大津市内および比叡山における2020年度MaaS実証実験の結...

大津市内および比叡山における2020年度MaaS実証実験の結果について

○MaaSアプリ「ことことなび」のダウンロード数は2,063件 〇デジタル乗車券の合計販売枚数は1,095枚で「ことこと 比叡山周遊」が好調

 大津市(市長:佐藤 健司)、京阪ホールディングス株式会社(本社:大阪市中央区、社長:石丸 昌宏)と京阪バス株式会社(本社:京都市南区、社長:鈴木 一也)、日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、社長:平岡 昭良)は、大津市内および比叡山においてMaaS(Mobility as a Service)実証実験を2020年10月16日(金)から同年12月6日(日)まで実施しました。今般、その結果についてお知らせします。

 結果は、MaaSアプリ「ことことなび」のダウンロード数は2,063件、デジタル乗車券の販売枚数が1,095枚となりました。全体としては新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けたものの、大津市内・比叡山一帯を周遊できるデジタル乗車券「ことこと  比叡山周遊」については紅葉スポットや比叡山延暦寺のイベント情報とのアプリ内連携を強化した結果、利用枚数が昨年に比べ200件程度増加しました。また、交通機関・施設の混雑情報をリアルタイム配信した結果、出町柳駅等主要駅を確認したユーザーが多く、交通機関の混雑状況に関心が見られました。

 さらに、住民向けに実施した、健康増進アプリ「BIWA-TEKU」と連携させたデジタルスタンプラリー“健康”ウォーク&ライドキャンペーンの参加者数は257人の方にご参加いただきました。

 詳細は別紙をご覧ください。


▲MaaSアプリ「ことことなび」


※本実証実験は、経済産業省・国土交通省による新しいモビリティサービスの社会実装を通じた移動課題の解決及び地域活性化に挑戦する地域や企業を応援するプロジェクト「スマートモビリティチャレンジ」の支援事業として選定されております。


(別紙)

1.大津市内および比叡山における2020年度MaaS実証実験について

概  要

MaaSアプリ「ことことなび」にて、鉄道・バス・ケーブルカー・ロープウェイが一日乗り放題の企画乗車券を販売するほか、観光スポットや近隣店舗等の立ち寄りスポットやクーポン情報等を提供し、地域内移動の利便性向上、誘客・周遊の促進について効果を検証しました。

主  催

大津市、京阪ホールディングス株式会社、京阪バス株式会社、日本ユニシス株式会社

期  間

2020年10月16日(金)~12月6日(日)

 

2.MaaSアプリ「ことことなび」について

主な機能

・観光スポット、近隣店舗等の立ち寄りスポット案内(無料)

 京阪電車や京阪バス等ご利用いただく交通機関のコロナ対策を周知・啓発

 掲載飲食店は都道府県が設定する新型コロナウイルス感染症対策徹底店舗

 滋賀県「もしサポ滋賀」登録店

・イベント情報・混雑情報提供(無料)

 交通機関・観光施設(10か所)の混雑情報をリアルタイムに配信

・企画乗車券購入機能(クレジットカード決済)

・クーポン配信(無料版) ※企画乗車券購入者のみ利用可

・クーポン配信(有料版) 

 ※企画乗車券購入者のみ利用可(クレジットカード決済)

・交通、乗換案内(無料)

・NFC/QRコードを活用した企画乗車券かんたん表示機能(無料)

・スタンプラリー(無料)

配信期間

2020年10月16日(金)~12月6日(日)

▲「ことことなび」アプリ画面(一部抜粋)


3.デジタル乗車券について

発売期間

2020年10月16日(金)~12月6日(日)

通用区間

※1 「びわ湖浜大津駅のパーク&ライド」1日駐車サービス券を500円で販売

発売価格

1)「ことこと 比叡山周遊」1日乗車券    大人 3,400円 小児 1,600円

2)「ことこと 坂本・比叡山」1日乗車券   大人 3,000円 小児 1,300円

3)「ことこと 大津・坂本」1日乗車券    大人 1,600円 小児  750円

4)「ことこと 大津市内」1日乗車券     大人  500円 小児  250円

5)「ことこと 京阪バス大津市内」1日乗車券 大人  600円 小児  300円

 

4.実験結果

(1)アプリダウンロード会員登録累計推移(目標数:3,000件)


(2)乗車券別販売実績(目標数:1,550枚)


(3)年代別乗車券販売枚数実績・前年比


(4)“健康”ウォーク&ライドキャンペーン

キャンペーン参加者は、257人(※大津市民のみの数値)で、同時期に大津市内で実施された他のスタンプラリー参加者(200人)の約1.3倍の方にご参加いただきました。また、「ことこと  大津市内」や「ことこと 京阪バス大津市内」を利用された方のうち4割以上がキャンペーン参加者であり、キャンペーンが購入促進に一定の効果があったと考えられます。

 

(5)NFCおよびQRコード活用による乗車利便性の検証

NFCおよびQRコードを活用した「企画乗車券かんたん表示機能」による乗車利便性について、課題と可能性を確認できました。本機能の利用履歴や、GPS・クーポン利用・スタンプラリー等の利用履歴を組み合わせて分析することで、将来的に時間帯別・路線別・エリア別等の新たなキャンペーンの検討に活用できると考えております。

 

【ご参考:大津市MaaS推進協議会について】

大津市、京阪ホールディングス株式会社、京阪バス株式会社、日本ユニシス株式会社の4者を中心として、実証実験等を実施するにあたり関係者間で情報共有し、意見調整を図ることを目的とした大津市MaaS推進協議会を2019年10月に立ち上げました(会長:大津市副市長 清水 純)。


<大津市MaaS推進協議会の構成員>

大津市、京阪ホールディングス株式会社、京阪バス株式会社、日本ユニシス株式会社、京都大学大学院工学研究科社会基盤工学専攻空間情報学講座、地域事業者(琵琶湖ホテル他)、滋賀県、国土交通省近畿運輸局、経済産業省近畿経済産業局


以  上



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