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    株式会社日本能率協会総合研究所

    高齢者向け施設へ入居意欲のある高齢者は、 生活を楽しむ“きもち”が強い  高齢者向け施設への入居意欲から高齢者の価値観を探る

    調査・報告
    2022年6月23日 10:15

    株式会社日本能率協会総合研究所(東京都港区・代表取締役社長:譲原 正昭)は、60~90歳の高齢者を対象として「高齢者の“きもち”」をテーマとした自主企画調査を実施しました。この調査では、加齢とともに変化する高齢者の「きもち・考え」や「楽しさ・喜び」といった意識を定量的に把握することを目的としました。本調査レポートは有償にて販売していますので、詳細は最下段をご参照ください。

    今回は「高齢者“きもち”調査2021年」の調査結果より、高齢者向け施設への入居意欲の視点から、「今後のくらし方」「楽しさ・喜び」などの“きもち”がわかる結果を一部抜粋してご案内いたします。



    ■調査結果のご紹介

    【調査結果1】

    60~90歳男女の6割半が「自分ひとりでは生活が困難になったとき」に高齢者向け施設へ入居を考える

    高齢者向け施設への入居きっかけ・タイミングについて、60~90歳男女の6割半が「自分ひとりでは生活が困難になったとき」を挙げた。男女ともに60代後半で7割を超えて最も高くなる。

    また、男性は女性と比べて「配偶者と死別したとき」を挙げる割合が高く、80代前半は3割を超える。対して女性は60代前半以外を除いたすべての年齢層で、1割を下回る。なお、60~90歳男女の約2割は「高齢者向け施設には入りたくない」と考えており、男女ともに年齢が上がるにつれて緩やかにその傾向が強まる。


    【調査結果2】

    高齢者向け施設を選ぶ際に重視すること1位は「医療サービスが受けられること」

    高齢者向け施設を選ぶ際に重視することは「医療サービスが受けられること」が最も高く、次いで「自由に過ごす時間が確保されていること」であった。男女で比較すると、男性は年齢があがるにつれて、項目によらず全体的に重視する割合が高まる傾向にあるが、女性は男性とは対照的に、年齢が上がると全体的に重視する割合が低下する傾向があった。特に顕著なのは、「自由に過ごす時間が確保されていること」「住環境が充実していること」の2つで、「自由に過ごす時間が確保されていること」は70代前半では8割に近いが、80代後半では5割強となる。「住環境が充実していること」は女性60代後半では6割半だが80代後半では3割半と大きく低下する。年齢によって重視することが大きく異なることがわかる。


    【調査結果3】

    約4割は、入居を希望する高齢者向け施設について「わからない・今は決められない」

    現時点での入居を考えている・希望している高齢者向け施設の種類を確認したところ、約4割は「わからない・今は決められない」と回答した。民間施設で最も高いのは「介護付き有料老人ホーム」で27.0%、公的施設で最も高いのは「特別養護老人ホーム(特養)」27.2%という結果だった。


    【調査結果4】

    高齢者向け施設へ入居意欲がある人は、今後のくらしについて様々検討する傾向が高い

    高齢者向け施設への入居意欲がある人とない人とでは、入居意欲のある人のほうが、今後のくらしについて検討する必要性を高く感じていた。「老後の住まいや身の振り方について家族と相談する必要を感じている」「将来に向けた資産整理が必要だと感じている」「エンディングノートを書く必要性を感じている」「自分自身の死後の様々な処理について家族と話し合う必要性を感じている」いずれの考えでも高齢者向け施設への入居意欲がない人と比べて、入居意欲がある人は10ポイント以上高い。


    【調査結果5】

    高齢者向け施設へ入居意欲がある人は、「楽しさ・喜び」を感じる傾向が強い

    52の事柄に対して、「楽しさ・喜び」を感じる程度をそれぞれ回答してもらったところ、高齢者向け施設への入居意欲がある人とない人とで違いが見られた。入居意欲がある人の「楽しさ・喜び」を感じる割合は、52項目中51項目において入居意欲がない人の割合を上回る結果となった。特に10ポイント前後と顕著に高かったのは、「ヨガ・体操をしているとき」「繁華街やウィンドウショッピングをしているとき」「オンラインやTV電話で家族や友人とおしゃべりしているとき」「海外旅行で観光しているとき」だった。

