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【岡山理科大学】富士登山の経験を生き生きと報告 富士山の魅力を読みとく基盤教育科目

調査・報告
2024年10月2日 16:30
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富士登山演習の成果について順番に報告する学生たち
富士登山演習の成果について順番に報告する学生たち

 富士山の自然や文化について登山を通して理解し、その魅力を学ぶ岡山理科大学の基盤教育科目「文化を読みとくB」と「自然を読みとく」の現地演習の報告会が10月1日、岡山理科大学C2号館であり、10人の学生たちが富士山での体験を生き生きと語りました。

 富士山五合目までを対象とした「文化を読みとくB(富士山の魅力)」は昨年度スタート。今年度は五合目から頂上までを対象にした「自然を読みとく(富士山の魅力)」が加わりました。現地演習は「文化を読みとくB」が9月3~5日、「自然を読みとく」は8月23~25日に行われました。
 今年は、864年による噴火で溶岩流上に形成された「青木ヶ原樹海」も訪れ、広大な原生林や溶岩洞穴などを目の当たりにしました。

 報告会では急激に気温が変化する富士山の天候、標高2,400~2,600㍍の森林限界をはじめ、溶岩でできた独特の地形、富士山に生息しているカヤクグリ、ルリビタキ、キビタキといった鳥類や高山植物など、自分の五感で感じ取った富士山の様子を、学生たちが生き生きと報告しました。また、青木ヶ原樹海は溶岩流上にあるため土壌が未発達で、倒木が多く、そこにまた新しい木が育つ「倒木更新」についても強く印象に残ったようでした。
 学生たちの口からは「一生の思い出になった」「また来年も行きたい」との声も聞かれました。

 報告会には授業を担当している、いずれも富士山登山ガイドの宮下竣吉客員教授、渡邉守さん、千代慧さんも出席して、発表を見守りました。
 宮下客員教授は総評で、「大切なのは富士登山で何を感じるか、ということ。それは心次第です。自然の偉大さを感じると謙虚になり、自分自身を発見するきっかけにもなります。この経験はこれからの人生のアドバンテージになります。皆さんは自分の付加価値を上げたはずです。自分の素晴らしさを再発見してほしい」と話し、全員に富士山登山証を手渡しました。

「大切なのは富士登山で何を感じるか、ということ」と話す宮下客員教授
「大切なのは富士登山で何を感じるか、ということ」と話す宮下客員教授

ここからは登山演習のさまざまな場面を紹介します(すべて渡邉守さん撮影)

青木ヶ原樹海の富士洞穴で
青木ヶ原樹海の富士洞穴で
五合目付近で記念撮影
五合目付近で記念撮影
六合目に向けて登山道を進みます
六合目に向けて登山道を進みます
六合目から七合目をめざして岩場を歩きます
六合目から七合目をめざして岩場を歩きます
八合目の山小屋で食事を取る学生たち
八合目の山小屋で食事を取る学生たち
やっとたどり着いた山頂の山小屋で一息
やっとたどり着いた山頂の山小屋で一息
富士山山頂に到着です
富士山山頂に到着です
山頂から見る風景は絶景です
山頂から見る風景は絶景です
八合目手前付近の下山風景
八合目手前付近の下山風景

すべての画像

富士登山演習の成果について順番に報告する学生たち
「大切なのは富士登山で何を感じるか、ということ」と話す宮下客員教授
青木ヶ原樹海の富士洞穴で
五合目付近で記念撮影
六合目に向けて登山道を進みます
六合目から七合目をめざして岩場を歩きます
八合目の山小屋で食事を取る学生たち
やっとたどり着いた山頂の山小屋で一息
富士山山頂に到着です
山頂から見る風景は絶景です
八合目手前付近の下山風景