PALTEK、非接触バイタルセンサーを活用した保育・介護向け...

PALTEK、非接触バイタルセンサーを活用した 保育・介護向け見守りシステムを提供開始

~ 東京都など一部の地方公共団体において、 監視モニターやベビーセンサーなどの設備導入へ助成金支給が決定 ~

株式会社PALTEK(本社:横浜市港北区、代表取締役社長:矢吹 尚秀、証券コード:7587、以下 PALTEK)は、独自のバイタルセンサー技術を利用した呼吸見守りセンサーや共振美顔器など、ユニークなテクノロジーを発明・開発する株式会社リキッド・デザイン・システムズ(本社:横浜市港北区、代表取締役:遠山 直也、以下 リキッド・デザイン)と販売代理店契約を締結しました。PALTEKはリキッド・デザインが開発する見守りシステムを保育施設や介護施設などに提供することにより、睡眠状況を監視することで安心・安全な施設運営をサポートします。また、2017年9月に東京都など一部の地方公共団体において、乳幼児を監視するモニターやセンサー等の設備導入を促進する助成金の支給が決定されました。


保育施設用 見守りシステム「IBUKI PLUS」


少子高齢化が進む日本において出生率を高めることは喫緊の課題のひとつであり、国や各地方自治体などでさまざまな施策が講じられています。2015年に始まった「子ども子育て支援新制度」もその一環の施策であり、0歳児~2歳児の乳児を主に預かる小規模保育が認可事業となり、乳児保育の機会が増加しています。


その一方で、保育施設では乳児が突然死亡する乳幼児突然死症候群(Sudden Infant Death Syndrome、以下 SIDS)などの発生を防ぐため、SIDS突然死予防チェック表により、0歳児は5分、1歳児は10分ごとに睡眠時の姿勢・顔色・呼吸の状態をきめ細かく観察し、結果を記録するように規定されています(※1)。しかし保育現場では待機児童問題により定員限度一杯の子供をあずかっている上に、保育士が不足している状況であり、保育士の業務負担は非常に高くなっています。


国や地方自治体もこれら問題に対する支援をはじめており、平成29年9月には東京都が待機児童解消に向けた追加対策(7:保育所等における児童の安全対策を一層強化)において、監視モニターやベビーセンサー等の設備導入を促進するために補助上限額100万円(補助率10/10)を展開すると発表し(※2)、埼玉県川口市も睡眠中の呼吸を常時測定する乳児用呼吸モニターの購入費を助成すると発表しています。


リキッド・デザインが提供する呼吸や体動を監視する生体センシング技術を活用した製品群は、これら問題の解決を可能にします。リキッド・デザインが乳幼児向けに開発した呼吸見守りセンサー「IBUKI」と保育施設用の「IBUKI PLUS」は、元SONY技術者から生まれた技術を具現化したものであり、リキッド・デザインがSIDSによる乳幼児の死亡を減らすために「自社の技術を生かせないか」と考え生まれた製品です。保育施設に呼吸見守りセンサー「IBUKI PLUS」を導入することで、保育士はiPadで乳幼児の睡眠状況を6人同時に見守ることができるため、異変を速やかに知ることができ、もしもの時にも素早い対応をすることが可能となります。


呼吸見守りセンサーは、労働力人口が減るこれからの日本が抱える問題に対しても、遠隔地での被介護者の見守りや、介護スタッフによる見回り作業や異常時の対応負担軽減などを提供できます。また、潜在的な患者は国内で200万人以上いると言われ、循環器疾患との深い関わりがあることが明らかになっている睡眠時無呼吸症候群(※3)の発見にも活用できます。


PALTEKは医療機器の開発設計サポートや、病院やクリニック・介護施設に停電対策システムを多く提供している実績を活かしながら、リキッド・デザインのヘルスケア・セーフティソリューションを新たな市場へ提案してまいります。


