地域の気候風土に適合させたまちづくりの体験会を、京都市西京区...

地域の気候風土に適合させたまちづくりの体験会を、 京都市西京区大原野にて12月1日、12月2日に開催! ~地元木材活用の気候風土に合った住まいを体験~

京都府の木材業者・建材店・工務店から構成される、NPO法人京都くらし方研究会(所在地:京都府向日市寺戸町七ノ坪141、理事長:波夛野 賢)は、京都市西京区で、地元工務店6社が共働、京都府内産木材を構造体・内外装に活用し、採光・風通しなど、地域の気候風土に適合させたまちづくりの体験会を、12月1日、12月2日に開催いたします。


地域内での街並みイメージ


■地域の気候風土に合わせた住まいを実体験

今回のまちづくり体験ができる地域は、京都市西京区大原野で、市内中心部から車で30分の距離にありながら、緑豊かな地域。地域の気候風土を理解した地元の建設業者からなるNPOならではの立地を活かした風通し、明るさを活かした住まいを実体験できます。



■地元の工務店が共働してつくる、地域の街並み ~外観の統一~

かつては、地域ごとに住まいの文化があり、街並みを見ると地域独特の街並みが広がっていました。

大手住宅メーカーが集まる住宅展示場に代表される住宅デザインは、消費者の選択の自由がある反面、地域の街並みの統一感が損なわれてしまう問題がありました。

地域の住宅街の街並みは、従来は地形、気候風土、住文化に沿った地域特有の風景の一部となるものでしたが、現在では、住宅街の街並みから地域を特定するのは難しいほどになっています。

住宅メーカー、工務店も、商品の差別化のために、様々な外観の家を無造作に建ててしまい、地域の街並みは失われつつあります。

これまでにも地域の建築業者が協力して、分譲住宅を手掛ける事例はありますが、どうしても各社の差別化やアピールのために、和洋折衷様々な外観の家が立ち並んでしまうことがほとんどでした。今回は地域工務店6社でそれぞれの建物を建てていますが、外観は、この地域に従来建ち並んでいた、街道型の町屋住宅をモチーフにしたデザインに統一。地域の街並みの再生を図っています。



■長寿命の健康住宅づくりに、京都府産木材を活用

建築時のCO2削減、地産地消、地域林業の活性化、住宅の長寿命化、健康配慮などの面から、今回の分譲住宅には、京都府内産木材を構造体、内装、外装の一部に活用しています。

北山杉に代表される京都産杉材は、古来より美しく良質とされ、桂離宮・修学院離宮・大徳寺・金閣寺などの建築物に使用されてきました。しかし現在は、仕上げ材としても構造材としても普及・出荷量の増加には至っていません。

建築地と近い地域で生育した木材を使うことで、木材の気候風土に合わせた地域産木材本来の耐性により、白蟻、腐朽に対して外国産材などに比べて強いことが京都大学の実験などから明らかになっています。

また、日本の杉材は、浄化作用が高く、酒樽・漬物樽などに古くから活用されていて、スギの香りの成分に安息効果があることも証明されています。



■様々なライフスタイル、住まい方を内装に京都府内木材を活用し、各社が提案

統一された外観とは対照的に、建物室内は、各社が自社の特長を活かして、様々なデザイン、ライフスタイルを提案。地域の街並みの統一感の中でも、個性的な住まい方を実現できるようにしています。内装にも、各社が様々に府内産木材を活用し、木の香りが心を落ち着かせる、心と身体に優しい住まいとなっています。



■歩車分離の街づくり

現在、京都府内では、間口の狭く、奥行きが長い敷地が多いため、道路側に車が並ぶ風景が多く、敷地への車の出入りと、人の動きが重なることが問題となることもあります。再生された区画では、道路側に軒を連ねる配置はそのままに、建物裏側に共有のガレージスペースを設け、ガレージを出入りする車と、人の出入りを分けることが可能な区画づくりを行いました。



■本NPO法人について

NPO法人京都くらし方研究会は、京都府内産木材を活用した、地域文化に合った住まい方を普及・提案するために、地元建設業、木材業者を中心に約40社で構成されている団体です。

また、環境に優しい、京都府内産木材の活用を通じて、地域林業の復興、森林保全の必要性を伝えていく取り組みも広く行っています。

具体的には、子どもたちを対象とした林業見学ツアー、府内産木材の内装材(フローリング、壁面、天井材など)の販売、木材活用の普及啓蒙事業、木材活用アイデアの学生コンペなど、様々な取り組みを行っています。



<参考資料>

京都府内の木材量の推移

地域内での街並みイメージ

街並み写真

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