畜産農家が抱える課題解決にIoTサービス「インテリジェントホ...

畜産農家が抱える課題解決にIoTサービス 「インテリジェントホーム」を活用 お産前の母牛の遠隔見守りに関する実証実験実施について

~カメラ映像とセンサー反応をスマホで監視、母牛の出産タイミングをモニタリング~

 イッツ・コミュニケーションズ株式会社(以下イッツコム)と、宮古テレビ株式会社(以下、宮古テレビ)は、2017年8月1日から3ヶ月の間、IoTを活用した、お産前の母牛の遠隔見守りに関する実証実験を開始します。本実証実験は、沖縄県宮古島市の畜産農家における子牛の生存率低下や、管理者の負担増などの課題解決を目的とし、実験にはスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末から手軽にモニタリングやコントロールができるサービス「インテリジェントホーム」(※1)のIPカメラや、モーションセンサーを連携させて使用します。

≪実験イメージ≫


IPカメラ:カメラと赤外線LEDを一体化したカメラ。屋内もしくは軒先に設置し、写真撮影や録画記録など遠隔から現地の状況を確認できます。
モーションセンサー:赤外線(熱)を感知します。牛舎の各枠内で母牛の動きがあれば検知し、カメラと連携してモバイル端末に通知することが可能です。
インテリジェントホームゲートウェイ:インターネット回線とIPカメラ・モーションセンサーなどのデバイス間のネットワークを相互接続します。


≪実験背景≫
 本実験にご協力いただく沖縄県宮古島市の畜産農家(宮古和牛改良組合青年部)は、自宅と牛舎が離れているケースが多く、これらの畜産農家では出産時の事故防止のため、母牛に対する昼夜を問わない人による監視や、お産を知らせる専用機器などが利用されていました。 しかし、高齢化が進み人手不足による負担増や、専用機器の導入・ランニング費用が高額かつ管理・運用に一定のIT知識が必要な事から、中小の畜産農家では設置ができず、お産のタイミングを見逃したことによる子牛の生存率に影響が出ていました。

≪実験内容≫
 本実験は、IoTサービス「インテリジェントホーム」を沖縄県宮古島市の畜産農家の牛舎に設置し、お産を控えた母牛のIPカメラによる監視と、お産24時間前に活発になる動きをモーションセンサーで検知することから、IPカメラと連動した画像とともに畜産農家管理者のスマートフォンやタブレット端末へお知らせします。

 イッツコムと宮古テレビは、畜産農家とともに8月1日から3ヶ月の間、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末による通知の頻度やタイミング、映像の伝送手法、夜間の画質・IoT機器の性能などを検証します。本実験の機器設置はイッツコムが行い、サポートや、メンテナンスは宮古テレビが行います。

「インテリジェントホーム」は、2015年より全国のケーブルテレビ事業者(※2)を通じて一般家庭を中心に民泊や貸し会議室など広く提供されており、各地の地元ケーブルテレビ局による安心できるサポート・メンテナンスも期待できることから、今回のような中小規模畜産農家の方にとって様々な課題解決のお役にたてるIoTサービスになると考えております。
以上

※1: IPカメラ、スマートロック(電子錠)、センサー(モーションセンサー・ドア・窓センサー)、家電コントローラー、スマートライトなどのデバイス(機器)一式を、インターネット回線を経由し、専用アプリケーションを利用してお客さま端末(スマートフォン・タブレットなど)から遠隔でコントロールできるホーム・コントロールおよびホーム・モニタリング型サービスです。
※2: スマートホームサービス「インテリジェントホーム」の提供および、サービスを取り扱う上で必要となる機器の卸販売に関して、全国にある37局と契約を提携しております。各ケーブルテレビ局は準備が出来次第、順次サービス提供を開始しております。


≪実証実験について≫
期間:2017年8月~10月 (約3ヶ月間の予定)
所在地: 沖縄県宮古島市
畜産農家の規模: 母牛30頭 中規模事業者
設置機器: インテリジェントホームゲートウェイ、IPカメラ、モーションセンサー、モバイルルーター *デバイスは追加される可能性があります。

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