第1回「ビジネススキルアップに関する意識」調査~研鑽意欲は一...

第1回「ビジネススキルアップに関する意識」調査 ~研鑽意欲は一生もの、 スキルアップデートをリスキリングにつなげる~

法人会員向けに与信管理ASPクラウドサービスを提供するリスクモンスター株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:藤本 太一、以下リスモン)は、第1回「ビジネススキルアップに関する意識」調査結果を発表いたしました。


近年、政府発表の「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画」や、企業におけるDX推進への取り組み、コロナ禍での働き方の変化などにより、「リスキリング」が話題となっています。今回リスモンでは、社会人の「学び」に着目し、ビジネススキルアップに関する意識調査を実施しました。


今回の調査では、ビジネススキルアップを「望んでいる」と回答した人の割合は44.0%と、半数以下に留まる結果となりました。スキルアップを「望んでいる」人は、20~30代や、主任・係長以上の役職者において高い傾向にあります。


ビジネススキルを高めたい理由としては、20~30代、一般社員や主任・係長において「給料を上げたい」が多く、スキルアップを収入増のための重要な要素と捉えている様子がうかがえます。一方、既に十分な収入を得ているであろう「課長・部長クラスの50代」においては、自己肯定感を高める手段としてスキルアップを捉えている様子が明らかになりました。


本調査の結果から、若い頃にスキルアップに励んだビジネスパーソンが昇進・昇格を果たし、役職者となった以降は、目的が変化しつつも引き続きスキルアップに対する高い意欲を保っている様子がうかがえます。新たな業務の遂行や異なる環境下で活躍していくためには、従来のスキルだけでは不足することが多くあります。常に活躍できるビジネスパーソンであるために、多忙な中でもリスキリングを含めたスキルアップに努める姿勢が必要なのではないでしょうか。


▼本調査の結果は以下掲載サイトでもご覧いただけます。

https://www.riskmonster.co.jp/mailmagazine/post-14159/

▼動画版はこちら 「YouTube リスモンちゃんねる」

https://youtu.be/hhrNSBb-e6Q



[調査結果]

(1)あなたはビジネススキルの向上を望んでいますか?

 自身のビジネススキルアップを望んでいるか調査を行ったところ、「望んでいる」(回答率44.0%)が「望んでいない」(同56.0%)を下回り、スキルアップを望む人は全体の4割程度となりました。


スキルアップを「望んでいる」と回答した人について、男女別では「男性」(同43.0%)と「女性」(同45.0%)がほぼ同数となり、男女別で大きな違いはみられませんでした。世代別では「20代」(同48.0%)、「30代」(同48.0%)が「40代」(同40.5%)、「50代」(同39.5%)より高い回答率となり、若い世代のほうがスキルアップを望んでいることがうかがえます。


役職別では、一般社員において「望んでいない」が6割を占める中、「主任・係長」(同59.5%)、「課長クラス」(同53.5%)、「部長クラス」(同58.3%)においては「望んでいる」が過半数となり、役職者の方がスキルアップに対する意識が高い状況にあります。(図表A)


世代と役職有無(役職ありは主任・係長以上)のクロス集計を行ったところ、スキルアップを「望んでいる」は「30代・役職あり」(同61.4%)が最も多く、「40代・一般社員」(同31.6%)が最も少ない結果となりました。年齢が上がっても役職に就けないことで、意欲が低下してしまっている様子がうかがえます。(図表B)

図表A

図表B


(2)どのようなビジネススキルを高めたいですか?

