質疑応答集 (Q&A)

Q:メディアが記事を書く際に、SDGsに関連する情報を取り上げる機会は増えていますか?

A:SDGsに関する記事の数については、これまでの5年間ほどで徐々に増えてきています。
その理由としては、(SDGsが国連サミットで採択されたのは2015年ですが)日本でSDGsが広まり始めたのが2017年~2018年頃だからです。現在では、小・中学校でもSDGsの基礎学習が行われています。

国際的な動きや政府の取り組み・企業のSDGsへの参画などが進み、SDGsに対する注目度は現在も上昇しているため、今後もメディアにおけるSDGs関連記事は増加していくのではないかと考えています。

Q:SDGsに関する社内の取り組みで記事掲載されたプレスリリース事例が知りたいです。

A:例として3つご紹介します。
一つ目は、雇用に関するテーマで「男女間賃金格差」について。
日本の男女間賃金格差は平均20~30%のところ、リリースを配信した企業は平均約10%。但し、40代だけは20%の差があり課題となっている、といった「国内平均と自社平均を比較する調査リリース」が記事掲載されました。

二つ目は、「男性の育児休業」について。
実際に育児休業を取った男性社員と、奥様が出産されたけれど育児休業を取らなかった社員、双方のインタビューを取りました。このインタビューについて、敢えて「育児・介護休業法が改正されるタイミング」でプレスリリースを配信したことで、記事掲載に繋がりました。

三つ目は、人事施策で「リバースメンター制度」について。
新入社員が経営陣や部門長に対して、メンタリングを行う制度を取り入れた企業のプレスリリースです。年齢を重ねた人の固定観念の中に、若い人の意見をどう取り入れて多様性のある経営をしていくかという内容で、こちらはテレビ取材にも繋がりました。

Q:メディアの記者・編集者はSDGsに関してどのように知見を広めていますか?

A:実際担当することになったトピック(SDGs以外だとしても)に関しては、実際に現地に足を運び、取材や体験・観察を通じて知識を得ます。関連する本も読みますし、カンファレンスやセミナー等に参加して専門家の話を聞いたり、他の関係者と話をして最新の情報をキャッチしておくようにしています。

Q:紙媒体とWeb媒体で同じテーマを取り上げた場合、反響に違いはありますか?

A:あります。例えば我々のメディア(ニューズウィーク日本版)で言えば、紙とWebで読者の年齢層が若干違ったりします。紙媒体だと50代~60代の方が多いですが、Webだともう少し低い年代の読者もいます。読者層・年齢層の違いによって、興味のある情報も変化しますし、それに合わせて(紙・Webそれぞれの)PV数も変化していきます。

ちなみに、Webの特性としては、テーマごとに特設ページを設けて関連する記事を入れていきますが、基本的には1本1本の記事で(読むかどうかを)判断されます。
そのため紙に比べると「特集テーマ」を一通り読むよりも「記事単体」で読まれる方が多い印象です。

Q:メディアがネタを探す際、プレスリリース以外を活用することはありますか?

A:テーマによりますが、検索エンジンやSNSを活用してネタを探すこともあります。
SDGs関連はSNSよりもWeb検索して企業HP等を見ることが多いですが、消費者の声や市場の情報を得たい場合はSNSを活用することもあります。

Q:世の中の動きに合わせてプレスリリースを配信する方法を教えてください。

A:例として2つご紹介します。
一つ目は、この先1年間で何があるか等、先の予定まで調べて配信するタイミングを待つ、という方法です。
プレスリリースを作成してから配信のタイミングを調整する、というより「国際会議」や「女性の日」などの事前に分かっているタイミングに合わせてプレスリリースを作成・配信するのも良いと思います。

二つ目は、何かのきっかけで大企業が一斉に動いた時に合わせて、プレスリリースを配信するという方法です。例えば法改正時など、日本企業は特に、やらざるを得ない状況になったときに一斉に動く傾向があります。
やはりそのタイミングで必ずメディアも動きますので、合わせて乗っかれるようなネタを準備しておくのも良いと思います。

世の中で関心が高まってるネタを見極めるのは2~3年前より難しくなっているかもしれません(最近Webメディアは特にパーソナライズされているので、読者も自分に関心のあるものを中心に見る傾向があります)が、ここぞというタイミングがあった時にプレスリリースを配信できるように、社内のデータを常日頃から集めておくことが重要だと思います。

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