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「日本のプラごみの量は世界2位」知らなかった80.5%  「使い捨て容器や袋が過剰だと思ったことがある」85.2%  MYバッグの次は「MY詰め替えボトル」「MY容器」が来る? 

「オレンジページくらし予報」では、国内在住の20歳以上の女性を対象に「プラスチックごみ(以下プラごみ)」について調査しました。世界規模の課題でもあるプラごみ。日本でもプラごみ削減策として、2020年7月のレジ袋有料化を機に、日本のプラごみ廃棄量や海洋プラスチック問題など、プラごみに関するさまざまな話題がニュースで取り上げられました。今回の調査では、こうしたニュースに対する認知度や、家庭から出るプラごみを削減するために今すぐできる工夫など、私たちを取り巻くプラごみの実態についてリサーチしました。


【ダイジェスト】

「日本のプラごみの量は世界2位」という事実を知らない人は80.5%

使い捨て容器や袋などが過剰だと思ったことがある85.2%

MYバッグの次は「MY詰め替えボトル」「MY容器」が来る?

「日本のプラごみの量は世界2位」という事実を知らない人は80.5%

レジ袋の有料化で、プラごみ問題への関心が高まった人というは、91.6%。プラごみについて考える、1つのきっかけになったことは確かなようです。そのいっぽうで、日本が廃棄している国民1人あたりのプラごみの量が、「年間32kgで世界ワースト2位」という事実を知っている人は、わずか19.5%。また、プラごみのなかでも、海洋汚染の要因として世界的な問題になっている「マイクロプラスチック」について、言葉の意味まで理解している人は29.4%どまり。「マイクロプラスチック」という言葉は聞いたことがあるし、問題であることは何となくわかっているけれど、自分ごととしてきちんと理解している人は、まだまだ少数のよう。それでも、実態を知った人のなかには、「ウミガメが小さなプラスチック片を飲み込んで死んでしまい、ほかの魚の生態系にも影響があると知り驚いた」(40代・専業主婦)、「プラごみの海洋汚染で魚介類が食べられなくなる時がくるかも?と心配。今すぐの対策が必要」(60代・専業主婦)など、問題意識を持つようになった人も多く見受けられました。

使い捨て容器や袋などが過剰だと思ったことがある85.2%

「家庭から出るプラごみが環境に与える影響が大きいと思う」89.4%、「プラごみを出すことが後ろめたい」53.2%といった数字や、「レジ袋有料化でゴミ袋を買うようになり、1日に出る家庭ゴミの多さに気がついた」(40代・パート)、「プラスチック製品が家のごみの大半を占めている」(50代・専業主婦)などの声もあり、自分たちが捨てているプラごみに罪悪感を抱えている人はかなりの数に。とくに、「プラスチック製のパッケージや使い捨て容器、袋などを過剰だと思ったことがある」人は85.2%もいて、「レジ袋よりも、過剰包装や食品・飲料のプラスチック製容器の多さが気になります」(30代・フルタイム)というように、有料化で話題になったレジ袋より、そのほかのプラスチック製品の多さを指摘する人が目立ちました。こうした人のなかには、「過剰包装は避け、洗剤などはできるだけ詰め替えなどを利用する」(50代・専業主婦)、「簡易包装の肉屋さんや魚屋さんを利用する」(40代・自営業)など、すでに家庭でできるプラごみ削減策を実行している人も多数いました。

MYバッグの次は「MY詰め替えボトル」「MY容器」が来る?

プラごみを減らすために、「中身が同じようなものなら、包装が簡易なもの、紙製のものを選ぶ」(40代・派遣)のように、環境に配慮した製品を意識的に選んでいる人も少なくありません。「企業が製品をリユース・リサイクルするところまで考えて製造するようにしては?」(40代・パート)など、国や企業が主体となって、制度や仕組みを見直して欲しいという要望もありました。また、MYバッグのような「MY○○」アイディアを聞いたところ、「総菜や生鮮食品を入れるMYトレーやMYボックス」(30代・専業主婦)、「洗剤や調味料を量り売りにして、MYボトルに詰めたい」(40代・フルタイム)」など、MY容器、MYボトルのアイディアが数多く集まりました。今後、こうした取り組みが定着していけば、使い捨て容器の削減効果も期待できるのではないでしょうか。


世界規模の課題であるプラごみ。簡単に解決できることではありませんが、たとえ小さなことでも、一人一人ができることを毎日コツコツ続けたら、いずれ大きな削減へとつながっていくはず。ときには自分の生活を振り返り、何か見直せることはないか、考えていくことが重要と思わせる調査結果でした。


アンケート概要

●調査対象:オレンジページメンバーズ・国内在住の20歳以上の女性(有効回答数1797人)

●調査方法:インターネット調査

●調査期間:2020年6月18日~23日


●「オレンジページくらし予報」について

読者モニター「オレンジページメンバーズ」には、さまざまなくらし情報・くらし体験によってはぐくまれた“くらしの目利き”たちが数多く所属しています。そんなメンバーたちの声を集めて<次のくらし>を読み解いていくのが「オレンジページくらし予報」です。WEB上でのアンケート調査、座談会など、ご相談に応じて展開いたします。


●『オレンジページ』について

失敗なくおいしく作れるレシピ情報が支持され、今年創刊35周年を迎えた生活情報誌。30~40代の主婦を中心に幅広い読者層を誇ります。発行部数=318,679部(2019年印刷証明付発行部数)。


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