廃棄危機の有機トウモロコシ7,000本がSNS拡散で完売 ~...

廃棄危機の有機トウモロコシ7,000本がSNS拡散で完売  ~埼玉で脱サラ男性等3人がオーガニックに初挑戦~

株式会社リアルインサイト(代表取締役:鳥内 浩一、本社:東京都中央区銀座)が運営するアグリビシネススクールより、2019年8月に、真剣に農業に取り組む生徒3名(板倉 大和さん、寺口 祐輔さん、佐々木 貴史さん)から、埼玉県にある農地でオーガニックのトウモロコシを2万本栽培。そして7,000本の出荷に成功し、即日で完売させることができました。



【日本の農業人口150万人割れ。世界に遅れをとっているオーガニック農業】

現在、日本の農家の人口はすさまじい勢いで減少し、社会問題になっています。農林水産省がこのほどまとめた平成29年の農業構造実態調査によると、現在の農業経営体数は前年比4.6%減の、125万8,000人という結果が出ました。減少している理由としては、労働環境の厳しさが挙げられます。また、平成30年3月に行われた農林水産省で行われた調査「有機農業をめぐる事情」によると、有機農業の取組面積は緩やかに増加しているものの(2万3,000ha(H28年度推計))、現在のところ、我が国の耕地面積の0.5%にすぎない。(目標は、おおむね平成30年度までに1.0%)、一方では、有機農業者の平均年齢は農業全体に比べ7歳程度若く、約半数が60歳未満。また、新規就農希望者の3割が有機農業での就農を希望している、となっています。



【就農経験0の脱サラ、経営者3名が有機トウモロコシの栽培から出荷に成功。就農から完売するまでの壮絶な苦労】

佐々木さんと寺口さんは、元は農業には全くの無縁のサラリーマンや会社経営者でした。2018年3月に都内で行われた、アグリビシネスに関する説明会にたまたま参加をし、そこで日本の農業に危機感を感じ、急遽就農をすることを決めました。そのうちの佐々木さんは、その説明会後数ヶ月後には、家族の理解を何とか得て、大手ゼネコンを退職し、タイへ就農の勉強へ渡航しました。

帰国後、同じスクールの寺口さん、そして長年堆肥の製造で微生物を研究していた板倉さんと合流、2019年5月より本プロジェクトが立ち上がりました。トウモロコシを選んだ理由は、トウモロコシは土壌がまだできていない土地でも作りやすいという点や栽培後茎葉を漉き込めば緑肥となる、また、タイでの栽培経験があり、5月からという、時期的にできる品目も限られていたなどが挙げられました。埼玉県の農地で、就農経験0からはじめたオーガニック農業は、困難の連続でした。生育不良があり、生育さもありました。雑草、虫の管理に凄まじく苦労し、大風で大半が倒れたこともありました。



【廃棄寸前のトウモロコシが販売後即完売に!京都の学習塾の子供達へ、滋賀県のプロバスケットボールチームへ。アメフトが繋いだ新しい縁】

様々な困難を乗り越え、無事に初収穫を迎えたトウモロコシは、元々決まっていた出荷先との契約が、収穫中に白紙になってしまいました。売り先がなくなってしまったトウモロコシは出荷のタイミングを逃してしまい、廃棄の危機に。急遽インターネットで販売サイトを立ち上げました。このトウモロコシの話題はSNS瞬く間に拡散され、販売と同時にトウモロコシは完売しました。

しかし、注文が入った時点で収穫適期中盤~終盤に差し掛かっていたため、販売できるコーンが少なく、また出荷時期を逃し、廃棄したトウモロコシは2,000本近くになりました。

また、個別発送に対応したため、お盆真最中に人手が多く必要になるなど困難の連続でした。SNSで拡散されたこの話は、京都大学工学部出身の佐々木貴史さんの経歴に親しみを感じた京都の学習塾経営者、佐々木喜一さんの目に留まり、「是非うちの生徒に安心して食べられる野菜を!」と、2,700本の出荷が決まりました。また、佐々木喜一さんの同級生で、京大アメフト部監督を経て、現在では滋賀県のプロバスケットボールチームのレイクスターズの社長の西村さんと、佐々木貴史さんとはアメフト部の同級生だった事が分かり、佐々木喜一さんからレイクスターズの選手たちにもトウモロコシ200本をプレゼントしました。長雨の生育不良や、虫食いにより、予定していた本数より大幅に出荷できる個体が少なく、最終的に7,000本のトウモロコシを出荷しました。今回の事例を通して、板倉さんは「今回はお客様のニーズにお応えできない形となってしまい、とても残念で悔しい結果となりました。オーガニックは草と虫との戦いであり、土作りが大事であるということ。組織の体制作りが重要であるということ。を学べた。」と話しています。



【メンバープロフィール】

佐々木 貴史

『日本の多くの方に安心安全な野菜を食べてもらいたい』という強い想いで会社を辞め、海外で武者修行を積んだ後就農する。オーガニック生産者を増やすことで、オーガニック野菜のシェア拡大を目指す。

京都大学工学部出身、アメフト部で日本一を経験。


寺口 祐輔

『野菜で人を健康にする』と、会社を辞め、見聞を広める為海外に飛び出しオーガニック農業の道に進む。先進技術と過去の英知を融合させた新しい農業の形を目指す。

神戸大学工学部出身、大手生命保険会社で人の命に関わる仕事を経験。


板倉 大和

長年堆肥や微生物を自社で研究し、生命力溢れる野菜の栽培を目指す。既存の常識にとらわれない栽培技術、資材の開発研究に取り組む。来期からは自社開発機材を使い栽培実験を開始予定。

青山学院大学法学部卒業。幼稚園中退、アメリカ留学経験あり。



【団体概要】

名称 :株式会社リアルインサイト

所在地:〒104-0061 東京都中央区銀座6丁目13番16号 ヒューリクウォールビル7F

URL  :スクール概要 http://genki.ac/lp/agri/index.html

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