プログラマーとは?プログラマーの種類と将来性

【IT業界まるわかりガイド】初心者でも、読むだけでIT業界のことがまるっとわかる

最近、「プログラマー」というワードをよく耳にしますが、どのような職業なのかご存知でしょうか?
日本初Web専門スクールの「インターネット・アカデミー」にも、新型コロナウイルス対策としての外出自粛をきっかけに、プログラミングやITに興味を持ってお問い合わせをしていただくケースが増えています。そこで今回は、主なプログラマーの種類と将来性、プログラマーになるために必要なことをご紹介します。

プログラマーとは

プログラマーとは、プログラミング言語を用いてシステム開発を行う職種のことです。システムエンジニア(SE)と混同しがちですが、厳密にいうと、システム開発全体の指示や開発したシステムがうまく動作するかテストを行うのがシステムエンジニアで、システムエンジニアが設計した仕様書通りにシステムが作動するようプログラムを書き上げるのがプログラマーです。

プログラマーにはどんな種類がある?

プログラマーと一口に言っても、さまざまな種類のプログラマーが存在します。明確に分類することは難しいのですが、ここでは大まかに5種類のプログラマーの例を挙げていきます。

Webプログラマー

Webプログラマーの業務は、Webサイトに特化したプログラミングが中心であり、Webシステムの開発を行います。インターネットショッピングを例に挙げると、「買いたい商品を検索」→「検索結果の商品を表示」→「商品がクリックされると詳細ページへ移動」このような一連の流れは、すべてWebプログラマーが書き上げたプログラムによって実行されます。また、多くの人が利用するSNSも、Webプログラマーが構築したプログラミング上で実行されます。

Webプログラマーが使用する主なプログラミング言語としては、「Java」「PHP」「Python」などがあり、さらに記述したプログラムを実際に動かすためのマシンであるサーバーを構築するために「Linux」「Apache」「MySQL」などの技術を学ぶ必要も出てきます。

アプリケーションプログラマー(アプリ開発者)

アプリケーションプログラマーは、パソコンやスマートフォンにインストールされたアプリケーションのプログラミングを担当します。現在、アプリケーションは多くの人々が利用していますよね。より多くの人々の手に触れるシステム開発を担当したい方にとって、アプリケーションプログラマーはおすすめです。 アプリケーションのプログラミングでは、アプリの目的や開発方法に合わせてプログラミング言語を選択していくため、使用言語はたくさんあります。「Java」や「C#」はもちろんのこと、統計解析や人工知能の分野では「Python」が使用されます。

ゲームプログラマー

ゲームプログラマーは、名前の通りゲーム制作を行うプログラマーです。一般的なシステムやアプリケーション開発とは異なり、キャラクターの動きやゲーム内の場面の移り変わり、グラフィクス描画などの設計・実装があるのでより専門的な知識が求められます。スマホゲームやソーシャルゲームの流行が著しいため、他のプログラマーと同様、人気が高い職業です。
家庭用ゲーム機でのゲーム制作の場合、よく用いられるプログラミング言語は「C++」です。多くのゲーム制作会社が「C++」の習得を必須条件として採用を行っているという現状があります。
スマホ用ゲームの制作の場合、使用するプログラミング言語は主に「C#」です。多くのスマホゲーム制作会社が利用しているゲーム開発エンジン「Unity」では、「C#」を用いるからです。

組み込み系システムプログラマー

組み込み系システムプログラマーは、家電製品やカーナビなどに組み込まれているプログラムの開発を中心に行います。身近なものでいうと、携帯電話やスマートフォン、デジタルカメラ、炊飯器、エアコンなどあらゆるものに組み込みシステムが使われています。ハードウェアごとにシステムをカスタマイズしていく技術が必要です。
主に使用するプログラミング言語は、「Java」「C++」になります。

汎用系システムプログラマー

汎用系システムとは、大企業や政府機関など向けの高性能・集中処理型の大型コンピュータのことで、このシステムの開発を行うのが汎用系システムプログラマーです。
古いバージョンの汎用系システムを新しいバージョンに移行する際、設計書や利用者のソースコードの確認などの基幹業務が発生します。この際、汎用系システムプログラマーのスキルは非常に役立ちます。
主な使用言語は、事務処理のシステム化に有用な「COBOL」であり、汎用系システムプログラマーになるためには「COBOL」の習得が欠かせません。

プログラマーの将来性は?

