オウンドメディアのデータ活用でユーザーの関心や意図を推定する 「関心推測AIエンジン」を開発
~顧客体験を向上させるAIチャットボットソリューションを提供開始~
株式会社博報堂アイ・スタジオ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 兼CEO 兼CCO:川又 昌弘、以下、博報堂アイ・スタジオ)は、この度、オウンドメディアのデータ利活用技術と生成AI技術を融合させた「関心推測AIエンジン」を開発し、これを用いたAIチャットボットソリューションの提供を開始いたします。

「関心推測AIエンジン」を開発
本ソリューションは、Webサイト上の「コンテンツ・行動データ」から「ユーザーの関心・意図」を推定し、能動的かつパーソナライズされた対話を実現します。これにより、従来のチャットボットのような「受け身」の対応から脱却し、見込み顧客一人ひとりの興味・関心に合わせて最適な情報提供を行うことで、顧客体験(CX)の改善と、リードナーチャリングの自動化によるコンバージョン率の向上を支援します。
1.開発背景
企業や自治体における問い合わせ効率化のため、チャットボットの導入は進んでいます。しかし、事前に設定されたルールに従う従来型(ルールベース)のチャットボットは、柔軟性に欠け、ユーザーが求める情報に辿り着きにくいという課題がありました。
また、最新の生成AIベースのチャットボットは、*RAG(検索拡張生成)技術により高精度な回答が可能になった一方で、いずれもユーザーからの入力が起点となる「受け身」のシステムである点は共通しています。この「受け身」の性質が、過去の低満足度の経験と相まって、ユーザーの利用をためらわせ、機会損失を生む原因となっていました。
この課題を解決するため、当社が新たに開発したユーザーの行動データから関心や意図を推定する「関心推測AIエンジン」と、既に「AIフレンドリーオウンドメディア構築ソリューション」で提供しているオウンドメディア*RAG(検索拡張生成)を組み合わせることで、ユーザーのコンテクストを深く理解し、最適なタイミングで能動的に対話を開始できるAIチャットボットソリューションとして提供開始します。
*RAG:Retrieval-Augmented Generation(検索拡張生成)の略。企業独自のコンテンツ(ドキュメント、FAQ、Webサイトなど)を検索して得た情報をLLMに連携させ、それに基づいた信頼性の高い回答を生成する技術
2.「関心推測AIエンジン」について
当社は、博報堂DYグループの横断的なAI推進プロジェクト(HCAI Initiative)の一員であり、生活者理解に基づいたUX/UIや、クリエイティブ表現によるブランド体験の設計・実装を得意としています。
本ソリューションの核となる「関心推測AIエンジン」は、当社が培ってきたオウンドメディアのデータ利活用技術と生成AI技術を融合させた先進的な技術です。Webサイト上の製品情報や記事などの「コンテンツデータ」と、閲覧履歴や滞在時間、クリック箇所などユーザーの「行動データ」をAIエンジンが統合的に解析。これにより、個々のユーザーが持つ具体的な「関心・意図(コンテクスト)」を深く理解し、推定することを可能にします。
3.AIチャットボットの特長
本ソリューションは、以下の2つの特長により、顧客体験とマーケティング成果を向上させます。
(1)AIによる能動的なパーソナライズ対話
データ基盤に接続された「関心推測AIエンジン」が、ユーザーのサイト行動から関心を深く理解し、チャットボットに最適な応答を指示します。
リピーターや見込み顧客に対して、チャットボットが過去の関心に合わせて自動で起動・対話することで、コンテクストに応じた最適なトピックやコンテンツを提供し、購買意欲の向上とコンバージョンの促進に貢献します。
(2)マーケティングPDCAを強化するデータダッシュボード
チャットボットの対話内容やWeb行動履歴などの情報は、データダッシュボードを通じて運営者に提供されます。ユーザーの行動データに基づき、ペルソナ分類やステータスを自動で可視化するこのダッシュボードをマーケティングPDCAサイクルに組み込むことで、施策の効果検証を精緻化し、マーケティング活動の効率化と顧客エンゲージメントの向上を支援します。

Before/After図
4.今後の展開
今後は、当社が培ってきたUXデザインやブランディングの知見をAIが学習可能なナレッジとしてさらに統合し、関心推測AIエンジンを「企業のブランド価値を最大化し、顧客体験を拡張するAIエージェント」へと進化させてまいります。
これにより、本ソリューションをマーケティングサイトに留まらず、ブランディングサイト、採用サイト、ECサイトなど、多様な顧客接点におけるオウンドAIエージェントとして積極的に展開していく予定です。

今後の展開
■株式会社博報堂アイ・スタジオについて
博報堂アイ・スタジオは、オウンドメディアを中心に、データを起点としたマルチタッチポイントでの顧客体験(CX)設計とUIデザイン、企画制作、テック活用、システム開発、PDCAマネジメント運用までをクロスボーダーで提供することで、クライアント企業の「ブランド創造」と「顧客創造」に貢献するデジタル領域のスペシャリスト集団です。
また、蓄積したノウハウからイノベーションを吹き込み最適なクリエイティブを提供する研究開発と新たなビジネスを生む自社事業にも積極的に取り組んでいます。
<会社概要>
社名 : 株式会社博報堂アイ・スタジオ
所在地 : 〒100-0005 東京都千代田区丸の内3丁目4番1号 新国際ビル5階
代表者 : 代表取締役社長 兼 CEO 兼 CCO 川又 昌弘
創立 : 2000年6月
事業内容: インタラクティブ・クリエイティブ業務、システム開発業務、CRM業務
URL : https://www.i-studio.co.jp/
<サービスに関するお問い合わせ>
担当: 鈴木 利弥、佐藤 知裕
Mail: ist-solution@i-studio.co.jp
*お問い合わせをいただいてから、ご返信を差し上げるまでに2~3日ほどお時間をいただく場合がございます。


















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