夏季特別展「蒔絵百花繚乱―江戸時代の名工とその系譜」7月15...

夏季特別展「蒔絵百花繚乱―江戸時代の名工とその系譜」 7月15日(土)より開催

200年、300年むかし、 日本にはこんなに豊かで楽しい蒔絵の時代があった!

MIHO MUSEUM(滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300  館長:熊倉功夫)は

2023年(令和 5 年)7月15日(土)から 8月20日(日)までの期間、

夏季特別展「蒔絵百花繚乱―江戸時代の名工とその系譜」を開催いたします。


開催主旨

日本の伝統工芸「蒔絵」。その伝統をさかのぼって行くと、こんなにも多彩で個性的な蒔絵の世界が広がっていました。そこには流行の最先端でいきいきと活動する蒔絵師の姿が見えてきます。

17世紀の後期、それまで一般には名を知られない存在であった蒔絵師たちは、京都の観光案内書『京羽二重』など出版物に住所と共に紹介され、やがて自らの名を作品に記し始めました。それまで、名を残さない工人であった蒔絵師たちが歴史の表舞台に登場したのです。町衆が台頭する18世紀以降、蒔絵を受容する層が増し、それに比例して蒔絵師の数も増えてゆきました。そして流行は競争を生み、技術面でも大きく底上げされ、多くの蒔絵師が名を上げる百花繚乱の時代を迎えたのです。

本展はこうした蒔絵師達の作品を、のちに各地の伝統へと繋がる彼らの系譜と共に紹介し、みなさんに伝統のバックボーンを知っていただくと共に、美しい蒔絵を求めた当時の日本人の心を、展示作品の中に感じていたければ幸いです。


開催概要

展覧会名:2023年夏季特別展「蒔絵百花繚乱―江戸時代の名工とその系譜」

英語タイトル:

Summer Special Exhibition  The Maki-e Masters: Their Edo-period Flowering

会 期: 2023年7月15日(土)~ 8月20日(日)

会 場: MIHO MUSEUM

    〒529-1814 滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300 

    TEL.0748-82-3411  URL: https://www.miho.jp

開館時間:午前10時~午後5時 【入館は午後4時まで】

休館日: 月曜日、7月18日(火) ※7月17日(月)は開館

入館料: 一般1300円、高・大生1000円、中学生以下 無料

      【20名以上の団体は各200円割引】

交 通: JR琵琶湖線「石山駅」より帝産バスMIHO MUSEUM行50分、

     お車で新名神「信楽IC」より約15分

主 催: MIHO MUSEUM、京都新聞

後 援: 滋賀県、滋賀県教育委員会、NHK大津放送局、BBCびわ湖放送、

     エフエム京都、帝産湖南交通

担当学芸員:桑原 康郎(MIHO MUSEUM学芸員)

展示総数: 182点 うち初公開 30点(予定)

       ※ 会期中、一部展示替えがあります。

展示構成: 

   第1章 蒔絵師の系譜 ―山本春正を例に

   第2章 御用蒔絵師 ―蒔絵師たちの源流

   第3章 蒔絵百花繚乱 ―京都・江戸における流行

   第4章 松平不昧公の蒔絵師

   第5章 明治維新 ―系譜は伝統へ


イベント&プログラム

ギャラリートーク:

   担当 桑原 康郎(本展担当学芸員)

   日程 7月22日(土)、29日(土)、8月5日(土)、12日(土)、19日(土)

   時間 13:30~14:30

   定員 20名

   参加費 無料(入館料要)

   場所 美術館棟エントランスホール集合

講演会:

   演題 「蒔絵鑑賞と蒔絵師研究の愉しみ」

      講師 高尾 曜(たかお よう)

      独立行政法人日本芸術文化振興会 国立能楽堂

      事業推進課主任専門員 兼 調査資料係長

   日程 7月23日(日)

   時間 13:30~15:00

   定員 100名 ※当日、美術館棟受付にて整理券配布

   参加費 無料(入館料要)

   場所 美術館棟南館レクチャーホール


代表作品

花鳥蒔絵正月揃 原羊遊斎作 酒井抱一下絵 江戸時代 19世紀

MIHO MUSEUM蔵


芦鶴蒔絵硯箱 伝後水尾天皇所用 江戸時代 17世紀 泉湧寺蔵


梨花精衛蒔絵印籠 飯塚桃葉作 江戸時代 18世紀 個人蔵


MIHO MUSEUMについて

■ 自然・建築・美術品が調和した桃源郷

MIHO MUSEUMは1997年11月に琵琶湖の南、信楽の山中に誕生しました。建築設計は、パリ・ルーヴル美術館のガラスのピラミッドを設計したことで知られるI.M.ペイ。

枝垂れ桜のプロムナードを通り、銀色に輝くトンネルをくぐると、吊り橋の向こうに美術館棟が現れる設計は、中国詩に描かれた桃の花に導かれ洞窟を抜けた先に現れる楽園「桃源郷」をテーマにしています。

美術館棟は、建築容積の80%以上を地中に埋設し、建物の上にも自然を復元しています。

フランス語版のミシュランガイドで「必ず訪れるべき場所」として三ツ星を獲得しており、2017年には世界的ブランドのファッションショーの舞台ともなりました。

美術館棟へ続くトンネルに、枝垂れ桜のピンクが映り込み輝く様子は絶景です。新緑が反射する緑のトンネル、春分・秋分頃に夕日に染まる黄金のトンネルなど、季節ごとに多くのファンが訪れます。  

美術館棟エントランス

新緑に染まるトンネル


■ コレクション・常設展示・特別展

所蔵品は、エジプト、ギリシア・ローマ、西アジア、中央アジア、南アジア、中国、朝鮮、古代アメリカなどの古代美術と、仏教美術、茶道美術をはじめ、絵画、漆工、陶磁器などの日本古美術をあわせて約3,000件からなります。

北館では、季節により国内外からの出陳を加えて、開館ごとにテーマ性を持った特別展を開催しています。

南館では、エジプト、西アジア、南アジア、中国・西域の4つのギャラリーで古代美術の名宝を展示しています。

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