ビジネスパーソンの“今”をデータで読み解く 第9回「ビジネス...

ビジネスパーソンの“今”をデータで読み解く  第9回「ビジネスパーソン1000人調査」【理想のチーム編】

魅力を感じるのは「助け合う」チーム  助け合いやコミュニケーションがチームへの満足度を高める要因に  チームリーダーは感謝・ねぎらいの声がけで、チームの雰囲気づくりを

一般社団法人日本能率協会(JMA、会長:中村正己)は、2013年より全国のビジネスパーソン1,000人に対し、職場や仕事に対する考えについて意識調査を行っています。この調査は、働く人びとに焦点を当て、その時々の旬の話題をデータで紹介するシリーズです。

今回は「チーム*の雰囲気」が働く人の満足度やモチベーションにどう影響しているか、その意識を聞きました。(*本アンケートでは、所属するもっとも身近な部署の単位((課・グループ))と定義、以下同様)


図表1 あなたは現在所属しているチームの雰囲気に満足していますか。(単一回答) 


■トピックス

1. 現在の職場のチームの雰囲気、「満足」は半数強。50代、非正規職員では、過半数が満足せず。満足の理由は、「困ったときの助け合い」「創意工夫」「情報共有や学びあい」ができているから。一方、満足していない理由は、「フェアな評価」「困ったときの助け合い」「本音を話す」がなされていないから。


2. 魅力を感じるチームは「困ったときに助け合える」「メンバー同士の仲が良い」「コミュニケーションが活発」。チームの雰囲気に満足している人は、良好な人間関係を魅力と感じる傾向が強い。


3. チームに満足している人はリーダーの雰囲気づくりを高く評価する一方、満足していない人はリーダーへの評価が低い傾向に。チームリーダーが職場の雰囲気への満足度に影響か。


4. 上司から言われて嫌だと思う一言、1位「使えないな」、2位「そんなこともできないのか?」、3位「余計なことをするな」。一方、やる気がでる一言は、1位「ありがとう」、2位「よくやった」、3位「頑張ってるね」。感謝とねぎらいの声かけがモチベーションアップに。



■調査概要

調査名称:第9回「ビジネスパーソン1000人調査」【理想のチーム編】

調査期間:2018年9月28日~2018年10月9日

調査対象:(株)日本能率協会総合研究所「JMARリサーチモニター」

     のうち、全国の20歳~69歳までの正規・非正規雇用の就業者

     (企業や団体で働く正社員、役員、経営者、契約・嘱託社員、

     派遣社員。ただしパート・アルバイト、医師・弁護士などの

     専門職業、自由業を除く)

調査方法:インターネット調査

回答数 :1,000人

属性  :[性別]男性559人、女性441人

     [年代]20代156人、30代236人、40代239人、

         50代212人、60代157人

     [雇用形態]男性(正規447人、非正規112人)

           女性(正規191人、非正規250人)

     [勤務先従業員数]5,000人以上158人、

              1,000~5,000人未満167人、

              300~1,000人未満157人、

              100~300人未満174人、

              100人未満344人

※回答は%表記とし、小数点第2位を四捨五入



■調査結果

1. 現在の職場のチームの雰囲気、「満足」は半数強。50代、非正規職員では、過半数が満足せず。満足の理由は、「困ったときの助け合い」「創意工夫」「情報共有や学びあい」ができているから。一方、満足していない理由は、「フェアな評価」「困ったときの助け合い」「本音を話す」がなされていないから。


・現在所属している職場チーム*の雰囲気への満足度を聞いたところ、全体では、「とても満足している」(10.9%)、「やや満足している」(43.6%)、と満足している人が半数を超えました。


・年代別でみると、20代、60代は約6割が満足している一方、50代では、満足している人が半数に達していません。


・雇用形態別でみると、正規職員と非正規職員では、9.2ポイントのギャップがありました。


図表1 あなたは現在所属しているチームの雰囲気に満足していますか。(単一回答)

*本アンケートにおけるチームとは、所属するもっとも身近な部署の単位(課・グループ)を指します。

https://www.atpress.ne.jp/releases/171483/img_171483_1.png


・チームの雰囲気に満足している人(545人)にその理由について聞いたところ、「困ったときに互いに助け合うから」(39.6%)ともっとも多く、次いで「自分なりの創意工夫で仕事を進めることができるから」(27.2%)、「互いに情報を共有したり学びあったりしているから」(22.2%)が続きました。


・性別でみると、女性では、「困ったときに互いに助け合うから」が男性より7.1ポイント高い43.7%となり、4割以上の人が“助け合い”を満足の要因としています。男性では、「互いの貢献を認め合えているから」が19.4%と、女性よりも6.8ポイント高い結果となりました。


図表2 満足している理由は何ですか。業績以外の理由でご回答ください。(複数回答)※上位10項目を抜粋

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・また、チームの雰囲気に満足していない人(455人)にその理由を聞いたところ、「フェアな評価がなされていないから」(24.0%)がもっとも多く、次いで、「困ったときにも互いに助け合うことがないから」(21.8%)、「互いに本音を話せないから」(21.3%)が続きました。


