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    80代の半数が直面するオーラルフレイル  高齢者の食の主体性向上と簡便食品の受容拡大が明らかに  「高齢者 普段の食事調査2025年」(最新版)を発表

    調査・報告
    2025年9月30日 10:00

    株式会社日本能率協会総合研究所(東京都港区・代表取締役社長:譲原 正昭)では、60~90歳の高齢者男女を対象に「普段の食事」をテーマとした自主企画調査を実施しました。普段の生活や健康状況など基本的な情報に加えて、食事づくり、食品の購入、喫食頻度などの「食事」に関する意識・実態を幅広く捉えます。この調査は3年に1回実施しており、時系列比較も可能です。

    本リリースでは調査結果の一部を抜粋してご案内いたします。また本調査レポートの販売についてはページ最下段をご参照ください。


    「高齢者 普段の食事調査2025年」

    「高齢者 普段の食事調査2025年」


    (『高齢者 普段の食事調査2025年』 https://www.jmar.biz/report2/6090meal_2025/ )


    ■調査結果のポイント紹介

    > 80代では、歯が20本以上残っている割合が半数以下に

    > オーラルフレイル率は80代になると5割を超える

    > 高齢層において、家族に作ってもらう食事は減少・自分で作る食事は増加の傾向

    > 冷凍食品を利用する高齢者が増加の傾向

    > 食事への意識は、「食べやすさ」よりも「おいしさ」優先が約7割



    ■調査概要

    調査名 : 高齢者6090レポートシリーズ

          高齢者 普段の食事調査2025年

          ※ 今回のリリースでは、上記に収録されている調査結果の一部を抜粋してご紹介いたします。

    調査期間: 2025年5月30日(金) ~ 2025年6月13日(金)

    調査対象: 日本能率協会総合研究所が保有する「高齢者6090リサーチモニター」

          (全国に居住する60歳から90歳までの男女)

    調査方法: 郵送調査

    回答者数: 2,500名

          性別・年齢・エリアに基づき母集団人口構成比に準拠して回収

    詳細URL : https://www.jmar.biz/report2/6090meal_2025/



    【調査結果1】80代では、歯が20本以上残っている割合が半数以下に

    オーラルフレイルは、口腔機能の健常な状態(いわゆる『健口(けんこう)』)と『口の機能低下』との間にある状態を意味します。このオーラルフレイルの状態を確認するチェックリストの中の一つに、「自身の歯の本数が20本以上か20本未満か」を問う質問があります。

    60代前半では、「20本以上」と回答した人が男女ともに8割前後でしたが、高齢になるにつれ「20本以上」の割合は低下。70代後半では男女ともに6割を下回り、80代で5割を下回ります。


    Q. 下記の項目について、「0~19本」「20本以上」あてはまるほうをお答えください。(単一回答)

    図表1

    図表1


    【調査結果2】オーラルフレイル率は80代になると5割を超える

    オーラルフレイルの状態をチェックする方法は複数ありますが、本調査では5項目のうち2項目以上該当すると判定できるチェックリストを用いました。


    1) 自身の歯は、何本ありますか。 0~19本/20本以上

    2) 半年前と比べて固いものが食べにくくなりましたか。 はい/いいえ

    3) お茶や汁物等でむせることがありますか。 はい/いいえ

    4) 口の渇きが気になりますか。 はい/いいえ

    5) 普段の会話で、言葉をはっきり発音できないことがありますか。 はい/いいえ


    チェックリスト5項目のうち2項目以上に該当した人の割合をみると、高齢になるにつれて「オーラルフレイル該当者」の割合が高まることがわかります。男女とも80代前半でオーラルフレイル該当の割合が半数を超え、80代後半では7割近くに達します。


    図表2

    図表2


    【調査結果3】高齢層において、家族に作ってもらう食事は減少・自分で作る食事は増加の傾向

    自分で作った食事と家族が作った食事を食べる1ヶ月あたりの平均回数を分析した結果、男女とも、自分で作った食事を食べる回数は概ね増加傾向にあり、家族が作った食事を食べる回数は減少傾向にあることがわかりました。

