猪風来・片桐仁・竹谷隆之・GOMA… 縄文アートが表参道スパイラルに集結!
2013年にニューヨークとパリ、2014年には青森県立美術館で開催され、好評を博した縄文アートの展覧会ARTs of JOMONが新年を迎えたばかりの東京で開催されます。縄文野焼き技法の第一人者の猪風来や、俳優の片桐仁のほか、今回初登場となる造形家の竹谷隆之、記憶を失ってからプリミティブな点描画を描きはじめたディジュリドゥ奏者のGOMAなど、縄文に共鳴するアーティストが集結し、それぞれの手法で縄文的世界観を披露。2015年の幕開けをパワーあふれる縄文アートが彩ります。
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ARTs of JOMON 1
□出展アーティスト(50音順)
猪風来(縄文野焼き作家)/we+(林登志也・安藤北斗)+高橋昂也(映像作家)/大森準平(陶芸家)/大藪龍二郎(陶芸家)/片桐仁(俳優)/金理有(陶芸家)/小林武人(3DCGデザイナー)/GOMA(ディジュリドゥアーティスト・画家)/坂巻善徳 a.k.a. sense(美術家)/篠崎裕美子(陶芸家)/渋谷忠臣(アーティスト)/竹谷隆之(造形作家)/堀江武史(修復家)/丸岡和吾(髑髏作家)/村上原野(陶芸家)/結城幸司(版画家・彫刻家)
<CONCEPT>
N.Y、パリ、青森県立美術館、パワーあふれる縄文アートが東京で始動
日本列島の文化の基礎が作られた縄文時代。最終氷河期の終わりから1万年以上もの長い間、狩猟採集をしながら自然と共生した人びとが残した土器や土偶は、用を超えた美を備え、高度に抽象化された造形のものが多く、日本列島の「もの作り」が高いアート心から始まったことを示唆します。
なぜそのような造形に至ったのでしょうか?わたしたちNPO法人jomonismではその答えが、アニミズムの精神性にあるのではないかと考えています。森羅万象に神や精霊が宿り、人間もまた自然の一部であるという認識の中で、日本人は古来より巨石や巨木をはじめ人間を取り巻く自然自体を信仰の対象にしてきました。食べ物をくれる自然に感謝し、必要な分だけとり、豊饒を祈り、多産を願う。文様に埋め尽くされた土器や土偶からは自然の循環の中で生きた人びとの豊かな感性が感じられるからです。
そして、その感覚は現代の日本人の中にも脈々と流れていると、私たちは考えています。自然と共生する文化はもちろん、日本人独特の「もったいない」という感覚、厄よけやお祓い、故障した人工衛星に対して祈り続ける気持ち、ロボットにヒューマノイドを求めてしまう心理…。縄文のアニミズム感覚は、わたしたちの日常生活からサブカルチャー、先端科学技術に至るまで、意識すること無く当たり前のように息づいているのです。
そのような縄文時代から続く精神性や価値観に共感した15組の現代アーティストが一堂に会する展覧会 ARTs of JOMON in TOKYOを、新年早々の表参道Spiral Gardenで開催します。
2013年のニューヨーク hpgrp ギャラリーを皮切りに、ジャパンエキスポ、2014年2月の青森県立美術館と、巡回ごとにパワーアップしてきた内容は、絵画、陶芸、立体造形、ペインティング、3DCG…と手法もさまざま。東京もかつては縄文人が暮らす土地でした。幾重にも重なる歴史のレイヤーから太古の記憶をアートの力を使って呼び起こしましょう。縄文と現代が結びついた時、そこにポストモダンなアイデンティティが生まれます。今も息づく縄文アートの息吹を感じてみませんか?
<COMMENT>
“ARTs of JOMONによせて”
・グラフィックデザイナー 佐藤 卓
現代社会は、便利であることが何よりも優先され、それがゆえに効率的に物事が考えられます。地球規模での急激な人口の増加を考えれば、それが人間の知恵であることは間違いありません。しかしそれが加速することによって、環境も急激に変化し、エネルギーや食料など様々な問題が浮上し、地球上で人がこれからどれだけ生き延びていけるだろうかという、人類はもっと根本的な問題を抱えることになりました。とうぜん心ある人は、このまま先へ進んで本当にいいのだろうかという疑問を持つことになります。このような時代に10000年以上続いた縄文という時代に興味を抱く人が出てくるのは、ある意味、必然と言えるでしょう。なぜこんなにも永くこの時代は続いたのか。そこに、これから人類が生き延びるためのヒントがあるのではないか。これがARTs of JOMONに参加するアーティストが共有している感覚ではないかと思います。そして私自身も、計り知れない力を縄文に感じています。
【プロフィール】
佐藤 卓 氏
グラフィックデザイナー
1979年東京藝術大学デザイン科卒業、同大学院修了。株式会社電通を経て、1984年佐藤卓デザイン事務所設立。「ロッテ キシリトールガム」「明治おいしい牛乳」等の商品デザイン、美術館のシンボルマークデザイン、企業のロゴ、ブランディングを手掛ける。また、NHK Eテレ「デザインあ」の総合指導や21_21 DESIGN SIGHTのディレクターも務めるなど、多岐にわたって活動。
<MESSAGE>
・縄文
古の縄文の時代から人々は、生命 生きることへの喜び、自分より遥かに大きな力を持った自然への畏怖の念、亡くなっていった人々への想い、獲物となり食料になってくれる動物・植物たちへの感謝の念、それらの想い祈りを土器や土偶に込めてきた、何物にも縛られない自由な創造物たち、想いと一体となった造形物の“美”は何千年という時がすぎても、失われることはない。
・アニミズム
時は流れ現代の日本、マテリアルにメンタルが押しつぶされ喘いでいる現代。そんな時代においても縄文の精神は廃れてはいない。古くなったモノをもったいないと思う気持ち、大樹に触れた時の安心感、大地を踏みしめ踊る感覚、僕らの心の底流にはそうした感覚がれっきとして残っている。
・コンテンポラリー
縄文の精神・カタチは様々に形を変えながら、現代アーティストの作品として表出している。サブカルチャやポップカルチャと結び付き、陶芸と結びつき、絵画と結びつき、増殖し分裂し結合し、破壊され再生し互いに影響を与えながら、リズムを刻み、進化・深化を止めることがないこのフュージョンこそ“JOMON”“ジャパニーズ”の“コンテンポラリー”。
・円環
「縄文」は太古のことだけを意味するのではない。今を生きる僕らの中に息づき、そして未来へと続いていく。古くて新しく、過去と未来を繋ぎ循環し続ける大きな円環なのである。
【ARTs of JOMONキュレーター】
小林武人 Taketo Kobayashi(NPO法人jomonism代表)
3DCGデザイナー。縄文遺跡の多い山梨県出身。縄文由来の造形力で最新技術を駆使し、太古と未来を繋ぐ大きな円環をモチーフにしたアニメーションや3Dプリント作品を制作。
□開催概要
・日程: 2015年1月4日(日)~18日(日) 11:00~20:00
・会場: 表参道Spiral Garden
〒107-0062 東京都港区南青山5-6-23
・主催: 青森県/NPO法人jomonism
・URL : http://aomori-jomon.jp
http://jomonism.org
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