サクソバンクFX証券株式会社『2011年 大胆予測』発表

~2011年の経済の流れを大胆に予想した「Outrageous Prediction 2011」の 日本語版を発表~

2011年1月7日東京 ― デリバティブ取引の世界的大手であるサクソバンク(Saxo Bank A/S、デンマーク)の100%子会社であるサクソバンクFX証券株式会社は、サクソバンクのアナリスト・チームが執筆した経済レポート『2011年大胆予測(原文:Outrageous Predictions 2011)』を発表致しました。

全レポート内容はこちらよりご覧ください。
http://www.saxobank.co.jp/whatsnew/2011/01/2011-outrageous-predictions-2011.html

サクソバンクは、2011年に起こる経済イベントを大胆に予測した経済レポートを発表しました。2011年の予測は、著しい高値が予想される通貨、最低水準まで値下がりの可能性がある通貨、史上最大規模で最も議論を呼びそうな買収案件、米連邦準備制度理事会(FRB)への議会と市場からの圧力、商品価格の高騰、効果的な投資戦略などに焦点をあてています。

レバノンの実証主義的随筆家ナシム・ニコラス・タレブ氏の「ブラックスワン(黒い白鳥)理論」にヒントを得て、サクソバンクが毎年発表する10項目の予測は、通常の市場予測の範疇を超え、稀有でありながら衝撃的な結果をもたらしそうな事象を紹介するものです。「大胆予測」の多くは、アナリストの通常の市場予測とは異なる場合があります。

これらの予測には、科学的根拠は一切なく、いかなる特別な意図に基づくものでは無いことをあらかじめご了承ください。過去の的中率は40%(10項目中4項目)です。2010年は予測のうち3項目が的中しました。
1月に発表予定の「2011年世界経済予測」の一環である『2011年 大胆予測』は、以下のように、市場に大きな衝撃をもたらしそうなシナリオを先取りしています。

■サクソバンク『2011年 大胆予測』

1. 米議会、FRBの金融緩和3弾(QE3)を阻止
2011年下半期、FRBは、米国住宅市場崩壊とそれに続く金融危機、さらに公的債務の危機的な膨張を引き起こした元凶として非難の集中砲火を浴びます。一方、米国のツービッグ・ツーフェイル(大き過ぎて潰せない)と言われる大手金融機関は再び深刻な状況に陥ります。米議会はFRBの新たなバランスシート拡大(金融緩和策)案を阻み、雇用確保・インフレ阻止というFRBの2大マンデートの見直しを始めます。

2. アップル、フェイスブックを買収
アップル社CEO、スティーブ・ジョブズ氏はメディアとのインタビューで、同社がフェイスブックと「提携交渉を進めてきたが、結局合意に至らなかった」ことを明らかにします。フェイスブックが出した条件が「受け入れがたい」ものだったのが交渉決裂の理由です。そこでジョブズ氏は、フェイスブックの買収に一気に踏み切る決断をします。

3. 米ドル急騰、指数は100を突破
2011年の一定期間、世界のほとんどの地域では順調な経済成長が続きます。しかしその後、中国で問題が突然発生します。中国産業の成長鈍化で、世界のリスク志向の流れが激変し、日本経済はぐらつき始め、ユーロ圏は混乱状態に陥ります。対照的に、米ドルの魅力が増し始めて、資産の通貨構成が見直されます。米ドル指数は2011年第3四半期末に25%の急騰を記録して100を突破するでしょう。

4. 米30年物国債利回りは3%へ
2010年の「通貨戦争」に端を発した米ドル切り下げ政策で、新興経済国は手持ちの米ドルをさらに米国債購入に回さざるを得なくなります。FRBによる量的緩和策は、米銀のバランスシートの悪化に対する緩和効果を別とすれば、失敗に終わります。欧州中央銀行、欧州連合、国際通貨基金(IMF)による欧州周縁諸国の救済も失敗し、慌てふためく投資家は先を争って米国を安全な逃避先として選ぶしかありません。2011年には市場の好材料は消滅します。米30年物国債の利回りは3%に下落します。

5. 豪ドル・英ポンドは25%下げ
英国では伝統的な価値が見直され、勤労意欲と貯蓄率が改善し、2011年には驚くほど堅調な景気拡大が始まるでしょう。一方、中国がインフレ抑制のために景気の引き締めを強めていることから、対中貿易に依存してきたオーストラリア経済は景気の後退局面を迎えます。オーストラリアのもう1つの懸念材料は不動産市場です。過熱状態の是正処置は当然ですが、最悪の場合は不動産バブルの崩壊が時間の問題となってきます。その結果、AUDGBP相場は25%下がります。