(1)にてビジネススキルアップを「望んでいる」と回答した人に対して、高めたいビジネススキルを調査したところ、「PCスキル」(回答率56.0%)と回答した人が最も多く、「語学力」(同40.9%)、「コミュニケーション」(同27.0%)と続きました。


 男女別、世代別においては、全ての区分で「PCスキル」がトップとなり、2位は「30代」以外の区分で「語学力」となりました。


 役職別では、「一般社員」と「主任・係長」において、「PCスキル」(各同60.0%、56.0%)がトップとなったのに対して、「課長クラス」と「部長クラス」においては、「語学力」(各同68.8%、57.1%)が最も高い回答率となり、「PCスキル」の回答率は35.0%前後と他の区分に比べて明らかに低い回答率となりました。


 「語学力」に関しては、「40代、50代」、「課長、部長クラス」において、高い傾向が見られ、ベテラン層において必要となっている様子がうかがえます。また、「30代」、「主任・係長」においては、「プログラミング」の回答率が高くなっており、年齢や役職によって必要なスキルの傾向が表れているといえます。(図表C)

図表C


(3)ビジネススキルを高めたい理由は何ですか?

(1)にてビジネススキルアップを「望んでいる」と回答した人に対して、理由について調査したところ、「給料を上げたい」(回答率34.9%)が最も高く、次いで「自己肯定感を高めたい」(同32.7%)、「新しい業務に挑戦したい」(同32.1%)の順となりました。


 男女別では、男性は「給料を上げたい」(同36.6%)が1位、「新しい業務に挑戦したい」(同32.0%)が2位となり、女性は「自己肯定感を高めたい」(同35.6%)が1位、「給料を上げたい」(同33.3%)が2位となりました。


世代別や役職別では、「給料を上げたい」が「20代~40代」(各同42.7%、39.6%、37.0%)と「一般社員、主任・係長」(各同35.5%、48.0%)においてトップとなっていますが、それぞれに年齢や役職が高まるにつれて回答率が低下していく傾向があり、同時に「自己肯定感を高めたい」は、年齢や役職が高まるにつれて回答率が上昇し、「50代」(同48.1%)や「課長・部長クラス」(各同40.6%、42.9%)においてトップの項目となっています。(1)において「役職のない50代」がビジネススキルアップを望んでいないことを考慮すると、「課長・部長クラスに昇進した50代」においては、既に十分な給料が得られているため、「自己肯定感を高める」ことがスキルアップの目的に変化していることがうかがえます。(図表D)


図表D


(4)ビジネススキルアップのために1週間あたり何時間勉強していますか?

(1)にてビジネススキルアップを「望んでいる」と回答した人に対して、ビジネススキルを高めるために使う勉強時間について調査したところ、1週間あたり「1時間未満」(回答率33.5%)が最も多く、「勉強していない」と「1時間以上~3時間未満」(各同24.1%)が同率で次点となりました。


男女別でも、「1時間未満」の回答が「女性」(同35.0%)、「男性」(同32.0%)ともに最も高い回答率となり、世代別においても「20代」を除いて30代以降は「1時間未満」の回答率が最も高いことから、ビジネススキルアップの意欲があっても、まとまった勉強時間の確保は難しい様子がうかがえます。


役職別では、3時間以上の回答率が「一般社員」(同14.3%)、「主任・係長」(同16.0%)、「課長クラス」(同37.5%)、「部長クラス」(同50.0%)となり、上位役職ほどビジネススキルアップのために勉強時間を費やしている様子がうかがえる結果となっています。(図表E)

図表E


[総評]

2022年に政府が発表した「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画」における重点投資として「スキルアップを通じた労働移動の円滑化」が掲げられ、新しいスキルを学び直す「リスキリング」が話題となっています。そこで、ビジネスパーソンに対し、自身のスキルアップへの意欲について、リスモンが独自に調査(2022年12月13日~12月14日実施)を行ったところ、800人から回答が得られました。


今回の調査では、ビジネススキルアップを「望んでいる」割合は44.0%と、半数以下に留まる結果となりました。スキルアップを「望んでいる」と回答した人は、20~30代の方が40代以上よりも高く、一般社員よりも主任・係長以上の役職者の方が高くなっています。40代以上かつ役職を持たない層においてスキルアップを「望んでいない」人が6割超存在していることが、全体においてスキルアップを「望んでいない」人が半数を超えた一因といえます。


