『鬼滅の刃』無限列車編 の 折れない心をつくる言葉『「鬼滅の...

『鬼滅の刃』無限列車編 の 折れない心をつくる言葉『「鬼滅の刃」の折れない心をつくる言葉』より、無限列車編の名シーンから3つの名言をご紹介いたします。

 昨年大ヒットした映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が9月24日にテレビ初放送され、現在アニメ「鬼滅の刃 無限列車編」が放送中です。
 
 舞台は、短期間のうちに多くの乗客が消息不明になるという無限列車。修行を終えた炭治郎、禰豆子、善逸、伊之助らは、炎柱の煉獄杏寿郎とともに無限列車に潜入し、鬼たちと果敢に戦います。後輩たちを守るために上弦の鬼「猗窩座(あかざ)」と必死に戦った煉獄の姿には、心打たれた人も多いのではないのでしょうか。今回は、『「鬼滅の刃」の折れない心をつくる言葉』(あさ出版)より、無限列車編の名シーンから3つの名言をご紹介いたします。

「俺は俺の責務を全うする!!ここにいる者は誰も死なせない!!」

(煉獄杏寿郎/第64話「上弦の力・柱の力」 )

 負傷している炭治郎や伊之助たちを守るために、鬼の上弦の参・猗窩座と激しい死闘を繰り広げる煉獄。次々と技を繰り出すも、距離を取られてなかなか攻撃を与えることができません。猗窩座へと近づき至近距離で炎の呼吸・玖ノ型「煉獄」を繰り出しますが、差は歴然で、左目や肋骨、内臓が傷つくほどの深手を負ってしまいます。これは「どう足掻いても人間では鬼に勝てない」と言われながらも、闘気を燃やし、猗窩座へ返した煉獄の言葉です。

 家庭、職場など、誰もがいくつも責務を背負っています。では、なぜその責務を背負うことを決めたのでしょうか。

 自主的に背負った責務もあれば、何かがきっかけで背負った、もしくは背負わされた責務もあると思います。
 背負う責務が大きければ大きいほど、あなた自身を圧迫することもあるでしょうでしょう。

 しかし、大切なのは責務の大きさではありません。大切なのは、誰のために、どのように向き合い行動するかといった、1つひとつの責務に対する己の行動です。

 煉獄は炭治郎たちを守ることを、責務としてとらえています。
 それを十分理解していたからこそ、極限の状態にもかかわらず、自ら敵の至近距離まで近づき、渾身の一撃を与えることができたのでしょう。誰かを守りたいという気持ちからは、圧倒的な力が生まれるのです。

 責務を全うしたいと思いながらも、責務が重いと嘆きたい人も多いでしょう。自ら進んで引き受けた場合でもプレッシャーを感じることがありますし、それが自分の意思ではなく、誰かに背負わされたものであれば、なおさらです。

 責務は誰のためのものなのか、どう責務を全うすることが自分にとって正しいのか。プレッシャーを感じて嘆きたくなったときは、もう一度その理由や方法を徹底的に考えてみることが必要です。
自分の行動する理由が理解できたとき、さらに一歩前へ踏み出す力が生まれているはずです。

「己の心の弱さや不甲斐なさにどれだけ打ちのめされようと 心を燃やせ 歯を喰いしばって前を向け」

(煉獄杏寿郎/第66話「黎明に散る」)

 鬼の上弦の参・猗窩座との壮絶な戦いの後、煉獄は、炭治郎、伊之助、善逸に向けて、家族への想い、柱としての責任や3人への期待を託そうと語り始めます。これは煉獄が最後まで後輩たちを気づかい、自分の死を踏み台にしても鬼を倒すために前に進むことを伝えたときの言葉です。

 人生において、誰でも大きな失敗や挫折を経験したことがあるでしょう。いま何か大きな失敗や挫折をして、そこから這い上がろうとしている人もいるかもしれません。自分自身の弱さや不甲斐なさに憤りや怒りを感じているかもしれませんし、自分を責めている人もいるかもしれません。

 では、そんなつらい状況から這い上がるためには何が必要なのでしょうか。
それは、自分を奮い立たせ、歯を喰いしばって立ち上がる力を生み出すことです。そして、立ち上がったら、倒れないように踏ん張りながら、一歩一歩前へ進むことです。