    高齢者向け施設へ入居意欲がある人は、「楽しさ・喜び」を感じる割合が高く、前向きに日々の生活を楽しんでいる様子がうかがえる。また、高齢者向け施設を選ぶ際の重視点上位に「自由な時間」や「住環境」が挙げられていることと関連付けて考察すると、入居意欲がある人は医療面の充実はもちろんのこと、アクティブで楽しい生活を送る場としても高齢者向け施設を捉えている可能性がある。



    ■調査概要

    調査名 : 高齢者6090レポートシリーズ

          高齢者“きもち”調査2021年

          https://www.jmar.biz/report2/6090feelings_2021/

          ※ 今回のリリースでは、上記調査の中に収録されている調査結果の

           一部を抜粋してご紹介致します。

    調査期間: 2021年10月15日(金)~2021年10月28日(木)

    調査対象: 日本能率協会総合研究所が保有する「高齢者6090リサーチモニター」

          (全国に居住する60歳から90歳までの男女)

    調査方法: 郵送調査

    回答者数: 2,500名(配布数4,000名、回収率62.5%)

          性別・年齢・エリアに基づき母集団人口構成比に準拠して回収



    【調査結果1】

    60~90歳男女の6割半が「自分ひとりでは生活が困難になったとき」に高齢者向け施設へ入居を考える

    高齢者向け施設への入居きっかけ・タイミングについて、60~90歳男女の6割半が「自分ひとりでは生活が困難になったとき」を挙げた。男女ともに60代後半で7割を超えて最も高くなる。

    また、男性は女性と比べて「配偶者と死別したとき」を挙げる割合が高く、80代前半は3割を超える。対して女性は60代前半以外を除いたすべての年齢層で、1割を下回る。なお、60~90歳男女の約2割は「高齢者向け施設には入りたくない」と考えており、男女ともに年齢が上がるにつれて緩やかにその傾向が強まる。男性は、80代後半でその傾向が特に強くなるが、女性は80代後半で低下を見せる。


    Q. 「高齢者向け施設」についておうかがいします。

    あなたが「高齢者向け施設」へ入居するきっかけやタイミングとしてあてはまるものをお答えください。(複数回答)


    図表1


    【調査結果2】

    高齢者向け施設を選ぶ際に重視すること1位は「医療サービスが受けられること」

    高齢者向け施設を選ぶ際に重視することは「医療サービスが受けられること」が最も高く、次いで「自由に過ごす時間が確保されていること」であった。男女で比較すると、男性は年齢があがるにつれて、項目によらず全体的に重視する割合が高まる傾向にあるが、女性は男性とは対照的に、年齢が上がると全体的に重視する割合が低下する傾向があった。特に顕著なのは、「自由に過ごす時間が確保されていること」「住環境が充実していること」の2つで、「自由に過ごす時間が確保されていること」は70代前半では8割に近いが、80代後半では5割強となる。「住環境が充実していること」は女性60代後半では6割半だが80代後半では3割半と大きく低下する。年齢によって重視することが大きく異なることがわかる。


    Q. あなたが「高齢者向け施設」を選ぶ場合、重視する(であろう)ことをお答えください。(複数回答)

    ※「高齢者向け施設」に入りたくない方も入らざるを得ない状況を想定してお答えください。


    図表2


    【調査結果3】

    約4割は、入居を希望する高齢者向け施設について「わからない・今は決められない」

    現時点での入居を考えている・希望している高齢者向け施設の種類を確認したところ、約4割は「わからない・今は決められない」と回答した。民間施設で最も高いのは「介護付き有料老人ホーム」で27.0%