    特に80代後半は変化が顕著で、男性80代後半は自分で作った食事が2019年調査時の「6.2回/月」から「14.7回/月」に増加し、女性80代後半も「24.5回/月」から「37.6回/月」へと増加しました。

    一方で家族が作った食事をみると、男性80代後半は「69.9回/月」から「54.9回/月」、女性80代後半も「42.6回/月」から「30.2回/月」へと、減少傾向が顕著でした。

    これにより、高齢になっても自分自身で食事を準備することが増加していることが確認されました。


    Q. 普段の食事について、食べる頻度をお聞きします。(単一回答)

    ※1ヶ月あたりの平均回数を掲載


    図表3

    図表3


    【調査結果4】冷凍食品を利用する高齢者が増加の傾向

    冷凍食品の喫食頻度を確認した結果、「月に1回未満・全く食べない」と回答した割合に時系列変化がみられました。男性全体では、2019年調査時は2割強がほぼ食べないとの回答でしたが、今回は1割強と10ポイント以上減少しました。特に男性80代前半は30.8%から17.7%、男性80代後半は39.8%から25.3%へと、大幅な減少が確認されました。

    女性は、男性と比べると緩やかな変化でしたが、女性全体で2019年の2割強から1割半と7ポイント以上減少。特に80代では、男性同様10ポイント以上の減少がみられました。

    この調査結果から、冷凍食品を利用する高齢者が増加しているということがわかります。


    Q. 普段の食事について、食べる頻度をお聞きします。(単一回答)


    図表4

    図表4


    【調査結果5】食事への意識は、「食べやすさ」よりも「おいしさ」優先が約7割

    食事に関する考え方で、「A:食事は好みよりも食べやすさ(噛みやすさ・飲み込みやすさ)を優先する」か「B:食事は、食べやすさよりも好きなもの・おいしいものを優先する」かを4段階で確認したところ、全体の7割強が「好きなもの・おいしいもの優先」の考えでした。

    また、前回調査(2022年調査)と比較すると「好きなもの・おいしいもの優先」の考えが増加傾向で、特に男性高齢層において顕著な伸びがみられました。


    Q. あなたのお考えは、次にあげる A・B のどちらに近いですか。(単一回答)


    図表5

    図表5



    ― 本レポートについて ―

    今回のリリースでご紹介した『高齢者6090レポートシリーズ 高齢者 普段の食事調査2025年』は有償にて販売しています。本リリースではご紹介できなかった「メニュー別の喫食実態や意識」や「興味関心のある食品」など様々なトピックを多数掲載しています。詳しくは下記までお問い合わせくださいますよう、お願い申し上げます。

    ※本リリースに関するお問い合わせにつきましても、下記までお願い申し上げます。


    【レポート販売のご案内】

    ■アウトプット

    『高齢者6090レポートシリーズ 高齢者 普段の食事調査2025年』

    (1) 調査報告書(PDFファイル):2025年8月発行

    (2) 集計データ(Excelファイル):クロス集計表一式

      ◆集計表にないクロス集計をご希望の際は、オーダーメイド集計にて承ります。

      【都度お見積りさせていただきます】

      ◆ローデータ(Excelファイル)は別売りとなります。【一式15万円(税別)】


    ※ 当社は、本調査をご購入いただいた企業(法人・個人)以外には、成果物を提供いたしません。ただし、本調査を告知するための限定的な利用、及び発刊から一定期間経過後はこの限りではありません。

    ※ 本調査の成果物のご利用はご購入いただいた企業(法人・個人)の内部でのご利用のみに限らせていただきます。



    ■調査購入のご案内

    ・定価570,000円(税別)・MDBメンバー価格545,000円(税別)

    ※MDBメンバー価格は、当社会員制情報提供サービス「マーケティング・データ・バンク」にご登録いただいている事業所に限らせていただきます。



    【お問い合わせ先】

    株式会社日本能率協会総合研究所 経営・マーケティング研究部

    〒105-0011 東京都港区芝公園3-1-22

    担当 : 山口、荒木

    TEL : 03-3578-7607

    FAX : 03-3432-0109

    Email: info_mlmc@jmar.co.jp


    本件引用の際は、お手数ですが、上記あてに掲載紙をご送付ください。

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