【北海道 東川町】第2回「隈研吾 & 東川町」KAGUデザインコンペ各賞が決定! 台湾チームが隈研吾賞(最優秀賞)を受賞

優秀賞3作品、佳作6作品(うち特別賞1作)も決定。隈氏「家具の概念を超える新しいアイディアやチャレンジに満ちた作品ばかり」

写真文化首都「写真の町」東川町が、建築家隈研吾氏とともに実施する第2回『「隈研吾&東川町」KAGUデザインコンペ』の各賞が6月26日に決定しました。最優秀賞である「隈研吾賞」を受賞したのは、台湾の王品淮(ワン・ピンホワイ)さん・丁羿鈞(ディン・イージン)さん(共同制作)となりました。
審査委員長隈研吾氏(左)と、最優秀賞を受賞した王品淮(ワン・ピンホワイ)さん・丁羿鈞(ディン・イージン)さん
審査委員長隈研吾氏(左)と、最優秀賞を受賞した王品淮(ワン・ピンホワイ)さん・丁羿鈞(ディン・イージン)さん
昨年に続き第2回目の開催となる『「隈研吾&東川町」KAGUデザインコンペ』の各賞が6月26日に北海道東川町にて開催された表彰式にて発表、授与されました。
最優秀賞となる隈研吾賞は台湾の王品淮(ワン・ピンホワイ)さん・丁羿鈞(ディン・イージン)さん(共同制作)が受賞。優秀賞には、幾本聖申さん(日本)、トビーアス・ポールソンさん(スウェーデン)、チョン・ミヌさん(韓国)の3作品が受賞しました。また、佳作6作品のうち、特に審査員の印象に残った作品として小西なずなさん(日本)が特別賞を受賞しました。
コンペは、KAGUのある豊かな(丁寧な)暮らしを育み、建築と家具が育む新たなライフスタイルの発信を目指し、世界中の30歳以下の学生を対象に実施。今回のテーマは「自由なテーブル」で、23国地域より581件(エントリー:37国地域より1,588件)の提出をいただきました。
東川町複合交流施設せんとぴゅあⅠにて開催された表彰式には、隈研吾審査委員長を筆頭とする審査員をはじめ、5月に発表された入選作品10作品の提出者12名全員(日本、韓国、台湾、スウェーデン、ブラジル)が参加して実施されました。
入選作品10作品の作家たち(計12名)の集合写真。本コンペは、国境を越えた若手人材交流・育成の場を目指している
入選作品10作品の作家たち(計12名)の集合写真。本コンペは、国境を越えた若手人材交流・育成の場を目指している

受賞者コメント

王 品淮(ワン・ピンホワイ)さん

まず主催者の皆様に深く感謝を申し上げます。また、審査員の皆様はじめ多くの方が今回のコンペの実現に尽力いただいたことに対しても感謝しています。
今回このコンペに参加できたことを大変光栄に思います。たくさんの学びを得て、良い成績を収めることができました。同じ産業界の若いデザイナー達にも、この盛大なコンペに参加してほしいと願っています。今後、この産業のさらなる革新のために力を捧げたいと思います。

丁 羿鈞(ディン・イージン)さん

世界中に様々な賞とコンペがあるなか、この国際的なコンペに参加し、隈研吾賞を受賞できたことを大変光栄に思います。今回の受賞を励みに、この世界で活躍していきたいと思います。
そして、このコンペに参加されたすべての皆さんにもエールを送りたいと思います。誰もが皆、素晴らしいデザイナーです。
この業界で邁進し続けるため、来年もし可能であれば、またこのKAGUデザインコンペに参加し、また他のコンペにもチャレンジしてみたいと思います。
新しいデザインの世界は、若者の絶え間ない努力を通して進歩を実現しつつあります。我々も進歩し続けており、今後さらなる高みを目指し、努力していきたいと思います。みなさんの益々のご活躍、未来のデザインの益々の進化を心より期待します。
隈研吾賞(最優秀賞)受賞作品
隈研吾賞(最優秀賞)受賞作品

審査委員長 隈研吾氏コメント

第2回目となる「隈研吾&東川町」KAGUデザインコンペの、隈研吾賞(最優秀賞)1作品と優秀賞3作品が決まりました。今回のテーマは「自由なテーブル」でした。今はライフスタイルが大きく変わり、世の中が大きく変わっている時期にそのような時代の空気を反映した自由なテーブルの案が出てきたらいいなと思いこのテーマを選びました。本当に自由な作品がたくさんでてきました。

隈研吾賞(最優秀賞)について

隈研吾賞(最優秀賞)はワン・ピンホワイさん、ディン・イージンさん(台湾)の作品です。これは、柔構造のテーブルです。普通のテーブルは固いのですが、このテーブルは柔らかくて、重さを載せたり、人が乗ったりすると安定するという非常に新しい考え方のテーブルです。天板も折りたたみ式になっていて、折りたたんで現場で組み立てることができるし、この革のひもを使って組み立てる、その組み立て方もとても楽しいテーブルで今回のテーマである「自由なテーブル」にぴったりのものが選ばれました。

優秀賞について

優秀賞は、幾本聖申さん(日本)の作品で、角度が変わる起き上がりこぼしのようなテーブル。トビーアス・ポールソンさん(スウェーデン)の作品で、微妙に角度が変わっているので円形に並べることもまっすぐに並べることも、いろいろな並べ方ができる完成度の高いスタッカブルなテーブル。韓国のチョン・ミヌさんの作品で、天板と足が組み立て式で長さが自由に変わり、いろいろな使い方ができる、審査員が「マルバツ」というあだ名をつけたテーブルの3作品です。
どれも今までの家具の概念を超えるような新しいアイディアやチャレンジに満ちたもので、これが実際にできた姿を見るのがとても楽しみです。この東川の町から新しい発想のテーブルが生まれたということで皆さんもぜひ今後も東川のKAGUコンペ、それから東川というまちに注目していただきたいと思います。

第2回「隈研吾 & 東川町」KAGUデザインコンペ開催概要

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