工場の稼働率「混んでいる」が過半数に コロナ禍になり約1年、...

工場の稼働率「混んでいる」が過半数に  コロナ禍になり約1年、景況感かなり改善

~第四回景況感アンケート、教育・研修についての調査も実施~

製造業の会員企業約1万8,000社と国内最大級の受発注サイト「エミダス」を運営する株式会社NCネットワーク(本社:東京都台東区、代表取締役社長:内原 康雄)は、会員の中小企業を対象に、4回目となる景況感を伺うアンケートを実施。2021年3月19日~4月2日にウェブ上で行い、国内で259件の回答を得ました。なお、前回に引き続きNCネットワークの海外拠点(中国、タイ、ベトナム)でも同時調査を行いました。


回答結果によると、工場の稼働率は「かなり混んでいる」「比較的混んでいる」と答えた企業が前回よりも20%以上増加し、過半数を超えました。また、受注予測は「減少」を見込んでいる企業が約30%で、前回の調査よりも約10%減り、さらに「増加」を見込んでいる企業が約5%増えたことから、新型コロナウイルスの感染が拡大して約1年、かなり景況感は改善したといえます。一方、受注予測を「-30%の減少」と回答した企業は継続して10%であることから、企業間格差の拡大が懸念されます。業界ごとの景況感は、前回に引き続き半導体、自動車、医療が好調で、工作機械、自動車、航空・宇宙が不調。自動車は好不調双方に分かれ、部品ごとで好不調の差が広がる傾向が考えられます。


工場の稼働状況


さらに、中小製造業において解決したい課題である「教育・研修」について調査を実施しました。回答結果によると、半数以上の企業が20~40代の若年層や中堅層における専門的な技術力の向上に課題を感じています。また、研修の実施状況については、実施していない企業が50%以上、実施しているものの課題を感じている企業が約20%で、「コロナの影響で実施のタイミングが合わない」「研修後のフォローができない」「社内の指導力不足」など、実施後の課題だけではなく、研修を実施する以前に様々なハードルを抱えていることがわかりました。


NCネットワークは今後も新型コロナウイルスの影響を受ける中小製造業の課題解決のため、積極的に情報を収集し公開してまいります。今回の教育・研修に関する調査では、多くの中小製造業が研修を実施できておらず、また、実施しても課題を抱えていることがわかりました。一方、社員一人一人にお金をかけ、段階的に研修を実施している企業も一定層いるため、今後教育に力を入れている企業に対し具体的な事例や効果などを調査するとともに、WEBを使った交流会を積極的に開催することで、情報を共有する場を作り、中小製造業における人材教育の課題解決に寄与してまいります。



■過去のアンケート結果

第1回(2020年6月実施)

https://corporate.nc-net.com/2020/07/09/keikyoukan/

第2回(2020年10月実施)

https://corporate.nc-net.com/2020/10/15/questionnaire-2/

第3回(2020年12月実施)

https://corporate.nc-net.com/2021/01/27/keikyokan03/



【調査概要】

主体  :株式会社NCネットワーク

期間  :2021年3月19日~4月2日 WEBによる調査

対象者 :エミダス会員企業の経営者

回答件数:259件



【調査結果】

<総評>

工場稼働・受注状況、好不調業界ともに、昨年12月の前回調査と比べ大きく改善。

稼働については、混んでいると回答した企業が60%近くとなった。(前回38%)

受注においては、今後の予測を減少傾向と回答した企業は約30%(前回40%)となったことで、コロナをきっかけとした受注減少は一旦下げ止まりの傾向となっている。

ただし、企業別にみると好不調の回答が連続的になっており、企業間格差の拡大が懸念される。


好不調業界については、順位は前回調査と大きく変わらないが、不調の回答数が全体的に減少。自動車は引き続き好不調双方に分かれるが、カーボンニュートラルに向けた動向や電子化の加速による部品単位の調査分析を今後行う必要がある。


今回も、前回に引き続き「人材」における「教育・研修」について詳細調査を行った。具体的な研修を行っていない企業が50%を超えた結果となったが、積極的な研修活動を行っている企業の具体的事例や課題について多くの回答を得ており、今後の計画策定などの参考にしていただきたい。


※以下アンケート結果は一部抜粋(全結果は回答者のみに公開)


Q1 工場の稼働状況

「かなり混んでいる」「比較的混んでいる」の合計は前回比約20%以上アップ。

合計約58%と半数を超えた(前回:38%)。

工場の稼働状況


Q2 直近の受注及び予測

受注予測における減少傾向は約30%(前回比-10%)増加傾向は約35%(前回比+5%)。

全体的に復調傾向にあるが、引き続き【-30%以上の減少】と回答した企業が前回同様横ばいとなっており、企業間の格差が継続している状況。

直近の受注及び予測


<景況感>

前回に続き、半導体・自動車・医療が好調業界TOP3を占めた。

自動車業界においては「不調」と回答する企業が引き続き多いことから、カーボンニュートラルに向けた動きや、電子化の加速を踏まえ、部品細目毎の差がより大きくなる傾向が考えられる。

好調な業界と不調な業界(上位3位)


【人材に関する調査について】

前回に続き「人材」をテーマとし「教育・研修」についての課題や取り組み状況を調査した。

半数以上の企業が20代~40代の若手・中堅社員の技術力向上について課題を掲げている。

年齢層毎においては特に若手を中心にデジタル化への対応など、具体的課題の回答を得たが、半数以上の企業が様々な課題で実施できていないと回答。

一方で費用をかけて研修を行っている企業もあり、今後それらの具体的な事例や効果についても調査し、共有してきたい。


Q7 どのような人材の育成を特に強化したいと考えていますか?(回答数: 259)

育成を強化したい人材


Q8 Q7で選択した「特に育成強化したい人材」に対し、具体的にどのような内容を強化したいと考えていますか? 複数お選びいただけます。(回答数:259)

強化したい内容


Q9 強化が必要だと思う人材について、そのように考える理由をお答えください。

※回答結果は回答いただいた方のみに公開いたします。


Q10 現在、既に実施している研修はありますか?(回答数:259)

実施している研修があるかどうか


Q11 Q10で「ある」と選択した方へ、外部・社内でどんな研修を実施していますか。

※回答結果は回答いただいた方のみに公開いたします。


Q12 Q10で「あるが課題を抱えている」と選択した方へ、外部・社内でどんな課題をかかえていますか。

※回答結果は回答いただいた方のみに公開いたします。


Q13 既に社員教育を実施している会社にお尋ねします。社員教育(OFFJT)で一人当たりに費やす年間の費用(予算)を教えてください。(回答数:259)

社員教育にかける一人当たりの年間の費用



【アンケート回答者属性】

従業員規模

業種



<NCネットワークの概要>

会社名 : 株式会社NCネットワーク

所在地 : 東京都台東区柳橋1丁目4-4 ツイントラスビル8階

代表者 : 代表取締役社長 内原康雄

資本金 : 100,000,000円

事業内容: EMIDAS工場検索エンジンなど製造業向け情報サイト運営、及び、

      中小製造業のHP・動画制作、展示会等の広報支援、海外進出・

      ビジネスマッチング、外国人人材採用など経営支援全般

URL   : https://www.nc-net.or.jp/

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