6. 原油相場は高騰後、3分の1の反落
現在、需要増見通しで値上がり基調にある原油価格は続騰して、2011年初めに1バレル=100ドル超に達します。その背景には、米国経済の先行きへの楽観論があります。ただし、2011年の終わり頃になると、原油相場は3分の1もの急激な反落が予想されます。

7. 天然ガス相場は5割アップ
2011年早々の天然ガス相場は、2年連続の供給過剰で、2年続きの2桁台の下げが必至です。しかし、産業部門の需要増、石油や石炭との相対価格が歴史的な安さにあるという事実、フォワードカーブの低下、米国の天然ガス備蓄の輸出向け取り崩しが重なることから、市場の平均値を目指すパッシブ運用による利益は拡大します。さらに、寒波到来で在庫が急速に底をつき、2011年には25年に一度という50%もの相場急騰が起こるでしょう。

8. 通貨戦争激化で金相場は1,800ドルに上昇
2011年、米国の景気改善を受けて、「通貨戦争」がすごい勢いで再燃します。米国の貿易赤字は膨らみ、中国への黒字減らし圧力は増すばかりです。さらに、投資家の金属市場への逃避が起こり、金相場は1オンス=1,800ドルまで値上がりします。

9. S&P 500は史上最高値
FRBは2011年も金融緩和策を継続するでしょう。その状況下で投資家が取り得る戦略は押し目買いに徹することしかありません。そうした戦術は、危うい金融政策=量的緩和策(QE2)を導入したFRBにこそうってつけです。米株式相場の改善は米国の消費支出にもプラス効果をもたらし始めます。一方、米国の産業界は、株価上昇が景気の上向き傾向を意味するものとは受け止めておらず、健全な回復基調を取り戻そうとデレバレッジ(借金依存率の軽減)努力を継続します。2011年のS&P 500総合指数は、2007年につけた最高値を更新して、1,600台をうかがう勢いを見せます。

10. ロシア株価指数RTSは2500に上昇
2011年早々に新たな世界的なバブルが始まり、原油価格は1バレル=100ドルを再び超えるでしょう。米国の投資家は自国の株式市場で安値感のある銘柄あさりに専念する以外のことには関心を示さなくなります。ロシア株式市場では12カ月予想PERが8.6、株価純資産倍率が1.26となり、2011年のロシア株価指数RTSはほぼ2倍も急騰して2500を記録します。

【サクソバンク(Saxo Bank A/S)について】
サクソバンクは、オンライン・トレーディングと投資を専門とするグローバル投資銀行です。最先端のオンライン取引プラットフォーム「SAXOTRADER」、「SAXOWEBTRADER」と「SAXOMOBILETRADER」を通してFX、CFD、株式、先物、オプションなどデリバティブ商品のポートフォリオ管理を20以上の言語で提供しています。サクソバンク・アセット・マネジメント(Saxo Asset Management)は、個人富裕層と機関投資家向けのサービスを提供するために2009年に設立されました。サクソバンク・グループは2010年にも業務拡大を推進し、オンライン投資運用専門会社サクソE*トレードバンク(Saxo-E*Trade Bank)、デンマークの貯蓄銀行バラールップ・シュパーカッセ(Brorup Sparekasse)を傘下に収めました。そのほかにも、ソフトウエア開発会社Inittoを買収しました。サクソバンク・グループは本社をデンマークに置き、イギリス、イタリア、オランダ、ギリシャ、スイス、スペイン、フランス、ウクライナ、チェコ共和国、アラブ首長国連邦、インド、オーストラリア、シンガポール、日本で業務を展開しています。

詳細はウェブサイトをご参照ください。
URL: http://www.saxobank.com (グローバルサイト)

【サクソバンクFX証券株式会社について】
社名  : サクソバンクFX証券株式会社
      第一種金融商品取引業者 登録番号:関東財務局長(金商)第239号
      商品先物取引業者 経済産業省および農林水産省許可
所在地 : 〒106-0041 東京都港区麻布台1-7-2 神谷町サンケイビル10F
加入団体: 日本証券業協会、社団法人金融先物取引業協会、日本投資者保護基金、日本商品先物取引協会
URL   : http://www.saxobank.co.jp/

カテゴリ:
調査・報告
ジャンル:
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