初期費用いらずの音楽アルバムリリース:「KiTbetter」を7月からサービス開始
韓国を中心にKiTalbum(キットアルバム)を開発・生産しているMUZLIVEが、7月25日から日本向けに新しいサービス「KiTbetter」をロンチングする。
2022年から韓国でベータサービスを始じめ、2023年には公式サービスを開始した受注生産型アルバム製作サービス(Album on demand)の「KiTbetter」はMUZLIVEの技術を駆使して作られた新しいアルバムの「KiTalbum」を手軽にリリースできるアーティスト向けのサービスのことだ。
音楽アルバムを製作する費用はもちろん最低発注数の設定もなく、どのアーティストでも簡単にフィジカルアルバムをリリースすることができる。韓国で初ロンチングした際には、100以上のインディーズアーティストたちが一斉にKiTalbumをリリースし、音楽市場に新しい風を巻き起こした。
韓国はもちろんのこと、最近はグローバル市場で大きな注目を集め、アメリカ・イギリスなどから1000組以上のアーティストがKiTbetterを通して自身のアルバムをリリースしている。特にイギリス・ドイツなどのヨーロッパや北アメリカを中心にリリースが続いている。今年に入っては英国オフィシャルアルバムチャートでトップを誇るバンド「Those Damn Crows」の4thアルバム「God Shaped Hole」や、ワーナーミュージックグループ傘下のライノレコード(Rhino Records)からストーン・テンプル・パイロッツ、アラニス・モリセット、The B-52’sなどのアーティストのアルバムがKiTbetterを通して発売された。
特に、世界有数の音楽市場規模を持つ日本はメジャーシーンだけでなく、インディーズアーティストの裾野も広く、ストリーミングも多く使われているが、実物の音楽パッケージを購入する割合も高く、アーティストにとっても事業者にとっても可能性の高い市場と言われている。
「KiTbetter」を提供するMUZLIVE社は諸事情によりフィジカルアルバムを作らなかったアーティストや、より新しいことにチャレンジしたいアーティスト等をターゲットにKiTbetterサービスを提供し、より高い収益率を還元したり、コミュニティーのようなマーケティングの場を提供したりするなどして音楽活動をサポートしていく予定だ。
■ MUZLIVEは2017年、自社開発のU-NFCを使ったスマートアルバム「KiTalbum」をリリース。以来、次世代のフィジカルアルバムとして世界的に注目を集めている。グローバルアーティストの参加も増え、今まで累計900万枚以上のアルバムを生産・サービスしてきた。また、英国オフィシャルチャート、ドイツのODC、オーストラリアのARIAチャートにもその販売数が集計されるなど、国際的な影響力を広げている。アメリカのビルボードや日本のオリコンとも協議を続けている。