山形県酒田市で、国産米にこだわり「せんべい」を作り続けてきた酒田米菓株式会社(代表取締役社長:佐藤 栄人/代表取締役会長:佐藤 栄司/本社:山形県酒田市)は、創業75周年という節目を迎え、ブランドの象徴であるロゴマークをリニューアルいたします。
今回の刷新は、単なるデザイン変更ではなく、日本の米文化と地域の未来に向き合う、私たちの覚悟を示すものです。

酒田米菓新ロゴマーク
■ リニューアルの背景
― 日本の米を取り巻く危機のなかで ―
せんべいの主原料は「お米」です。
しかし現在、日本の稲作は気候変動や人口減少、後継者不足など、かつてないほど深刻な課題に直面しています。
庄内平野の米とともに交易拠点として栄えた酒田の地で、私たちは75年間、日本のお米だけでせんべいを作り続けてきました。
お米が当たり前に食卓にある――
その「当たり前の豊かさ」が、今、失われようとしています。
この現実を前に、私たちは改めて自問しました。
「私たちは、お米から何を受け取り、これから何を返す存在であるべきなのか」
75年間、お米に支えられて事業を続けてきた私たちは、単なる“米の加工業者”ではなく、米と共に生き、米の未来に責任を持つ企業でありたいと考えるようになりました。
その想いを明確にし、社内外に示すために、私たちは創業75周年を機に、ロゴマークとスローガンを刷新する決断をしました。
■ 新たなビジョン
― お米の可能性で、未来に応える ―
ロゴマークの刷新はゴールではありません。
「お米に育てられた企業」として、これから何を成し遂げるのか。
その行動指針として、酒田米菓は次の3つのビジョンを掲げ、新たな一歩を踏み出します。
1. 酒田の稲作の再興
地域の大切な資源である米作りを守り、生産者と共に、次世代へつなぐ取り組みを進めていきます。
2. 雇用の創出
せんべいづくりを通じて働く場を広げ、地域に根ざした雇用を生み出し、地域経済に貢献します。
3. グローバルな貢献
せんべいの作り方や日本の米文化を世界へ届けることで、食に困る人々を支え、日本発の食文化で世界に貢献します。
■ 新ロゴマークに込めた想い

酒田米菓新旧ロゴマーク
新しいロゴマークは、酒田米菓(SAKATA BEIKA)のイニシャル「S」と、SAKATAの母音である「A」をモチーフにデザインしました。
「A」を象った重なり合う3つの三角形は、酒田の歴史を象徴する「山居倉庫」、鳥海山に代表される豊かな自然そして、より高みを目指し続ける企業の姿勢を表現しています。
カラーには、森や田畑の緑、海や川の水、空の青が溶け合うようなグリーンを採用。
自然と共に生き、再び豊かな環境を取り戻したいという想いを込めました。
「お米に育てられたから」
この言葉を胸に、酒田米菓はこれからも、日本の米文化と地域の未来を支え続けてまいります。






















