モンタビスタ、ネイティブなハード リアルタイム Linuxの...

モンタビスタ、ネイティブなハード リアルタイム Linuxの課題を克服

報道関係各位
プレスリリース                      2005年8月5日
               モンタビスタソフトウエアジャパン株式会社

  モンタビスタ、ネイティブなハード リアルタイム Linuxの課題を克服

   2.6.10コミュニティ カーネルに対し100倍の割り込み応答時間で、
           Linuxの応答時間が予測可能に

2005年8月2日(現地時間)米カリフォルニア州サニーベール発―
テレコム市場向けLinuxのリーディング プロバイダであるMontaVista Software
Inc.(以下、モンタビスタ)は、本日、Linuxカーネルに対するネイティブな
ハード リアルタイムの開発について発表しました。
これにより、従来、専用のプロプライエタリな商用リアルタイムOSの特性とさ
れる割り込み応答性をLinuxで達成するという目標へとモンタビスタはさらに
近づきました。

モンタビスタが新たに取り組んだハード リアルタイム開発では、Linuxコード
約600万行をおおよそ100のクリティカルな割り込みコードセグメントにまで分
割し、レスポンス性能を向上しています。ユーザは、このコードを利用するこ
とで、プロプライエタリなリアルタイムOSで開発されたアプリケーションを、
選択肢と柔軟性をいずれも備えたLinuxプラットフォームへと容易に移行でき
るようになります。

携帯端末やネットワーク機器のメーカーは、自社独特の新ソリューションや
サービスを提供しなければならないというプレッシャーを感じています。こう
した要求は、従来のリアルタイムOSでは対応できないソフトウェア要求となり、
その結果Linuxは、次世代通信インフラ、モバイル/ワイヤレス機器構築のた
めの戦略的なエンド ツー エンド プラットフォームとなりつつあります。

モンタビスタのエンジニアリング担当バイス プレジデント、ケビン・モーガン
(Kevin Morgan)は、次のように述べています。
「本日発表したネイティブなリアルタイム テクノロジの躍進に、モンタビス
タは大変な興奮を覚えています。ベンチマークでも明確に示されているとおり、
一連の新たな開発を通じ、従来、プロプライエタリなRTOS製品だけが達成でき
たリアルタイムの割り込み応答時間をLinuxもサポートするようになったので
す。」
「これは、起こるべくして成し遂げられたテクノロジの発展です。自社のオペ
レーティング システムにMontaVista Linuxを選択する開発者は増加しつつあ
り、こうした開発者がLinuxのリアルタイム テクノロジを求めているからです。
その要求に応えるために、モンタビスタはオープンソース コミュニティとと
もに、ネイティブなハード リアルタイム テクノロジの発展に積極的に取り組
み、社内の人材や資産を投入してきました。」

モンタビスタは、2004年10月に『オープンソース リアルタイムLinuxプロジェ
クト』を立ち上げ、リアルタイムLinuxの分野でリファレンスの構築に取り組
んでまいりました。それ以来、コミュニティのインプットは、オリジナルのリ
ファレンス コンセプトに取り込まれ、完全なリアルタイム カーネルの完成へ
と至りました。現在、携帯端末市場やテレコム市場のハイ エンドなマルチメ
ディアをはじめ、タイム クリティカルな組込みアプリケーション向けに最適
な状態となっています。

モンタビスタの近年の取組みは、コミュニティが確立したリアルタイム基盤を
さらに強化し、Linuxカーネルの性能や予測性の向上を図るものです。モンタ
ビスタは、FRD(Fast Real-time Domain)ベンチマークを利用し、Community
2.6.12.3カーネルに対して、カーネルのプリエンプションと割り込みのワー
ストケースのレイテンシーを比較しました。その結果、MontaVista Linuxは、
総合的なリアルタイム性において30倍高いパフォーマンスを備えていると実証
されました。今日のリアルタイム性に関するマイルストーンは、応答時間を予
測可能なカーネルに進化させることです。これは、ハード リアルタイムLinux
カーネルを発展させる上で最後のハードルの1つとなります。

Linuxのオープンソース コミュニティと共同開発されたネイティブなハード
リアルタイム開発の成果は、次世代のモンタビスタ製品に標準装備されます。
詳細は、 http://www.mvista.com/products/realtime.html をご覧ください。


モンタビスタソフトウエアについて
モンタビスタは、オープン ソース プラットフォームの提供を通じて、システ
ム設計者による多岐にわたるネットワーク対応のインテリジェント機器、通信
用インフラストラクチャの革新を可能にします。商用レベルのLinuxベース オ
ペレーティング システムをソフトウェア開発者に提供します。
MontaVista Linuxは、ユニバーサルな開発プラットフォームで、お客様の製品
の差別化を可能にし、より低い総開発コストで、より早い製品化を実現します。
MontaVista Linuxは、世界的な大企業により採用されています。

リアルタイム オペレーティング システムの先駆者ジェームス・レディ
(James Ready)により1999年に設立され、米カリフォルニア州サニーベール
に本社を置きます。モンタビスタは、主要投資企業や戦略的な投資家より出資
を受けた株式非公開企業です。詳しくは、 http://www.mvista.com/ をご覧く
ださい。

モンタビスタソフトウエアジャパン株式会社は、MontaVista Software Inc.の
100%日本法人として2000年7月に設立され、日本市場に対して組込みLinux、
およびそれに関わるあらゆるサービスを提供しています。
詳しくは、 http://www.montavista.co.jp/ をご覧ください。


LinuxはLinus Torvaldsの登録商標です。
MontaVistaは、MontaVista Software Inc.の登録商標です。
その他のすべての名称は、各社の商標、登録商標、またはサービス マークです。


【問い合わせ先】
モンタビスタソフトウエアジャパン株式会社
マーケティング部:安田 佳世子
TEL: 03-5469-8840 FAX: 03-5469-8801
Email: kayoko_yasuda@montavista.co.jp

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