「防災」に関する意識調査

災害時に役立ったものは、「水」「カセットコンロ」「スマホ」。 44%が「家族との安否確認方法を決めていない」と回答。

 株式会社Insight Tech(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:伊藤友博)が運営する「不満買取センター」上で、「防災」に該当するインサイトデータ1,500件を収集。解析ツール「ITAS」で解析を行ないました。以下、結果をご報告いたします。

■ 分析結果 詳細

1:災害に遭ったときの不満、「電気が使えない」「水が止まる」など

   ライフラインに関わるものが多数。(図1、図2)

今まで実際に被害(損害や怪我などを受けること)に遭ったことのある災害を伺ったところ、上位は台風(39%)、地震(37%)、大雨・集中豪雨(29%)でした。災害遭遇時の不満の声を分析したところ、「停電」「電気が使えない」といった電気関連、「水道が止まる」「水が出ない」といった水道関連のライフラインの不備に困惑した方が多いことが分かりました。

2:災害時に役立ったもの、トップ3は「水」「カセットコンロ」「スマホ」。(図3)

災害時に役に立ったものに関する意見を分析したところ、「水」「カセットコンロ」「スマホ」などのワードが上がりました。

3:44%が「家族との安否確認方法を決めていない」と回答。(図4)

「家族との災害時の安否確認の方法を教えてください」と伺ったところ、トップ3は「落ち合う場所を事前に決めてありそこで待つ」(25%)、「つながるまで電話をかける・メールをする」(20%)、「学校などへ子供を引き取りに行く」(14%)でした。一方、「特に決めていない」(44%)の回答も目立ちました。

4:災害に備え用意しているもの、トップ3は「懐中電灯」「飲料水」「食料」。(図5)

「災害に備えて自宅や持ち出し袋などに用意しているものは何ですか?」と尋ねると、トップ3は「懐中電灯」(61%)、「飲料水」(59%)、「食料」(46%)でした。一方、24%が「特に用意はしていない」と回答。備えが不十分な方も多いようです。

5: 54%が「防災に関する考え方”三助”を聞いたことがある」と回答。(図6)

「防災に関する考え方”三助“(※)を聞いたことがありますか?」と伺うと、54%が「聞いたことがある」(聞いたことがあり、意味も知っている:26%、聞いたことがあるが、意味は分からない:29%)と回答しました。


※防災に対する”三助“とは

自助:自分の身は自分で守る、共助:被災者同士で助け合う、公助:行政の支援を受ける

6:災害時の勤め先への不満に関する頻出ワード「出勤」「連絡・電話」「職場・上司」。(図7)

災害時の勤め先に関する不満の声を分析し、頻出するワードを含む意見を集めると「出勤」「連絡・電話」「職場・上司」など6つのカテゴリーに区分できました。各カテゴリーの中から具体的なコメントも紹介します。

「出勤」を含むコメント

・どんな時でも出勤はしてこいという雰囲気が許せない。(30代女性)

・災害時は公共交通機関が麻痺するので、徒歩や自転車やバイクで通勤者が出勤になることが不満。(40代男性)


「仕事」「業務」を含むコメント

・雨で避難警報が出ているとき、業務を優先させ帰宅させてもらえなかった。(30代女性)

・災害時に召集がかかるが、特に仕事がなくただ待機しないといけないこと。(40代男性)


「連絡」「電話」を含むコメント

・仕事優先され、家族に連絡するのが遅れてしまった。(20代男性)

・20キロ離れているし、仕事中は電話を取れないので緊急の場合連絡が付かないことが不満。  (40代女性)


「職場」「上司」を含むコメント

・職場と自宅が近いため「大丈夫やろ」と言われ、上司に出勤を勝手に勤務を決められた。(20代女性)

・台風で働けないとわかっているのに職場に呼び出す。外に配達に出させてからすぐ戻ってこいと言う。(30代女性)


「会社」を含むコメント

・どんな状況でも会社に出社することが美徳である風潮がおかしい。(30代男性)

・会社のほとんどの者が災害未経験なので、本当の災害に対する考え方が安易であること。(60代女性)


「勤務先」「勤め先」を含むコメント

・公務員なので災害時は強制的に出勤させられる。勤務先が遠くバイクで駆けつけなくてはならない。(40代男性)

・勤務先だけではなく、地域単位で災害対応ができるとよいのではないか。(50代男性)



【調査概要】

■調査方法:インターネットによるアンケート

■調査対象:「不満買取センター」(http://fumankaitori.com/ )を利用するユーザー

■調査期間:2019年9月29日 

■有効回答数:1,500件

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