それでは、前述した5種類のプログラマーなどの将来性はどうなのでしょうか?経済産業省の推計によれば2019年を境にIT関連産業における退職者の数が入職者を上回るようになり、IT人材の平均年齢の上昇・高齢化も進むことが予想されます。このIT人材の需要と供給のギャップ、すなわち需給ギャップから2030年には40~80万人規模でIT人材が不足することも試算されました。
すなわち、現在もそうですがこれからの日本のIT業界では深刻な人材不足に陥ってしまうわけです。これは、その分IT業界の需要が高まっていくと言い換えることもできます。そんなIT業界の中でも、プログラマーの需要はより一層高まっていくと予想できます。なぜならば、企業にとってプログラマーはその企業のシステム系の商材そのものを作る人々であり、プログラマーがいないとビジネスが成り立たないといっても過言ではないからです。

例えば、より良いWebサイトを作成し、運用していくことは、様々なマーケティング効果をもたらしてくれるのでその会社をブランディングしたり、商品・サービスをPRしたりする際に重要です。そんな魅力的なWebサイトを制作するにあたって、企業はWebプログラマーが必須になります。また、家電製品一つを作るにしても、組み込むシステムがなければ商品は作動しません。そのシステムを開発する組み込み系システムプログラマーは必要不可欠な存在です。このように、多くの企業にとってプログラマーの存在は大きいので、将来性は非常に高いと言うことができるでしょう。

プログラマーに求められるスキル

前述したような将来性のあるプログラマーを目指す方は多いと思います。そんなプログラマーになるために必要なスキルにはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、一般的にプログラマーに求められるスキルについてご紹介していきます。

プログラミングスキル

プログラマーとして必須のスキルです。自社のシステム開発を担うプログラマーは、既存システムで主に使われているプログラミング言語を覚えれば良いでしょう。また、クライアント向けにシステムを開発する会社であれば、様々なプログラミング言語に触れる機会があるため、少なくとも2~3言語くらいには精通しておくと良いでしょう。その他の言語に関しても、基本的な解読ができる程度のレベルは必要になってきます。

さらに、コンピュータに負荷のかかり過ぎないプログラムを書くスキルも要求されます。というのも、プログラムを実行した際にコンピュータに負荷がかかりすぎると処理速度が遅くなってしまうからです。なので、ただ指示された内容のプログラムを書くだけでなく、コンピュータに負荷がかからないように工夫してプログラムを書きあげる必要があります。

デバッグスキル

デバックとは、コンピュータプログラムのバグ・欠陥を発見および修正し、動作を仕様書通りのものにする作業です。システムが完成したとしても、実際に使ってみると意図しない不具合やミスが発見される場合が多々あります。そのため、プログラマーはその不具合やミスをすべて見つけ出し、プログラムの書き直しを正確に行うスキルが必要になります。

コミュニケーションスキル

プログラマーは黙々とプログラミングをしている印象がありますが、システムエンジニア等のプロジェクトチーム内メンバーとコミュニケーションをとりながらプログラミングをしていきます。チームの一員として指示を正確に理解し、自分の考えを提案・改善していくためのコミュニケーションスキルは欠かせません。
プログラマーに求められるスキルとして「プログラミングスキル」「デバッグスキル」「コミュニケーションスキル」の3つをあげました。どのスキルも重要ですが、より専門的なノウハウを習得する必要があるのは「プログラミングスキル」です。なぜならば、デバック作業を行う際、専門的なプログラミングスキル・知識をもとにバグ・欠陥の発見および修正をしていかなければなりませんし、技術者同士でコミュニケーションをとる際にも、より専門的なプログラミングスキルがなければ最適なシステムを提案・開発していくことができないからです。つまり、プログラマーになるためには、プログラミングスキルが備わっていることが大前提になるのです。

プログラマーになるためには?