高めたいビジネススキルとしては、男女・世代に関わらず、業務で使用する機会の多い「PCスキル」が最も多い結果となりました。次いで「語学力」が多く、特に「課長クラス」と「部長クラス」では最多の回答となっていることから、上位の役職者ほどビジネスの現場で語学力を求められる場面が増加している様子がうかがえます。


ビジネススキルを高めたい理由としては、20~30代、一般社員や主任・係長において「給料を上げたい」が多く、スキルアップを収入増のための重要な要素と捉えている様子がうかがえます。一方、既に十分な収入を得ているであろう「課長・部長クラスの50代」においては、自己肯定感を高める手段としてスキルアップを捉えている様子が明らかとなりました。


また、ビジネススキルアップを「望んでいる」と回答した人に1週間の勉強時間を聞いてみたところ、約4分の1は全く勉強しておらず、5時間以上の勉強時間を確保できている人は6.5%しかいない状況となっていることから、意欲はあっても、勉強に十分な時間を費やせている人はわずかであることが浮き彫りとなりました。


本調査結果においては、20~30代の若い世代や、40代以上の役職者におけるスキルアップの意欲が高い様子が表れており、若い頃にスキルアップに励んだビジネスパーソンが昇進・昇格を果たし、役職者となった以降は、目的が変化しつつも引き続きスキルアップに対する高い意欲を保っている様子がうかがえます。新たな業務の遂行や異なる環境下で活躍していくためには、従来のスキルだけでは不足することが多くあります。常に活躍できるビジネスパーソンであるために、多忙な中でもリスキリングを含めたスキルアップに努める姿勢が必要なのではないでしょうか。


※本編は以下掲載サイトでもご覧いただけます。

https://www.riskmonster.co.jp/mailmagazine/post-14159/



■リスモン調べ動画

今回発表の「ビジネススキルアップに関する意識」調査はYouTubeの「リスモンちゃんねる」でもご覧いただけます。山本真由美さんら2人のコメンテーターの掛け合いをお楽しみください!

https://youtu.be/hhrNSBb-e6Q


▼リスモン調べ動画キャプチャ

リスモン調べ動画


[実施概要]

・調査名称 :第1回「ビジネススキルアップに関する意識」調査

・調査方法 :インターネット調査

・調査エリア:全国

・期間   :2022年12月13日(火)~12月14日(水)

・調査対象者:20歳から59歳の男女個人800名

・有効回収数:800サンプル



■リスモン調べとは

リスモンが独自に調査するレポートのことです。これまでリスモンでは企業活動関連の調査として他にも「100年後も生き残ると思う日本企業調査」「環境への配慮が感じられる企業調査」や「この企業に勤める人と結婚したいアンケート調査」などを発表しております。

今後も「企業活動」に関するさまざまな切り口の調査を実施することで、企業格付の更新に役立てていくとともに、情報発信を行うことで新しい調査ターゲットの創出、新サービスの開発などに取り組んでまいります。


掲載サイトはこちら: http://www.riskmonster.co.jp/rm-research/



■リスモンの概要(東京証券取引所スタンダード市場上場 証券コード:3768)

2000年9月設立。同年12月よりインターネットを活用した与信管理業務のアウトソーシングサービス、ASPクラウドサービス事業を開始しました。以来、法人会員向けビジネスを要として、教育関連事業(定額制の社員研修サービス「サイバックスUniv.」)やビジネスポータルサイト事業(グループウェアサービス等)、BPOサービス事業、海外事業(利墨(上海)商務信息咨詢有限公司)にサービス分野を拡大し、包括的な戦略で事業を展開しております。

リスモングループ法人会員数は、2022年12月末時点で13,862(内、与信管理サービス等7,272、ビジネスポータルサイト等3,119、教育事業その他3,471)となっております。]


ホームページ: https://www.riskmonster.co.jp/

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