小学校低学年向け防災教育アプリ「ぼうさいキッズ」 四天王寺小学校と四天王寺大学が連携し開発、全国の児童に活用可能
四天王寺大学(所在地:大阪府羽曳野市、学長:須原 祥二)は、四天王寺小学校(所在地:大阪府藤井寺市、校長:花山 吉徳)と、両校の教員が連携・協働し、小学校低学年児童が好きな時間・場所で楽しく防災を学べる無料アプリ「ぼうさいキッズ」を開発しました。
本アプリは、災害時に自分の命を守る「自助」の力を育むことを目的とし、四天王寺小学校児童だけでなく、全国の小学生にも広く活用できる汎用性を持っています。今後は中・高学年児童向けの開発も検討しており、子どもたちの防災意識向上に貢献してまいります。
なお、アプリリリースは2025年9月1日を予定しています。
WEBサイト: https://bousai-kids.jp/
防災教育アプリ「ぼうさいキッズ」
■開発背景
日本は地震や台風、豪雨など自然災害が多発する国であり、近年も各地で大規模な災害が発生しています。災害発生時には、子どもたち自身が自らの命を守る「自助」の力が不可欠です。しかし、従来の防災教育は高学年や大人向けの内容が中心であり、低学年児童が理解しやすい教材やツールは限られていました。
四天王寺大学では、看護学部生を対象に「災害看護」の授業を実施しており、防災教育は年齢を問わず必要であるとの認識から、対象者別の教育内容の整理を進めてきました。その中で、まずは、小学校低学年児童が楽しく学べる防災教育ツールの開発が急務であると考え、四天王寺小学校と連携し「ぼうさいキッズ」アプリの共同開発に至りました。
■アプリの特長
「ぼうさいキッズ」は、小学校低学年児童が災害時に自分の命を守るための知識と行動を、楽しく・繰り返し学べることを目指して開発されました。主な特長は以下の通りです。
【3つの生活場面に対応】
「学校内」「登下校時」「自宅」の3つの場面ごとに、知っておきたい防災知識をQ&A形式で出題。児童が日常生活の中で直面しうる状況を想定しています。
【繰り返し学べる工夫】
問題に回答すると、すぐに解説とポイントが表示されるため、正しい知識をその場で身につけることができます。繰り返し学習することで、知識の定着を図ります。
【汎用性の高さ】
四天王寺小学校児童だけでなく、全国の小学校や家庭でも利用できる内容・設計となっており、幅広い児童に活用していただけます。
【教員の専門性を活かした共同開発】
小学校現場の実情と大学の専門知識を融合し、児童の視点に立った教材開発を実現しました。
出題画面イメージ(1)
出題画面イメージ(2)
■今後の展望
今後は「ぼうさいキッズ」をより多くの小学校や児童に活用してもらうため、各地の教育現場や自治体との連携を強化していく予定です。また、低学年向けにとどまらず、中学年・高学年向けの防災教育ツールの開発も検討しており、発達段階に応じた継続的な防災教育の実現を目指します。
さらに、利用者からのフィードバックをもとに内容の充実や機能改善を図り、災害時に子どもたちが自らの命を守る力を育むための支援を続けてまいります。
※画像は開発中のものであり、実際の仕様とは異なる場合があります。
■アプリ概要
アプリ名 :「ぼうさいキッズ」
対象 :小学校低学年児童(全国の児童に活用可能)
利用方法 :WEBサイト( https://bousai-kids.jp/ )からアクセス・利用可能
リリース日:2025年9月1日
価格 :無料