【岡山理科大学】雲海発生のAI予報、週間で可能に ――備中松山城と三次盆地で運用開始

岡山理科大学生物地球学部の大橋唯太教授(局地気象学)=写真=の研究室が、備中松山城などを対象に2023年度から提供している「雲海AI予報」。これまで翌日の予報しか対応していませんでしたが、10月1日から週間予報となりました。
気象庁が公表している風速、気温、湿度、降水量の地上と上空の予測データを利用してAIが雲海の発生を予測するシステムで、これまで蓄積したデータなどを基にAIのモデルを拡張したことで、週間予報が可能になりました。
研究室のホームページには備中松山城と広島県・三次盆地の1週間分の雲海発生確率が掲載されています。また、こうした放射霧の予測とは別に局地風の「肱川あらし」(愛媛県大洲市)の予報も合わせて掲載。詳しくは下のQRコードから雲海AI予報サイトまで。


大橋教授は「週間予報を利用することで、観光客が傾向を読み取って旅行プランを立てやすくなるうえ、旅行会社もツアーが組みやすくなります。また地域の自治体にしても発生に合わせてキッチンカー、移動カフェを実施することも可能になります。大いに活用してほしいと思っています」と話しています。
問い合わせは
【研究】大橋研究室(086-256-9745、ohashi@ous.ac.jp)
【報道】企画広報課(086-256-8508、kikaku-koho@ous.ac.jp)