佐賀市、煎茶道を通じた宇治市との文化交流第一弾「茶会」を佐賀...

佐賀市、煎茶道を通じた宇治市との文化交流第一弾「茶会」を 佐賀出身 煎茶中興の祖「売茶翁」の修業の地・宇治 萬福寺にて6月8日開催

~ 両市市長が今後の地域間交流について意見交換を予定 ~

佐賀が生んだ煎茶中興の祖「売茶翁」が修行した黄檗宗大本山萬福寺(京都府・宇治市)にて、6月8日(日)、「売茶翁を偲ぶ会」が開催されます(主催:NPO法人高遊外売茶翁顕彰会)。本会は、佐賀市のNPO法人高遊外売茶翁顕彰会と宇治のNPO法人永谷宗圓翁顕彰会がコラボレーションし、市民主導で両市の煎茶道を通じた文化交流を推進していく記念すべき最初の茶会となります。秀島敏行・佐賀市長と山本正・宇治市長が茶会に参加し、地域交流に関する意見交換を行います。

萬福寺大雄宝殿(重要文化財)
萬福寺大雄宝殿(重要文化財)

宇治 萬福寺に蘇る売茶翁の一茶壷
http://www.obakusan.or.jp/special-contents/issako/index.html


【開催概要】
1.日時
2014年6月8日(日) 9:30~15:00(献茶、講演、茶会含む)

2.場所
黄檗宗大本山萬福寺
〒611-0011 京都府宇治市五ヶ庄三番割34

3.内容
献茶(開山堂 9:30~9:50)
開会式(黄龍閣新館 10:00~11:00)※
茶会(松隠堂・庫裡 11:00~15:00)
※佐賀市長、宇治市長挨拶の後、対談を取材いただけます。

4.詳細 ※開始・終了時刻については多少前後することがございます。
▼献茶(開山堂 9:30~9:50)
NPO法人高遊外売茶翁顕彰会の名誉会員 中川弘寿氏が、開山堂に捧げるお茶を淹れ、中にいる禅僧に手渡し、佐賀からの参加者と一緒に献茶します。

▼開会式(黄龍閣新館 10:00~11:00)
黄檗宗大本山萬福寺管長 岡田亘令氏(または宗務総長 浅井聖道氏)による挨拶、宇治市長 山本正氏、佐賀市長 秀島敏行氏による挨拶に続いて、売茶翁の研究家として知られるノーマン・ワデル氏(大谷大学名誉教授)による講演が行われます。

▼対談(黄龍閣新館 10:30~)
秀島市長と山本市長は別室に移動し、今後の地域間交流についての意見交換を行います。

▼茶会(松隠堂・庫裡 11:00~15:00)
<清風の間>
売茶翁遺品の展示(説明:寺崎正)
売茶翁を語る集い(進行:池田智子)
11:20~11:50 大槻幹郎氏(花園大学非常勤講師)
12:00~12:30 永谷宗圓氏(永谷宗園茶店9代目)
13:00~13:30 寺崎正氏(古美術白水社長)
14:20~14:50 川本喜美子氏(高遊外売茶翁顕彰会理事長)

<選茶の間>
鏡点前席、大福茶席、涼風煎茶席(本顕彰会名誉会員 中川弘寿社中)

<通仙の間>
遊仙席(本顕彰会名誉会員 今坂華山社中)
煮茶席(NPO法人高遊外売茶翁顕彰会、NPO法人永谷宗圓翁顕彰会)

※煮茶席では、NPO法人永谷宗圓翁顕彰会がつくった「宗圓茶」と、NPO法人高遊外売茶翁顕彰会オリジナルの「売茶翁せんべい」による茶席を設け、270年の時空を超えたコラボレーションが実現します。

注1) 日本初のカフェ「通仙亭」をつくった売茶翁はカフェの父
売茶翁は1675年、佐賀市蓮池町に生まれ、黄檗宗の禅僧として各地を巡り、60歳を過ぎてからは茶を売って歩き、それまで上流階級の飲み物だったお茶を庶民にも広めました。侘び茶の祖、千利休(1522-1591)の時代から約1世紀、売茶翁は、京都鴨川のほとりに“日本初の喫茶店”とも言われる茶店「通仙亭」を構え、春は桜の名所、夏は清流の渓辺、秋は紅葉の美しいところへ茶道具を担いで出掛け、清明な自然の中で茶を煎じて売ったといいます。
身分を問わず、茶代を払おうと払うまいと気にかけず、禅を説きながらの茶席はたちまち評判に。伊藤若冲や池大雅、与謝蕪村など、当時の文人画家たちは競うように売茶翁の肖像画を描き、その思想は江戸後期の京都の文化にも大きな影響を与えたと言われています。


注2) 「一茶壷」とは
売茶翁の詠んだ詩「売茶翁偶成」の中にも出てくる言葉で、後漢の費長房が市中で薬を売る老翁の壷に一緒に入ると、そこは仙境だったという「壷中の天地」の話になぞらえて売茶翁が目指した境地。


【関連画像】
・萬福寺大雄宝殿(重要文化財)
http://www.atpress.ne.jp/releases/47100/img_47100_1.jpg
萬福寺は1661年に中国僧、隠元隆琦(いんげんりゅうき)禅師によって開創された黄檗宗の大本山。煎茶道や中国式精進料理の普茶料理をはじめ、建築・美術などさまざまな分野で江戸期の文化に大きな影響をもたらしました。

・伊藤若冲筆 売茶翁図
http://www.atpress.ne.jp/releases/47100/img_47100_2.jpg
江戸中期、緑色の澄んだ煎茶が広く飲まれるようになったのは、今から約270年前、宇治の萬福寺で売茶翁と永谷宗圓が出会ったことがきっかけと言われています。今回の茶会では、煎茶道の歴史を紐解くとともに、売茶翁が拓いた境地「一茶壷」の世界を体感していただける、またとない機会となっています。

・永谷宗圓の絵(個人蔵)
http://www.atpress.ne.jp/releases/47100/img_47100_3.jpg


【萬福寺へのアクセスについて(manpukujimap)】
〒611-0011 京都府宇治市五ヶ庄三番割34
TEL:0774-32-3900
FAX:0774-32-6088

電車でお越しの場合
■JR奈良線「黄檗」下車 徒歩5分
■京阪宇治線「黄檗」駅下車 徒歩5分

お車でお越しの場合
■滋賀方面からお越しの場合
 …京滋バイパス「宇治東」ICから5分
■大阪方面からお越しの場合
 …京滋バイパス「宇治西」ICから10分

会場地図:
http://www.atpress.ne.jp/releases/47100/att_47100_2.pdf
※ 地図上矢印は駐車場および境内の入り口です。
※ 6月8日は、「ほていまつり」が開催されており、混雑が予想されます。境内見取り図( http://www.obakusan.or.jp/haikan/ )をご確認のうえ、お越しください。

プレスリリース添付資料

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