緊急時携帯電話医用画像伝送システム「MobileMIMAS(モバイルミマス)」の セキュリティの強化について
~独自の高速暗号化技術採用で医用画像の院外閲覧における 高セキュリティを実現~
サービス
2009年6月11日 15:30株式会社KDDI研究所(本社:埼玉県ふじみ野市、代表取締役所長:秋葉 重幸)は、このたび携帯電話を用いた緊急時携帯電話医用画像伝送システム「MobileMIMAS」に独自の高速暗号化技術を採用し、院外からの医用画像閲覧におけるセキュリティを更に高めました。

「MobileMIMAS」は、院内の急患のCT/MRIなどの医用画像を、外出中の専門医が携帯電話を用いて迅速かつセキュアに閲覧できるシステムです。
今回採用した技術は、KDDI研究所が開発した携帯電話でも利用可能な超高速暗号化アルゴリズム『KCipher-2(※1)』です。「MobileMIMAS」サーバおよび携帯電話に搭載し、サーバで画像データを暗号化後、携帯電話に伝送することで、万が一情報を盗み取られても復号が不可能なため、医療機関における極めて高いセキュリティニーズに十分にお応えすることができます。また、これまでの「MobileMIMAS」では、病院までのアクセス回線に専用線やIP-VPN回線をご利用頂いておりましたが、セキュアな独自高速暗号技術の採用により、インターネット回線経由でもご利用頂くことが可能となりました。
【「MobileMIMAS」の特長】
■高いセキュリティ
院外からの医用画像閲覧を行う場合には、十分なセキュリティの確保が重要です。「MobileMIMAS」では、病院までのアクセス回線に専用回線やIP-VPNを利用するだけでなく、このたびの独自暗号化技術『KCipher-2』の採用により、さらに強固なセキュリティを実現しています。
■高画質・高い操作性
画像フォーマットにはウェーブレット変換符号化方式をベースとしたJPEG 2000を採用することにより、携帯電話上での高速スクロールや拡大・縮小処理時のストレスのない応答と携帯電話上での高画質閲覧という、相反するニーズを高い次元で両立させました。
■高速画像伝送
CT画像1枚当たり約1秒で携帯電話に送れる高速な画像伝送を実現しています(※2)。
■多様な画像フォーマットに対応
CTやMRI画像の標準規格であるDICOMフォーマット(※3)に加え、JPEGやビットマップなどの汎用フォーマットにも対応しています。
『MobileMIMAS』は6月13日(土)~14日(日)に長崎大学医学部(長崎県長崎市)で開催される日本医療情報学界春季学術大会(シンポジウム2009)に出展します。
※1 『KCipher-2』:携帯電話上でも動作可能な超高速暗号化技術
http://www.kddilabs.jp/kcipher2/kcipher2.htm
※2 携帯電話の電波状況や、病院へのアクセス回線速度により変化します。
※3 DICOMフォーマット:医用画像フォーマットおよび医用画像機器間の通信プロトコルの標準規格
【株式会社KDDI研究所 概要】
所在地: 〒356-8502 埼玉県ふじみ野市大原2-1-15
代表 : 代表取締役所長 秋葉 重幸
設立 : 平成10年4月1日
資本金: 22.8億円
社員数: 270名(平成19年4月1日現在)
URL : http://www.kddilabs.jp/