大学生×福岡の地場企業8社の協働プロジェクト「FUKUOKA...

大学生×福岡の地場企業8社の協働プロジェクト 「FUKUOKA SMART CITY AWARD」本大会開催、 グランプリのアイデアを決定

アイデアだけで終わらせず、福岡のまちへ社会実装を目指す

福岡を代表する異業種9社とオブザーバー福岡市による共同事業体「Fukuoka Smart City Community(以下 FSC)」に所属する会員企業8社は、この度、FSCがミッションに掲げる企業・市民のセクショナリズムを越え、スピード感をもって市民の課題を解決するための取り組みとして2021年11月17日、学生向けアイデアアワード「FUKUOKA SMART CITY AWARD」本大会を開催いたしました。


▲「FUKUOKA SMART CITY AWARD」当日の様子


■FUKUOKA SMART CITY AWARD概要

「FUKUOKA SMART CITY AWARD」は、大学生・大学院生から「市民と一緒に創る。レジリエンスの高いまち福岡」をテーマにアイデアを募集し、ファイナリストとグランプリに選出したアイデアをもとに会員企業と学生がブラッシュアップし、社会実装を目指すプロジェクトです。FSCは2020年10月の発足以来、福岡を代表する異業種の総力を結集して、このまちを日本最速の課題解決都市にすることを目指してまいりました。そして発足2年目を迎える2021年秋、このミッションを体現するプロジェクトとして、本アワードを企画しました。

昨日行われた「FUKUOKA SMART CITY AWARD」本大会では、多くの応募作品の中から選出されたファイナリスト5組がプロジェクト参画企業と磨き上げてきたアイデアを発表し、プロジェクト参画企業による審査の元、グランプリを決定いたしました。

今後は、大学生(※)とFSCが協働し、グランプリ受賞アイデアを福岡のまちへ社会実装することを目指してまいります。


(※)学生の皆様の都合を考慮し、大学生の社会実装へ向けたプロジェクトへの参加は任意としています。



■グランプリ受賞アイデア

・福岡女学院大学 国際キャリア学部 長野愛子、中村学園大学 教育学部 藤井岬

・あなた×【サスティナビリティ】サスティナブルを日常に 私たちが考え、応援する世の中に

・使わなくなった化粧品を使用した、今までにない親子向けワークショップの開催(SDGs×遊び)。化粧品で絵を描いたり、キャンドルを作成するなどして子どもが遊び、親御さんに使わなくなった物の新しい利用方法の提案や、動画を使って環境問題と化粧品の関係について、また現在運営しているInstagramやHPにてオーガニックコスメについて詳しくお伝えする。ワークショップで使用する化粧品は商業施設にて回収する。


・評価ポイント

本取り組みは、すでに発表者自身でアクションを始めているという点でスピード感があり、アイデアへのぶれない想いを感じられた。また、私たちFSCの活用したいアセットまで考えられている具体性から、社会実装の実現の可能性も感じられた点も高く評価した。


・長野さんよりコメント

アワード参加前から活動を開始していたが、アワードを通して企業の意見をいただき、選択肢の幅が広がったと感じています。

今まで自分たちだけではサービスを届けられていなかった人たちにも、FSCの協力も得ながら、今後よりサービスが届くように活動していきたい。


・藤井さんよりコメント

ブラッシュアップのミーティングや今日の発表を通して、自分自身も考える機会や知識も増えました。また、この取り組みを伝えたいという気持ちも大きくなりました。このように企業の方たちの前で話せる機会をいただけて嬉しかったです。


▲優勝チームの表彰の様子


■本大会でのアイデア発表に向けたブラッシュアップミーティング

ファイナリストは、本大会発表に向けてアイデアをより革新的・具体的に磨き上げるべく、約3週間、本プロジェクト参画企業のメンターとオンラインおよび感染症対策の下オフラインにてブラッシュアップミーティングを行ってまいりました。フレームワークを活用したブレインストーミングやディスカッション、アンケートの実施、市民や企業へのヒアリングといったフィールドワーク等、ファイナリストと本プロジェクト参画企業のメンターがチーム一丸となり、本大会への準備を進めました。