保育施設用 見守りシステム「IBUKI PLUS」の詳細は、以下のウェブサイトをご覧ください。

http://www.paltek.co.jp/products/lds/index.html



株式会社リキッド・デザイン・システムズの代表取締役 遠山 直也氏は次のように述べています。

「リキッド・デザイン・システムズは医療やIoT分野で総合的なソリューションを提案することのできるPALTEKと代理店契約を実現することができ、大変うれしく思います。PALTEKは当社開発製品の量産製造のパートナーでもあり、Made in JAPANの安心・安全な製品の開発を多くのお客様に提供すべく、PALTEKと日々議論を重ねております。日本をはじめ、世界のさまざまな地域で使用され、社会に貢献できる製品を共に広めていきたいと考えております。」


株式会社PALTEKの取締役 柴田 良二は次のように述べています。

「少子高齢化が進む中、乳児保育が重要になっている一方で、SIDSの発生を防ぐため乳児の睡眠時の状況を把握するなど保育施設や保育士の負担は増大しています。当社がリキッド・デザイン・システムズと代理店契約を締結したことで、このような社会的な課題に対するソリューションが提供できることを大変光栄に思います。また、乳幼児の見守りシステムについては国や地方公共団体も注視しており、助成金の対象になっておりますので、保育環境の充実、保育士の負荷軽減などの社会貢献ができるよう、本製品を広めていきたく考えております。」



■補足説明・専門用語説明

※1 横浜市認可保育所・家庭的保育事業・小規模保育事業 新規事業者向け説明会資料(施設・事業を運営する際の留意事項)より

http://www.city.yokohama.lg.jp/kodomo/shien-new/data/setumeikai/20150128bessatu1.pdf


※2 東京都、待機児童解消に向けた追加対策(2017年09月15日、報道発表資料)

http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2017/09/15/07.html


※3 睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)

睡眠時無呼吸症候群とは、「睡眠時」に「無呼吸」状態になる病気のことで、10秒以上の呼吸停止が1時間に5回以上または7時間の睡眠中に30回以上ある場合、睡眠時無呼吸症候群と診断されます。睡眠時無呼吸症候群は単に呼吸が止まるだけの病気ではなく、心臓、脳、血管に負担をかけ、高血圧症、脳卒中、狭心症、心筋梗塞など循環器病を合併する危険が高まることがわかっています。

(「循環器領域における睡眠呼吸障害の診断・治療に関するガイドライン(循環器病の診断と治療に関するガイドライン2008-2009合同研究班報告)」)



株式会社リキッド・デザイン・システムズについて:

株式会社リキッド・デザイン・システムズは、2008年に創業して以来、技術ベンチャーとして「3次元IC実装技術」を始めとした先端テクノロジーを世界の顧客に提供してまいりましたが、2013年に、IoT化した日本式介護技術を活用する事業へ転換しました。事業転換以来、独自のバイタルセンサー技術、Smart-B-con温湿度/位置・動線検知技術他、ユニークなテクノロジーを発明/開発し、常にお客さまに“サプライズ”を提供したいと願っています。さらに、自社技術にとらわれず他社技術も取り入れ、ビジネスを通してさまざまな社会的課題を解決できる企業を目指してまいります。

リキッド・デザイン・システムズに関する詳細は、ウェブサイト https://liquiddesign.co.jp/ をご覧ください。



株式会社PALTEKについて:

PALTEKは、1982年の創業以来、日本のエレクトロニクスメーカーに対して国内外の半導体製品の販売のほか、ハードウェアやソフトウェアなどの設計受託サービスも提供し、お客様の製品開発のパートナーとして仕様検討から試作開発、量産までサポートしています。

PALTEKは、「多様な存在との共生」という企業理念に基づき、お客様にとって最適なソリューションを提供することで、お客様の発展に貢献してまいります。

PALTEKに関する詳細は、ウェブサイト http://www.paltek.co.jp をご覧ください。

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