・性別でみると、女性では、「互いに本音を話さないから」が22.9%と第2位につけています。また、女性では、「チームリーダーが独断で物事を決めるから」が男性より6.2ポイント高い17.6%、男性では、「チームのビジョンや目標が共有されていないから」女性より4.0ポイント高い18.8%となっています。


図表3 満足していない理由は何ですか。業績以外の理由でご回答ください。(複数回答)※上位10項目を抜粋

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2. 魅力を感じるチームは「困ったときに助け合える」「メンバー同士の仲が良い」「コミュニケーションが活発」。チームの雰囲気に満足している人は、良好な人間関係を魅力と感じる傾向が強い。


・どのようなチームに魅力を感じるか聞いたところ、「困ったときに助け合えるチーム」(47.0%)がもっとも多く、次いで「メンバー同士が仲の良いチーム」(29.5%)、「コミュニケーションが活発なチーム」(28.2%)が続きました。


・現在のチームに満足している人(満足群)と満足していない人(不満群)で比較したところ、トップはともに「困ったときに助け合えるチーム」になっているものの、不満群では、2位に「コミュニケーションが活発なチーム」(27.9%)、3位「メンバー同士が仲の良いチーム」(24.6%)でした。不満群では、仲が良い以前に、まずはコミュニケーションを望んでいることが伺えます。


・先述の調査結果1において、「困ったときに互いに助け合う」が、チームに満足する理由の第1位に挙げられたのと同様に、良好な人間関係がチームへの満足度の重要な要素となっているようです。


図表4 あなたは、どのようなチームに魅力を感じますか。(複数回答・3つまで)

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3. チームに満足している人はリーダーの雰囲気づくりを高く評価する一方、満足していない人はリーダーへの評価が低い傾向に。チームリーダーが職場の雰囲気への満足度に影響か。


・職場のチームリーダーが、チームの雰囲気を良くすることができているか聞いたところ、全体では、「できている」(「よくできている」と「ややできている」の計)は38.9%、「どちらでもない」は33.4%、「できていない」(「あまりできていない」と「まったくできていない」の計)は、27.7%となりました。


・現在のチームに満足している人(満足群)と満足していない人(不満群)で比較したところ、満足群では、「できている」が6割を超えたのに対し、不満群では「できていない」が5割を超えるなど、リーダーのチームマネジメント力が問われる結果となりました。


図表5 あなたの職場のチームリーダーは、チームの雰囲気を良くすることができていると思いますか?(単一回答)

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4. 上司から言われて嫌だと思う一言、1位「使えないな」、2位「そんなこともできないのか?」、3位「余計なことをするな」。一方、やる気がでる一言は、1位「ありがとう」、2位「よくやった」、3位「頑張ってるね」。感謝とねぎらいの声かけがモチベーションアップに。


・上司から言われて嫌だと思う一言を聞いたところ、全体では「使えないな」(33.8%)がもっとも多く、次いで第2位:「そんなこともできないのか?」(32.6%)、第3位:「余計なことをするな」(23.4%)でした。


図表6 あなたが、上司から言われて嫌だと思う一言は何ですか。(複数回答・3つまで)※上位7項目のみ抜粋

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・上司から言われてやる気がでる一言を聞いたところ、全体では、「ありがとう」(35.1%)がもっとも多く、次いで第2位:「よくやった」(23.9%)、第3位:「頑張ってるね」(19.8%)でした。


・性別でみると、各上位3項目の言葉を選択した人は、いずれも女性の方が多く、特に「ありがとう」では15.9ポイント、「頑張ってるね」は13.2ポイント男性より高い結果が見られました。やってあたり前と思われるのではなく、その過程を見てもらいたいという意識の表れと推察されます。


図表7 あなたが、上司から言われてやる気がでる一言は何ですか。(複数回答・3つまで)※上位7項目のみ抜粋

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■結果を受けてコメント(一般社団法人日本能率協会 KAIKA研究所 近田 高志)

今回の結果からは、ビジネスパーソンの多くが「互いに助け合う」チームが魅力的であると捉えていることが分かりました。これからのチームリーダーには、部下が互いに助け合い、コミュニケーションを活発にできるよう働きかけるというリーダーシップのスタイルが求められていると言えるでしょう。

また、変化が当たり前になっている昨今、多様な価値観、能力を活かして、新しい価値を生み出していくためにも、リーダーの皆さんは、メンバーの気持ちやモチベーションにさらに注意を払うことが必要でしょう。

一方で、チームが「仲良しクラブ」になれば良いということでもありません。ビジネスの領域では「競争」が欠かせません。チームのビジョンや目標を常に発信し、メンバーの役割を明確にし、フィードバックすることも、チームリーダーの重要な役割であることに変わりはありません。

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