発達障害者の声から生まれた「mahora(まほら)ノート」が 2021年度グッドデザイン賞「グッドデザイン賞ベスト100」を受賞

    「あったらいいな」をつめこんだ、どんなユーザーにとっても 使いやすく、美しく、魅力的な製品であると評価

    商品
    2021年10月21日 11:45

    昭和5年創業、年間2千万冊以上のノートを製造する大栗紙工株式会社(所在地:大阪市生野区/代表取締役社長:大栗 康英)の、発達障害当事者の声から生まれた「mahora(まほら)ノート」が、2021年度グッドデザイン賞「グッドデザイン賞ベスト100」を受賞しました。「発達障害を持つ方がノートを使う際に直面する困りごとを知り、当事者から繰り返しフィードバックを得ながら製品開発を進めたこのノートは、結果としてどんなユーザーにとっても使いやすく、美しく、魅力的な製品となっている」と評価されました。



    【支援団体とともに当事者100人の声を集めて開発した「mahoraノート」】

    mahoraノートは、発達障害者を支援する一般社団法人UnBalance(所在地:大阪市平野区/代表:元村 祐子)と共に、当事者約100人の声を集めて開発しました。「光の反射を抑えた中紙」「識別しやすい罫線」「シンプルなデザイン」が特徴です。様々な困りごとを抱える人に寄り添った製品づくりを目指して、寄せられた新たな要望に応えラインナップも拡大し、発売から1年半で販売数は5万冊を超えています。

    mahora Top

    グッドデザイン賞ベスト100ロゴ


    【様々な感覚や気持ちに寄り添ったものづくりへの姿勢にも高い評価】

    当事者の方々の声から、まぶしさを軽減する3色の国産色上質紙を選びました。通常のノートに比べ約10%中紙を厚くし、長年ノート製造に携わってきた製本技術による、業界トップクラスの高品質な無線とじノートに仕上げています。審査委員からは、「紙の厚さや紙質などにもこだわりがみられ、ノートを使う際の様々な感覚や気持ちに寄り添ったものづくりへの姿勢にも高い評価が集まった」と評価されました。



    【グッドデザイン賞】

    1957年に旧通商産業省によって設立された「グッドデザイン商品選定制度」(通称 Gマーク制度)を継承する、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の運動です。単にものの美しさを競うのではなく、産業の発展とくらしの質を高めるデザインを、身の回りのさまざまな分野から見いだし、広く伝えることを目的としています。世界でも有数の規模と実績を誇るデザイン賞として、国内外の多くの企業やデザイナーが参加するとともに、よいデザインを社会に広める運動としても多くの人びとから支持されています。

    https://www.g-mark.org/



    【審査委員による評価コメント】

    発達障害を持つ方がノートを使う際に直面する困りごとを知り、当事者のお子さんから繰り返しのフィードバックを得ながら製品開発を進めたというこのノートは、結果としてどんなユーザーにとっても使いやすく、美しく、魅力的な製品となった。紙の厚さや紙質などにもこだわりがみられ、ノートを使う際の様々な感覚や気持ちに寄り添ったものづくりへの姿勢にも高い評価が集まった。



    【関連展示会への出展予定】

    ■GOOD DESIGN AWARD × 西武池袋本店「くらしのデザイン展2021」

    1950年代から最新の受賞デザインまで、私たちの暮らしと共にあり、日常をひとつひとつ豊かにしてきたデザイン約50点をピックアップし展示。会場内ではGOOD DESIGN STORE TOKYO by NOHARAによるPop-upストアも同時展開します。


    会期  :2021年10月23日(土)~11月8日(月) 17日間

    会場  :西武池袋本店7F インテリアフロア

         「暮らしのデザインサロン」および隣接展示会場

    展示点数:歴代のグッドデザイン賞受賞デザインおよび

         2021年度受賞デザインより約50点


    ■GOOD DESIGN EXHIBITION 2021

    会場:東京ミッドタウン・デザインハブ

       (東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5F)

    会期:2021年10月20日(水)~11月21日(日)

