開催等に尽力されてきた、はらだたけひでさんの新たな訳と絵で新しい絵本として刊行しました。本体表紙には、広島の「原爆の子の像」に捧げられた折鶴の再生紙「平和おりひめ」を採用しました。

8月6日は平和・いのち・幸せをテーマに子どもの本を出版するひとり出版社・ひだまり舎の開業5周年の日でした。

この絵本とともに、あらためて、戦争とは、平和とは、ということを考えることができたらと思います。



<書籍詳細>

『子どもの十字軍』ベルトルト・ブレヒト文/はらだたけひで訳・絵

発売  : 2023年8月6日

定価  : 1,760円(税込み)

判型  : 176mm×246mm

ISBN  : 978-4-909749-16-1

頁数  : 28ページ

販売  : 全国の書店などで販売

書誌情報: https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784909749161



<内容>


内容1


ポーランドで1939年

むごたらしい戦争があった。

たくさんの町や村が

一面の焼け野原になった。

・・・

このような書き出しで始まる、4行詩の連なりで紡がれる平和叙事詩。


名前のない子どもたちの描写が続きます。

 小さな隊長

 12歳になる少女

 ビロードのえりの服をきたユダヤ人の子ども

 作戦担当の二人の兄弟

 やせた灰色の服の子……


はらだたけひでさんは、あえて、リアルでない小さな切り絵で彼らを描きます。

今日は自分が、明日はあの子が、十字軍の子どもになっているかもしれない――

そんなことを思わせる、描写です。


内容2


子どもたちはどこへ向かい、そして、どうなったのか……?

苦い読後感が、平和を希求する心の源になると信じています。


<著者>

ベルトルト・ブレヒト Bertolt Brecht(1898-1956)

ドイツの劇作家・詩人。1898年、バイエルン王国(当時)のアウクスブルグに生まれる。ミュンヘン大学で哲学、医学を学び、第一次世界大戦末期に衛生兵として召集され反戦思想に目覚める。

本作『子どもの十字軍 1939年』(原題)は第二次世界大戦中の1941年に書かれ、他の詩や短篇とともに『暦物語』(1948年)に収められた。


はらだたけひで

1954年、東京都に生まれる。1974年から2019年まで、東京・岩波ホール(2022年に閉館)で世界の名作映画の上映に携わる。1978年公開の「ピロスマニ」以降、ジョージア文化、特に同国の映画の紹介に努め、現在は「ジョージア映画祭」を主宰する。創作絵本に『パシュラル先生』(産経児童出版文化賞入賞)のシリーズ、『フランチェスコ』(ユニセフ=エズラ・ジャック・キーツ国際絵本画家最優秀賞)、『しろいおひげの人』など多数。挿画も多く『ダギーへの手紙』(E・キューブラー・ロス)、『十歳のきみへ』(日野原重明)、『森のお店やさん』(林原玉枝)など。ジョージア関係の著作に『グルジア映画への旅』、『放浪の画家ニコ・ピロスマニ』、『放浪の聖画家ピロスマニ』などがある。2022年にジョージア政府から文化功労賞が授与される。



■会社概要

商号  : ひだまり舎

代表者 : 中村真純

所在地 : 〒192-0919 東京都八王子市七国4-25-9

設立  : 2018年8月

事業内容: 絵本・子どもの本の出版・販売・編集

URL   : http://hidamarisha.com



【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】

ひだまり舎

TEL : 050-3707-2328

MAIL: info@hidamarisha.com

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