▲ブラッシュアップミーティングの様子


■当日参加のファイナリストの発表内容(発表順)

【1】

・九州大学 工学部 岩附陽太、清瀬一志、浜口晃治

・あなた×【防犯】折り畳み防犯傘を用いた事故犯罪の抑止

・ライト、GPS、ブザー、カメラがついた折り畳み傘。普及&PRで犯罪者側に「ライトのある傘には防犯機能がついている」と認識させ、犯罪自体を未然に抑止する。福岡の犯罪(行政問題)をビジネスで解決する目的。10億円以上の売り上げが見込まれることや、ローテクノロジーでの実現可能性が高い。多数の文献&ユーザーインタビューに基づき提案。傘を用いてモノでなくサービス(保険)を売る革新性がある。


【2】

・慶応義塾大学 文学部 亀田敦也、千葉大学 工学部 金井太陽

・あなた×【寄付】「ポケドネ」いつものくらしに、ちょっといいこと

・寄付をより身近にすることで寄付文化を根付かせることが目標。イメージとしては寄付機能がついた自動販売機を駅などに設置し、寄付をする習慣を作っていく。寄付によって特定の個人のものではなく、みんなのものというお金のあり方を作ることで人々の問題意識は向上し、街はレジリエンスの高い、しなやかな街になっていくと考えている。


【3】

・九州大学 工学部 橋口創一

・あなた×【観光】福岡の魅力を広めよう。福岡の魅力を見つけよう。「たびマチ」

・「たびマチ」は、旅行者とガイドをマッチングするサービスです。福岡を旅行したいけど、地理に詳しい友達がいない・ネットで調べるのが億劫だという旅行者、そして自分が知っている福岡の魅力をみんなに伝えたいガイド。

両者をマッチングできれば福岡の魅力をより深く、より広く伝えていくことができるのではないか。ネットや旅行誌、そして大手ツアー旅行とも違う新たなスタイルの福岡旅を提案。


【4】

・福岡デザイン&テクノロジー専門学校 AIクリエーター 中山舜平

・あなた×【防災】防災しよう!!で、どうすればいい?

・身の回りの物をカメラで写して地震発生時にどうなるかシミュレートし、連携するECサイトでグッズ購入まで可能なサービス。特定の状況下での対策方法や防災グッズをカード化して家族や友人と簡単に共有することも可能。地震を体験したことがない人、特に若者世代の、地震の対策を意識しても具体的な行動に結びつかない人のためのアイデア。



■全体総評

学生ならではの視点で、福岡の社会課題と正面から真摯に向き合いサービスを検討する姿勢はどのチームも本当に素晴らしかった。学生の皆さんと一緒にアイデアの磨き上げを行う中で「サービス企画の検討プロセスをリアルに体験でき、良い学びになった」と好評の声をいただき、改めてこのアイデアアワードを開催した意義を感じた。今回のように、学生と企業といったセクショナリズムを越えた共創が、本来あるべき理想の商品・サービス開発のかたちであり、福岡をよりよいまちに進化させていく一歩となると考えている。今後もFSCでは、こういった活動を通して、福岡市を“日本で最も課題解決が早い街=スマートシティ”へと変化させ、「100年先でも、選ばれるまち、Fukuoka」を目指していきたい。

(FUKUOKA SMART CITY AWARD事務局)



<Fukuoka Smart City Community 概要>

名称    : Fukuoka Smart City Community

事務局所在地: 福岡県福岡市博多区博多駅中央街8-1 JRJP 博多ビル 12F

設立日   : 2020年10月14日

主な事業内容: 市民参加型のスマートシティの実現に向けた、

        情報収集、情報共有、相談、イベント開催、

        サービス提供・開発及びPRの機会の提供

サイト   : https://fukuoka.smartcity-community.jp

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