    展示:グッドデザイン賞ベスト100全点展示および全受賞作の紹介

    *入場無料・予約入場制



    【発達障害とは】

    発達障害は、生まれつき脳の発達が通常と違っているために、幼児のうちから症状が現れ、通常の育児ではうまくいかないことがあります。成長するにつれ、自分自身のもつ不得手な部分に気づき、生きにくさを感じることがあるかもしれません。ですが、発達障害はその特性を本人や家族・周囲の人がよく理解し、その人にあったやり方で日常的な暮らしや学校や職場での過ごし方を工夫することが出来れば、持っている本来の力がしっかり生かされるようになります。(出典:厚生労働省「みんなのメンタルヘルス」から)


    そうした発達障害と診断された人は48万1,000人と推計されます(H28年「生活のしづらさなどに関する調査/厚生労働省」)が、実態は全人口の6%~7%は存在するとも言われます。

    その中には「視覚過敏」と呼ばれる特性を持つ人もいて、特定の光や色によって受ける視覚のストレスが大きく、日常生活に支障をきたしてしまうこともあり、例えばノートを開くだけでも辛いと言う人もいて、決して知的能力に問題があるわけではないにもかかわらず、学習に支障が出るケースと言うのも起こりうるのです。



    【mahoraノートの特徴】

    ■光の反射を抑えた、中紙を採用

    mahoraの中紙は、白い紙に比べ光の反射を抑えられる、13色の国産色上質紙の中から、発達障害当事者の皆さまに選んでいただき、その中でもまぶしさがもっとも気にならなかった「レモン」「ラベンダー」「ミント」の3色を採用。また、今回採用した国産色上質紙は、通常のノートの中紙に比べ約10%程度厚くなっているので、強い筆圧でも紙がへこみにくく次のページへの影響が軽減されます。さらに紙肌がなめらかなので、消しゴムで消す際も紙がクシャクシャにならず綺麗に消すことができます。


    ■行の識別がしやすい、mahora独自の罫線

    発達障害当事者の皆さまの中には「中紙に印刷された罫線が見分けにくく、書いているうちに行が変わってしまったり歪んでしまったりする」との声がありました。それらの悩みを解消させたのが、アンケートやヒアリングによってうまれた、mahora独自の2種類の罫線です。


    ■ノートの開きが良く、耐久性も優れた無線とじ製本

    長年ノート製造に携わってきた製本技術による業界トップクラスの高品質な無線とじ。ノートの開きが良いのでページの端まで文字が書きやすく、また耐久性にも優れているので長期間の使用でもノートがばらける心配はありません。


    ■無駄な要素をなくしたシンプル設計

    「中紙に印刷された日付などの余計な情報が気になり集中できない」との声にも耳を傾け、中紙の印刷からは日付欄などの罫線以外の情報は全てなくしました。またそのことによって、横書き・縦書きも気にすることなく使える自由なノートになりました。



    【mahoraシートの特徴】

    ■レポート用紙のように1枚ずつ自由に使えます

    ■パンチ穴をあければバインダーにまとめて綴じることができます

    mahoraノート

    シートタイプが新登場!

    レモン太細交互横罫使用例

    ラベンダーあみかけ横罫使用例


    【mahoraノート概要】

    mahoraノート概要

    mahoraオンラインストア: https://www.oguno.jp/

    mahora紹介ページ   : http://og-shiko.co.jp/mahora/



    【『mahora(まほら)』という名前について】

    『まほら』は「住みやすい場所」や「素晴らしい場所」、「すぐれたよい所・国」を意味する日本の古語で、『まほろば』の元となった言葉です。

    私たちが作るノートがみなさまにとって「使いやすいノート」「心地よく使っていただけるノート」であってほしいという願いから、『mahora』と名付けました。

    そして日本だけでなく、多くの国の人々に使っていただけるノートになってほしいという願いも込めて、アルファベット表記の『mahora』としました。



    【会社概要】

    社名  :大栗紙工株式会社

    代表者 :代表取締役社長 大栗 康英

    所在地 :〒544-0004 大阪市生野区巽北3-15-7

    設立  :創業 昭和5年/設立 昭和40年

    資本金 :1,000万円

    社員数 :32人

    事業内容:無線とじノートの製造 2,700万冊(年間)・電解水生成装置の販売

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