昭和女子大学戦後史プロジェクト × 世田谷区立平和資料館 企...

昭和女子大学戦後史プロジェクト × 世田谷区立平和資料館 企画展 『世田谷区民が送った兵営生活 - 栗林一路を例に-』開催

 昭和女子大学(理事長・総長 坂東眞理子:東京都世田谷区)の「戦後史史料を後世に伝えるプロジェクト」は、4月30日まで、世田谷区立平和資料館で『世田谷区民が送った兵営生活 -栗林一路を例に-』展を開催しています。中学生の時に太平洋戦争開戦を経験し、学徒出陣した栗林一路(くりばやし・いちろ 1924~2013)さんより寄贈された日記を題材に、戦時期の生活の再現と、「戦争と人間の関係」について学生が研究した成果を発表します。
 昭和女子大学「戦後史史料を後世に伝えるプロジェクト(戦後史プロジェクト)」は、人間文化学部歴史文化学科・松田 忍 准教授の指導の下、学生が歴史史料の活用を実践的に学ぶ場として2018年に発足し、これまでに、原水爆被害者団体が保管していた文書を読み解き、被爆者運動の歩みを明らかにするなどの成果を挙げてきました。
 2022年度は、本学の地元・世田谷区に寄贈された歴史史料から「栗林一路日記」を取り上げ、紹介する活動を行いました。栗林さんは、中学部から青山学院に入り、専門部へ進学するも学業途中で学徒出陣します。イラストもふんだんにユーモアたっぷりにつづられた日記は、戦時期の青春を生き生きと伝えています。
 この史料の価値を社会に向けて発信するために、学部1年生から修士1年生まで15人のメンバーが、日記記述の中から注目箇所を選びだし、発信すべきメッセージを絞り込み、さらに複数の記述を組み合わせて栗林一路の人物像を固めていく、という学問的プロセスに取り組みました。研究を進めるにつれ、日記は、戦時の生活を知るうえで貴重であるのみならず、いったん始まった戦争が、いかに一人の人間の考え方や生き方を一方へ押し流していくか、その姿を示す絶好の史料でもあるということが明らかになりました。
 日記の主と同世代の学生たちがとらえた「戦争と人間の関係」をぜひご覧ください。

昭和女子大学戦後史プロジェクト×世田谷区立平和資料館 企画展 『世田谷区民が送った兵営生活 - 栗林一路を例に-』

【企画】
昭和女子大学 戦後史史料を後世に伝えるプロジェクト

【主催/場所】
世田谷区立平和資料館多目的室(東京都世田谷区池尻1-5-27 世田谷公園内)

【入館料】
無料

【日時】
2023年3月3日(金)~4月30日(日) 9:00~17:00 (入館は16:45まで。火曜休館※ ※火曜が祝日の場合は翌日)
昭和女子大学ホームページ
https://univ.swu.ac.jp/

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