プログラマーになるためにはプログラミングスキルが大前提であると述べました。それでは、どのようにプログラミングスキルを身につけていけば良いのでしょうか?ここでは、「独学で勉強する方法」「プログラミング専門のスクールに通う方法」「IT研修を実施してプログラマーを育成する方法」の3パターンに分けて簡単にご紹介します。

独学で勉強する方法

独学で勉強する場合、仕事の合間や就寝前などの自分の好きな時間に自分のペースで勉強を進めていくことができます。プログラミングに関する参考書はたくさんあるので、自分の勉強スタイルに合ったものを組み合わせて学ぶことができます。

参考書に書かれた演習問題を通じてスキルアップすることはできますが、参考書での勉強だけでは、実際のシステム開発の現場でどのように技術を応用するのか、どのように考えを提案していくのかなど、より実践的なノウハウや最先端の情報まで学ぶことは難しいかもしれません。

プログラミング専門のスクールに通う方法

プログラミング専門のスクールに通って勉強していく場合、独学に比べると費用が掛かってしまいます。しかし、スクールに蓄積されている実践的なノウハウやプログラマーとして知っておきたい最先端の情報も学んでいくことができるので非常に効率的です。また、勉強で行き詰った時や不明な点があれば、講師に直接相談できるので、理解しながらステップアップできるでしょう。

そんな専門スクールの中でも、特におすすめはインターネット・アカデミーです。インターネット・アカデミーは母体が制作会社であり、官公庁や大学、大手企業のWebサイトの制作・開発を数多く手掛けています。 ですので、実際の現場で培われたプログラミングのノウハウをカリキュラムに取り入れることができ、実践の場でも応用が利くようプログラミングスキルを身に付けていくことができます。短期間でも即戦力になりたいとお考えの方は、インターネット・アカデミーを試してみてはいかがでしょうか。

IT研修を実施してプログラマーを育成する方法

プログラミングのスキルを身に付けるには、社内でプログラミング研修を行って学ぶという方法もあります。このような場合は、プログラミング研修を専門としている教育機関に依頼し、効率的に人材を育成するのが良いでしょう。というのも、社内のリソースを割いて研修を行う場合、次のようなリスクが出てくる可能性があるからです。

・教え方によっては社員ごとに知識の隔たりが生まれてしまう
・教える側の社員が通常業務を行えないため、仕事に影響が出てしまう

このようなリスクを回避するために、プログラミングの教え方に精通した教育機関にプログラミング研修を依頼することで、通常業務に支障をきたすことなく社員全員のレベルアップを図ることができるのです。

まとめ

日本のIT業界ではプログラマーはまだまだ不足しています。プログラマーになることはそう簡単ではありませんが、自分の能力によって収入が大きく変動するため非常にやりがいがあります。プログラマーに興味のある方、自分の目標に向けてスタートを切ってみましょう。
インターネット・アカデミーの母体は「東京大学」「東京藝術大学」「京都大学iPS細胞研究所(CiRA)」「気象庁」などの日本有数の実績を持つ制作会社です。そのためインターネット・アカデミーの受講生は、その門外不出の制作現場のスキルとノウハウをあますことなく学ぶことができます。プログラマーになりたいとお考えの方は、ぜひ個別カウンセリングをご活用ください!

また、企業様向けのプログラミング研修も多数実施しています。研修内容、費用、場所などお客様のニーズに合わせてカスタマイズすることもできるので、最適な方法で社員のスキルアップを図ることができます。社員のプログラミングスキルアップを図りたいとお考えの企業担当者さまは、研修のご相談やお見積り依頼などを承っておりますのでぜひお気軽にお問い合わせください。

取材依頼・商品に対するお問い合わせに関しては
プレスリリース内にございます企業・団体に直接ご連絡ください。