通販型ワイシャツ専門店「ozie」 ショールーム導入後に売上130%アップ  コストをかけない運営手法ながら来店者の7割が購入

    業績報告
    2016年3月14日 10:00
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    ネット通販ワイシャツ専門店「ozie[オジエ]」(運営:株式会社柳田織物、本社:東京都港区、代表取締役:柳田 敏正)は、六本木ショールームを2014年6月にオープン以来、年間売上が130%前後アップいたしました。

    ozieショールーム
    2002年からeコマース(電子商取引。以下ECと記載)のみで小売を行ってきた「ozie[オジエ]」がオムニチャネルの一環でリアル接点をオープンしたことで、EC部門でも売上が成長しています。


    ■既成概念や業界の常識を覆したショールーム運営とは?
    1.ショールームの運営コンセプト
    2.既存のリアル店舗の既成概念や業界の常識を覆して考えた運営方法について
    3.コストをかけないショールームの運営方法が、EC中心の中小企業に有効。

    《1.ショールームの運営コンセプト》
    “モノを売らずに体験してもらう”、“継続するにはどうしたらいいか?”
    当店では形・色・サイズの組み合わせで、常時6,000種類以上のシャツやネクタイ等の服飾雑貨をネットショップで販売し、路面店にない品揃えの豊富さにより成長を続けてまいりました。一方で、「ozie[オジエ]」をネットで知って購入してみたいけどサイズや生地感がわからないから購入できない見込み客の獲得に課題がありました。
    当社の全商品をショップに陳列して販売するには膨大なスペースが必要となります。そこで一等地に路面店をオープンするといった、非現実的でコストのかかるマス・マーケティングの観点ではなく、「ozie[オジエ]」をネットで知った見込み客に焦点を当て、パーソナルな方向に集中することを考えました。
    またリアル店舗を出店してコストと収益のバランスが悪く撤退する事例が多い中、“モノを売らずに体験してもらう”というコンセプトの基にどうやって運営を継続していくかが大事だと考えたことが一つです。

    《2.既存のリアル店舗の既成概念や業界の常識を覆して考えた運営方法について》
    (1) ショールームの売上予算は0円
    (2) ショールームオープンによる新たな採用0名
    (3) 来店された方の7割強がいずれかの形で購入。リピート注文はネットから購入。
    (4) リアル店舗では難しい営業スケジュールでの運営
    (5) エンドレスアイル(終わりなき通路)を活用。常時6,000種類あるバリエーションが多いECショップの特性を活かしたサービスを行う。

    ●来店された方の購入方法 ~購入率は来店者総数の7割強
    <購入方法:表>
    https://www.atpress.ne.jp/releases/94118/img_94118_2.gif

    見込み客に来店者を絞っていることもあり、購入率は来店者総数の7割強。
    その場で購入される方が8割以上と圧倒的に多いが、後日インターネットから注文される方が1割強いるのも特徴。一度体験できれば、インターネット上で豊富な品揃えの中からじっくり選ぶことができます。

    ●来店年代 ~ショールームに来店される方は30代が中心。
    <来店年代:表>
    https://www.atpress.ne.jp/releases/94118/img_94118_3.gif
    (アンケートとスタッフの予想の合算値で計算。スタッフの予想とは目視による予想の計測です。)

    「ozie[オジエ]」全体の中心顧客層は40代ですが、ショールームに来店される方は30代が中心。
    年代が若い方がECに抵抗がないイメージがありますが、30代の来店者比率の高さを考えると、リアル接点の重要度が推し量れます。

    ●来店されて購入された方の合計購入回数 ~体験を通じてコアなファンに
    <来店者の購入回数:表>
    https://www.atpress.ne.jp/releases/94118/img_94118_4.gif

    来店された方がその後ECや再訪問で購入された合計回数。
    リピート率は3割と、「ozie[オジエ]」全体のリピート率の5割強より低いものの、体験を通してコアなファンが増えているのが特徴。
    体験を通じて安心度が上がることにより、購入しやすいECとの相乗効果も相成って、購入回数が増えていると思われます。

    ※データは来店時のアンケートや、接客後に記入している来客履歴を参照

    《3.コストをかけないショールームの運営方法が、EC中心の中小企業に有効。》
    既存のリアル店舗の既成概念や業界の常識を覆して、コストをかけないリアル接点の運営方法を考え継続することにより、インターネットで調べ物はするけど商品を積極的に購入しない顧客に対して存在をアピールすることが中小企業でも可能です。
    そして体験を通じてネットで購入するという経験に結びつけることができれば、次回からはネットで購入していただくことが可能になります。
    2014年度のファッションにおけるEC化率は8.11%(※)とまだまだ低く、ECでの実績を伸ばしていく上でリアルとの融合が欠かせないといえると思います。

    ※出典:平成26年度我が国経済社会の情報化・サービス化に係る基盤整備
    (電子商取引に関する市場調査)
    http://www.meti.go.jp/english/press/2015/pdf/0529_02a.pdf


    継続して運営し続けている中、ショールームをオープンして1年強たった2015年10月以降は運営の効果が出始めたこともあってか、小売全体の売上・営業利益ともに前年比130%前後の実績で推移しています。

    今回紹介分の詳しい情報はこちらで公開しております。
    http://www.ozie.co.jp/company/press/20160314.html


    ■会社概要■
    社名  : 株式会社柳田織物
    代表者 : 代表取締役 柳田敏正
    所在地 : 〒106-0032 東京都港区六本木1-7-28 落合麻布台ビル8階
    TEL   : 03-6441-3910
    FAX   : 03-6441-3911
    設立  : 1970年(前身の柳田シャツ製造所 創業1924年)
    資本金 : 3,000万円
    事業内容: 紳士・婦人服 企画・製造・卸売業・小売業
    URL   : http://www.ozie.co.jp/

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