    、公的施設で最も高いのは「特別養護老人ホーム(特養)」27.2%という結果だった。


    Q. 現時点であなたが考えている・希望している「高齢者向け施設」の種類をお答えください。(複数回答)※「高齢者向け施設」に入りたくない方も入らざるを得ない状況を想定してお答えください。


    図表3


    【調査結果4】

    高齢者向け施設へ入居意欲がある人は、今後のくらしについて様々検討する傾向が高い

    高齢者向け施設への入居意欲がある人とない人とでは、入居意欲のある人のほうが、今後のくらしについて検討する必要性を高く感じていた。「老後の住まいや身の振り方について家族と相談する必要を感じている」「将来に向けた資産整理が必要だと感じている」「エンディングノートを書く必要性を感じている」「自分自身の死後の様々な処理について家族と話し合う必要性を感じている」いずれの考えでも高齢者向け施設への入居意欲がない人と比べて、入居意欲がある人は10ポイント以上高い。


    Q. 現在のあなたにあてはまる程度をお答えください。(単一回答)


    図表4


    【調査結果5】

    高齢者向け施設へ入居意欲がある人は、「楽しさ・喜び」を感じる傾向が強い

    52の事柄に対して、「楽しさ・喜び」を感じる程度をそれぞれ回答してもらったところ、高齢者向け施設への入居意欲がある人とない人とで違いが見られた。入居意欲がある人の「楽しさ・喜び」を感じる割合は、52項目中51項目において入居意欲がない人の割合を上回る結果となった。特に10ポイント前後と顕著に高かったのは、「ヨガ・体操をしているとき」「繁華街やウィンドウショッピングをしているとき」「オンラインやTV電話で家族や友人とおしゃべりしているとき」「海外旅行で観光しているとき」だった。

    高齢者向け施設へ入居意欲がある人は、「楽しさ・喜び」を感じる割合が高く、前向きに日々の生活を楽しんでいる様子がうかがえる。また、高齢者向け施設を選ぶ際の重視点上位に「自由な時間」や「住環境」が挙げられていることと関連付けて考察すると、入居意欲がある人は医療面の充実はもちろんのこと、アクティブで楽しい生活を送る場としても高齢者向け施設を捉えている可能性がある。


    Q. 次の事柄について、あなたはどの程度「楽しさ・喜び」を感じますか。(単一回答)


    図表5


    ― 本レポートについて ―

    今回のリリースでご紹介した「高齢者6090レポートシリーズ高齢者“きもち”調査2021年」は有償にて販売しています。本リリースではご紹介できなかった「きもち・考え」や「楽しさ・喜び」も、有償版では多数掲載しています。詳しくは下記までお問い合わせくださいますよう、お願い申し上げます。

    ※本リリースに関するお問い合わせにつきましても、下記までお願い申し上げます。



    【レポート販売のご案内】

    ■アウトプット

    【高齢者6090レポートシリーズ 高齢者“きもち”調査2021年】

    (1)調査報告書(PDFデータ):2021年12月末発行

    (2)集計データ(CD-ROM):クロス集計表一式

    ◆集計表にないクロス集計をご希望の際は、オーダーメイド集計にて承ります。

    【都度お見積りさせていただきます】

    ◆ローデータ(Excelファイル)は別売りとなります。

    【一式15万円(税別)】


    ※当社は、本調査をご購入いただいた企業(法人・個人)以外には、成果物を提供いたしません。ただし、本調査を告知するための限定的な利用、及び発刊から一定期間経過後はこの限りではありません。

    ※本調査の成果物のご利用はご購入いただいた企業(法人・個人)の内部でのご利用のみに限らせていただきます。



    ■調査購入のご案内

    ・定価550,000円(税別)

    ・MDBメンバー価格525,000円(税別)



    【お問い合せ先】

    株式会社日本能率協会総合研究所 経営・マーケティング研究部

    〒105-0011 東京都港区芝公園3-1-22

    担当 : 山口 荒木

    TEL : 03-3578-7607

    Email: info_mlmc@jmar.co.jp


    本件引用の際は、お手数ですが、上記あて掲載紙をご送付ください。

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