モンタビスタとインフォシティがブート時間短縮を可能に
報道関係各位
プレスリリース
平成15年7月8日
モンタビスタとインフォシティがLinuxベースの
コンスーマ・エレクトロニクス機器向けにブート時間短縮を可能に
~MontaVista Linux向けブートアップローダーをインフォシティがリリース~
モンタビスタソフトウエアジャパン株式会社
株式会社インフォシティ
東京―2003年7月8日発―
革新的な組込みソリューションを展開するモンタビスタソフトウエアジャパン
株式会社(東京都渋谷区:代表取締役社長 有馬仁志、以下モンタビスタ)と
株式会社インフォシティ(東京都渋谷区:代表取締役 岩浪剛太、以下インフォ
シティ)は、インフォシティの新たなソフトウェア製品FlashBoot(フラッシュ・
ブート)の最初のリファレンスOSとして、MontaVistaR LinuxR Professional
Edition 3.0への対応を本日発表しました。
FlashBootは、幅広い情報アプリケーション向けにOSを安全に起動させるため
のブートアップ・モジュールです。
すなわち、FlashBootは、デバイスのハードウェアを初期化後に、フラッシュ
メモリからMontaVista Linuxのカーネルをロードして起動します。
JFFS2ファイルシステムをサポートしているため、容易にHDDレスでのシステム
構築が実現できます。
さらに、多重化システム管理方法により、フラッシュROM上の複数のカーネル
イメージから任意のものを選択、起動させることができ、システム出荷後のシ
ステムアップデート機能も安全かつ容易に実装できます。
また、複製されたブートイメージとメモリ・チェック機能を利用することで、
万一OSのブートイメージの書き換え中にシステムにエラーが発生しても、バック
アップ用のブートイメージを利用して安全な再起動を実現できます。
MontaVista Linux Profession Edition 3.0は、コンスーマ・エレクトロニクスを
含む幅広い分野で多数の実績を誇っています。また、最高レベルの広範囲な
プロセッサアーキテクチャとボードに対応し、また、さまざまなサードパーティー
のミドルウェア・アプリケーションやAPIで動作が確認されています。コンパクト
なROM上での起動が可能なモンタビスタの組込みLinux OSは、PDA、携帯電話、
AV機器やIP電話など多種多様なデジタル家電に最適化されています。
モンタビスタソフトウエア代表取締役社長の有馬仁志は次のように述べています。
「インフォシティのFlashBootはモンタビスタに利益をもたらしてくれます。
安定したシステム起動は、コンスーマ・エレクトロニクスにおいて重要な要素で
あり、今回、安定性、拡張性、リアルタイム性に優れたMontaVista Linuxと
FlashBootを組み合わせることで、私共のコンスーマ機器のお客様が、エンド・
カスタマからの厳しい要求を満たすことをサポートします。」
また、株式会社インフォシティの代表取締役 岩浪剛太は次のように述べています。
「インフォシティは、アプリケーション開発やシステム構築に強みを持っています。
Linux組込み機器市場向けに新たなツールを開発するために、市場をリードする
モンタビスタと協業したことで、弊社は、マーケット導入までの期間短縮を図り
ながらよりいっそうのコスト削減と求めるメーカーをサポートします。」
出荷時期
MontaVista Linux Professional Edition 3.0は、プロダクト・サブスクリプ
ションにより、モンタビスタまたは同社の世界中のディストリビュータからの
入手することができます。
MontaVista Linuxのプロダクト・サブスクリプションは、MontaVista Linux
カーネル、開発ツール、ユーティリティ、アドオン・キット、ソフトウェア・
アップデート、MontaVista Zoneへのアクセスと包括的な技術サポートとともに
開発チームを提供します。
FlashBootの基本機能を搭載したRadicalTV R用リファレンスデザイン版が、
2003年5月に動作確認されています。RadicalTVRは、インフォシティが提供する
放送、ブロードバンド通信向けの先進のセットトップボックスであり、
MontaVista Linuxが稼動しています。
FlashBootのMIPS対応の製品は2003年の第3四半期に出荷予定です。
モンタビスタソフトウエアについて
MontaVista Software, Inc.(本社:米国カリフォルニア州サニーベール)は、
インテリジェントな接続機器や関連するインフラストラクチャ向けのシステム
ソフトウェア市場をリードするグローバル・サプライヤーです。モンタビスタ
はGNU/Linuxベースのオープン・ソース・ソフトウェア・ソリューションを提
供することで組込みソリューションの革新を推し進めます。リアルタイム オ
ペレーティング・システムの先駆者ジェームス・レディ(James Ready)によっ
て1999年に設立され、MontaVista Linux製品シリーズとして通信インフラから
コンスーマ機器分野を対象としたアプリケーション向けに求められる幅広い開
発者のニーズに対応します。MontaVista LinuxはProfessional、 Consumer Electron
ics、Carrier Gradeの複数のエディションと、パワフルなJava開発
環境やグラフィックス開発機能を提供するアドオン製品も提供しています。
モンタビスタソフトウエアジャパン株式会社は、MontaVista Software Inc.
の100%日本法人として2000年7月に設立され、日本市場に対して組込みLinux、
およびそれに関わるあらゆるサービスを提供しています。
米カリフォルニア州サニーベールに本社を置くMontaVista Softwareは、Alloy Ventu
res, US Venture Partners、RRE Ventures、WR Hambrecht+Co.、IBM、
Intel Capital、Sony、Panasonic、Toshiba America、およびYamaha
Corporationなどの主要投資企業より出資を受けた株式非公開企業です。
MontaVista Softwareの詳細情報は、同社のWebサイト
( http://www.mvista.com/ (英語)、 http://www.montavista.co.jp/ (日本語))
をご参照ください。
株式会社インフォシティについて
株式会社インフォシティ(本社:東京)は、1982年の設立当初より"Digital
Media Technology"というコンセプトを掲げ、デジタルメディアに関わる各種ソ
フトウェアを開発してきました。bitcastRテクノロジーをはじめとし、PC向け
高機能統合TVアプリケーションやブロードバンド配信システム、著作権許諾管理
システム、また、HDDビデオレコーダ機能を核とした高機能な放送・通信端末(STB)
を実現するDVR(Digital Video Recorder)アーキテクチャ"RadicalTVR"等を提
供しています。
今後もブロードバンドインターネット、ユビキタスネットワーク、高度なデジタル
放送、新世代移動体通信時代へ向けてさらに躍進していきたいと考えています。
より詳細な情報はhttp://www.infocity.co.jp(日本語)をご参照ください。
Linux は Linus Torvalds の登録商標です。
MontaVista は MontaVista Software, Inc. の登録商標です。
INFOCITY、RadicalTV、bitcastは、株式会社インフォシティの登録商標です。
その他のすべての名称は、各社の商標、登録商標、またはサービス マークです。
【問い合わせ先】
モンタビスタソフトウエアジャパン株式会社
マーケティング部:安田
TEL: 03-5469-8840 \
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