 苦しい時間が続くと、自分がちっぽけな存在、苦しんでいるのがまるで自分だけのように感じ、孤独感に苛まれることもあります。でも、それはみんな同じです。誰もが何らかの苦しみを抱えています。しかし、周りからはそうは見えないものです。

 いまは1人かもしれませんが、永遠に1人ではありません。歩みを進めるその先には、同じ思いを抱えた人やあなたを必要としてくれる人がいるはずです。

 だから、苦しいときほど前を向き、一歩踏み出す。
 つらさに寄り添って、いっしょに前に進んでくれる人が現れるまでは、どれだけ打ちのめされようと立ち上がって前を向き、目指すべきところへと歩みを止めないでください。
 煉獄が炭治郎たちと出会い、この言葉を伝えたのも、偶然ではありません。炭治郎たちが歩みを止めず、前を向いて進んできたからこそ生まれた言葉です。
 動き出せば、さまざまな出会いがあります。その出会いこそが、挫折を乗り越えていく強さになるのです。

「悔しいなぁ 何か一つできるようになっても またすぐ目の前に分厚い壁があるんだ」

(竈門炭治郎/ 第66話「黎明に散る」)

 鬼の上弦の参・猗窩座との戦いの後、最期は「柱ならば後輩の盾たてとなるのは当然だ (中略) 若い芽は摘つませない」という後輩想いの言葉と、「今度は君たちが鬼殺隊を支える柱となるのだ 俺は信じる 君たちを信じる」という言葉で後輩を鼓舞しました。はたすべきことを全うした煉獄を目の前に、自分の力不足を突きつけられ、煉獄のように誰かを守ることができるのだろうかと不安を募らせる炭治郎の言葉です。

 あなたには憧れていたり、尊敬していたりする人はいますか。
 小さい体で大きな敵を倒すことができる、人間離れした神技を次々と披露する、ほかの人を寄せつけない圧倒的な能力を持っているマンガの登場人物や、本や雑誌、テレビなどで見た人。あるいは、出会った人を一瞬で虜にするような魅力がある先輩や知人。「自分も同じようになりたい……」と思って努力したことはあると思います。

 はじめはおぼつかない足取りで、一歩一歩、おそるおそるその人のいる世界へと足を踏み入れていく。
 ところが、やっと、少しは上達してきたかな……というところにたどり着いたと思ったら、いともあっさりと誰かが自分を抜き去ってゆく。打ち込めば打ち込むほど、上達すればするほど、そうしたことの繰り返しです。

 でも、あなたが尊敬するその人も、同じ道を歩んできたはずです。はじめから頂点にいたわけではありません。何度も何度も敗れて、そのたびに悔し涙を流し、目の前に立ちはだかる分厚い壁を1つひとつ乗り越えて、いまの場所へと上りつめたのです。

 どれだけ強い思いがあっても、才能・性質・身分がふさわしくなければ、期待されるような結果をのこすことはできません。理想像と現在のあなたにはへだたりがあり、挫折しそうになるかもしれません。でも、あきらめたらそこで終わりです。
 「悔しい」という気持ちが強いのは、それだけあなたが本気だからです。その気持ちを前に進むエネルギーに変えましょう。想いを胸に抱きながら、少しずつ前進するのです。前へ進み続けることこそが、憧れの人へ近づく最短距離なのです。

※書評・著者インタビュー、専門家出演等のご検討をいただけましたら幸いです。

【著者プロフィール】 藤寺 郁光 (ふじでら・くにみつ)

carta代表。
漫画、アニメ、アイドルの分野と、ビジネスとのかかわりについてWeb媒体を中心に執筆。
同時に、企業向けの漫画の編集、コンテンツ関連のコンサルティング、プランニング も行っている。

【本の紹介】「鬼滅の刃」の折れない心をつくる言葉

表紙
表紙
タイトル: 「鬼滅の刃」の折れない心をつくる言葉
著者:藤寺郁光 著 発売日:2020/8/8
定価:1,430円(10%税込) ISBN:978-4866672175

【目次】
第一章 感情を動かす
第二章 自分を信じる
第三章 あきらめない
第四章 強くなる
第五章 仲間を想う
http://www.asa21.com/book/b516360.html

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